非日常生活の到来
第5話a
「はぁ〜…うっン。」
(うーん眠たい。)
ゆっくりとまぶたを開け机の上に置いてある時計の針を見ると長い方が6短い方が2から3の間を示していた。
「起きた?なら、起きなさい。」
大きな声を出しているが、眠いんだよね
だから寝るね?
「朝ごはん?にマヨネーズいれるよ?」
「起きます。」
さて、朝ごはん?たべるかな。
テレビをつけるとそこは阿鼻叫喚だった。
自衛隊が各県に派遣されモンスターの討伐を行っているらしい。
世界中でも同じことが起こっているとニュースキャスターは言っていた。
ていうか予想ではテレビが放送できないくらいに社会が終わっていると思ったが……人間の維持と根性と希望というやつかな?
あのモンスターたちは穴から出て来るらしく、突入するのも危険すぎるので外で柵を覆い、穴の入り口付近に地雷を置く戦法で行くらしい。
と言うか地雷だしてきてる時点でだいぶ追い込まれてるんだろうなぁ〜。
あと、モンスターが倒した人にはステータスと言って欲しいそうだ。
なんでそんなこと分かったかって?
ネットで
やってみたらいけたらしい。
本当にこの国の人間は変態だ。
だからといって、一つの国がいるとは思えないがおそらくも藁にもすがる思いでやっているのだろう。
あ、俺?
オレさぁ、あれ、ウザいんだよ。ステータスとかさ、人の可能性を数字で表すのがさぁ。だから学校のテストも嫌いだ。
あとあれが本当にメリットしかないとは限らないし。
あんなので不都合なステータスにされたらたまったもんじゃない。
ん?綾瀬のステータスとかはどうするのかって?
大丈夫。もうすでに策を施したから。
「ん?どうしたの?こちらを見て?」
「いやー今日もメイド服が似合ってるなぁ〜、と思って………あのごめんなさい包丁で壁を傷つけないでください。」
ほっぺたに来るそよ風、こんなそよ風はいやだ。
マヨネーズも入っていない美味しい朝ごはんを食べ、部屋の椅子に座り、目の前に水晶を置き望遠術式を展開する。
すると水晶が光自分の抜けている視点に向けて様々な映像が流れ出す。
これは街中に昨日の夜つけた北欧神話のルーンによって見ている映像だ。
その映像を見る限り、やはり街中が地獄であった。
しかしその割にはモンスターの死体の数があまりにも少なすぎると思う
いや、あるにあるのだがそれは何というか殺したばっかりだからあるという感じで、時間が経った後の死体というのがあまりにも少なすぎたような気がしたから
昨日の公園で殺したオーガの死体を見てみるか
そちらの方に術式を展開するが、
「……ない?」
死体がなくなっていた。
よくよく見ると公園の近くに置いてあった別のゴブリンの死体が煙のように少しずつ消えていっている。
物質としてエネルギーを保てなくなった?のか?
コンコン
「!」
「入るわよ?ってなにこれ…」
「びっくりした…これは街中の映像を望遠術式で見てるんだ」
「望遠術式?」
「
それに下作業がとても大変だったりするしね。
「つまり、それは街中の映像見てるんということ?だったら話は早いわ。これからどうするつもり?」
「どうするつもりって、それは快適、きままに楽に過ごすけど?」
「…、まぁその自堕落な性格を置いといて、今のままじゃそれ無理かもよ」
「?」
「だってほら、需要しか無いんだから。この言葉の意味、分からない?」
「…あ」
そりゃそうだわな?!
だってほら、作る人がいなきゃ物を得ることができないんだから。
此れじゃあ理想のグータラ生活ができない…。
「無常、あなた見ているだけかもしれないけど助けなかったら自分に返ってくるわよ、しっぺ返し。」
仕方ない、か。
「よっし、やるか!!」
全ては自堕落気ままに過ごしたいがために!!
それじゃあ早速働きますか!
とりあえず援護するのは大多数の人間がいる場所。
そしてあまりにも過剰に援護しないこと。
後々頼られ過ぎて面倒なことになるだろうし、正体は隠しておきたい。
見てみると、今のところ3つの分類できるグループができている。
一つは学生のグループ。
このグループは自分が行っていた学校の奴らがチームを組んで行動している様だ。
そういったグループがちらほら見える。
その中でも自分が行っていた学校が一番でかい。
本当は終業式で学校があるのだが面倒くさくて行っていない。
綾瀬?あいつは自由気ままだから関係ないよ。委員長だけど。
二つ目は社会人チーム。
会社から病院、色んなとこに立てこもって応戦しているようだ。
三つ目は
そいつらが組んで一つのチームとして動いている。
そういったチームがいくつか見えるな。
自衛隊が来ているとニュースであったが、おそらくだがモンスターが出ているという穴の対処に追い込まれているだろう。
しかし、街中を見る限りそういったのはあまり見当たらない。
さて大体の情報収集が終わったし、少し助けてあげますか
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます