概要
感情、その正体は。
ヒトの「感情」が外界に漏れ出し、吹き溜まったところに生まれる擬生命体、「感情体《エモズィオ》」。ヒトの感情を視ることの出来る能力を持つ高校二年生、藤野フミヤは、「感情体」の捕獲・鎮圧を生業とする謎の組織に雇われ、日々相棒である村居と共に管轄である都内を廻る毎日。そんなある日、「感情体」が人間に取り憑き、怒り・哀しみ・昂奮などの「単一の感情」を暴走させる事件が多発していることを知らされた藤野は、能力者、三ツ輪ミルと共にその「取り憑き案件」に当たるのだが、突如偵察がてら襲撃してきた「橙谷」と名乗る壮年に局員たちを八つ裂きにされ、自身も完膚なきまでにやられてしまう。橙谷の隙を突く連撃で何とかこれを退けた藤野だったが、一命をとりとめた村居と三ツ輪と共に都外へと敗走を強いられる。橙谷を斃す力が無いこ