恋とオークと小悪党と、さらわれた風呂屋

お風呂に対象を浸すことで、体の芯まで温かく癒してくれる「炎系回復術師エイダン」の冒険譚、番外編です。

素朴で牧歌的な主人公のキャラクターも微笑ましいし、何より冒険の舞台となるオークの集落がよく出来ています。普通ならおざなりになりがちなモンスターの文化や生活習慣というものが手短に、しかも判りやすくまとめられているので、ファンタジーの初心者でも安心して楽しめることでしょう。

一方でシナリオの見所となるは、冒険仲間である子悪党の詐欺師。どこか憎めない性格ながらもコロコロと態度を変えてその本性を読ませません。
はたして敵か？　味方か？
貴方は掴みどころのないコヤツの本心を見抜けるでしょうか？

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起承転結がしっかりしていて読み味よく、読後感も心地よい。

設定がしっかりしていてくどくなくてスっと入ってくる。

私は読み始めて1時間弱で読み終えました。

ざっくり紹介。

主人公は腕のいい回復魔法の使い手。

路地裏に転がっていた小悪党冒険者の傷
癒したところから物語が動き出し・・・

質の良い短編、読みやすい短編、ちょっとボリュームのある短編。

掘り出し物感がある短編をお探しの方に。

(注)一言紹介でスレイヤーズと書きましたがこの小説の主人公は無双しません。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（164文字）