階段から落ちた女の子を助けたら、塩対応で有名な高嶺の花で、僕にだけデレるようになるんだが……

階段から美少女が落ちてきた。それが佐伯修一《さえきしゅういち》と燈田美侑《とうだみゆ》の出会いだった。しかも彼女は成績優秀、運動神経抜群、容姿端麗の高嶺の花。けれど、ある病気を患っていて――
　――石硬症《せっこうしょう》――
　“あること”が原因で時々、身体が思うように動かせなくなるのだが、一般的に石硬症は普通に生活する分には取るに足らない病気である。だが、果たしてその事実は燈田にも当てはまるのだろうか。母子家庭で恋愛に後ろ向きな佐伯は、階段から落ちた燈田を助けたことで関わりを持つようになる。徐々にふたりの仲が進展していくが、石硬症の魔の手がゆっくりと……。
　これは桜のような彼女を愛し、いつまでも幸せに手を伸ばす物語だ。

※作中に登場する病気（石硬症）は架空の存在であり、実在しません。