第6話a
(よっしゃ!なんかよくわからんけど味方?が増えた!何かよくわからんけど!!!!!………ん、あれ?)
その時、無常は気づいた。
あれ、これ弱ってるところ助けたら、後々苦労せずに、すむんじゃね?と。
(まぁ…アリよりのアリ、だな、良心も傷まないし、何より楽な生活ができそうだし…うん、そうしよう!うん!うん!)
よしやろう!
だが、
だが、現実はそう上手くはいかない
ヂヂ
(ん?ブレーカーが、落ちたのか?)
「おーい、綾瀬。ブレーカー見てきてくれない?」
「うん、わかった…と言いたいんだけど一つ聞くわ。この家って発電機あるの?」
「え、あぁ〜いやないと思うけど?」
どうしたんだろうか?
「ん?…なにか問題が?」
(あ、こいつ、わかってないのね)
「じゃあ……一緒に行きましょう?見ればわかるから。」
10分後
「あぁ…なるほど…まじかぁ…。」
「ようやく分かったのね?
そりゃあ…そうだわなァ…。
あんなモンスターどもが暴れてんだから、通常通りに電気が来るわけ無いし。
はぁ、昨日買っとくべきだったなぁ…発電機。
行くか!
その前にやっとくべきことをやっとかないと。
停電が起こった時の最初の心配とは何か、それは冷蔵庫や冷凍庫で冷やしている食料である。
ましてやこういう状況下では最も確認しないといけないうちの一つだ。
それに今の季節は冬。
暖房が使えないというだけでも現代人からしたら致命的な問題にもなる。
まぁ、魔術を使えば問題無いが。
「とりあえず冷凍室と冷蔵室に関しては冷却術式で、冷やしておこう。各部屋にも温度操作が出来る礼装をおいておく。」
「私はそのれいそう?って奴はつかえないんだけど?」
「スイッチでできるにしておく。」
「さり気なくハイテクなのね?」
あと、これだけは言っておかないとな。
「いつも通り別館にだけは絶対に入るなよ?」
「………それも魔術って奴?」
「………まぁね?」
さて、発電機って電気屋さんにあるのかな?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
冷却術式
厳密に言うと自動加熱吸収礼装。
その名の通り熱を吸収し、エネルギーに変え自動で溜め込み、温度が上がっていたらまた稼働し熱を吸収するのを繰り返す。
部屋に置いてある温度操作の礼装も、これを基にした礼装。
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