ブラック企業に成った訳 僕が仕事を辞めるまで・・・

第18話 割ととどめのスケープゴート

　そんな感じに酷い事が色々遭った訳ですが、大体コレがラストです。

　休みが対消滅して、休日出勤が増え、有給も使えず、疲労が溜まり。

　地震以降職場空調関係のパーテーションも崩壊し、換気とエアコンはロクに動かなくなりと言う感じに環境崩壊した訳ですが。

　どうしても疲労が限界で仕事のミスが嵩んだ結果、何度確認しても異常が発見出来なくなり、仕事時間も間に合わなくなってまいりました。

　いや、作業標準２４秒指定の所で指定通りの２４秒で作業するようになっただけなのですが、指定通りじゃ間に合わんのです。

　所で、あの機械メンテナンスで止めるけど生産緩めんから、全員残業で処理手伝えからの、待機で６０分待たされ、今日はもう無いから帰って良いぞ？

　からの、実際に帰ったら、勝手に帰りやがっての激ツメは何がしたいでしょうね？

　なお、残業代は出ません。

　この待機に払わんのはこの会社全体の現場ルールです。

　時々２時間待機させて１０分だけ作業して、１０分だけ残業代とか平気でやってます。

　そんな訳で、別の職場に飛ばされます。

　飛ばされます。

　まあお客様対応に成るので、多少マシな扱いと成ります。

　何と、仕事終わって、残業指示無い時にはそのまま帰れます。

　いや、普通じゃないかって？

　それが普通じゃ無かったんですよ、この会社。

　１時間残れとか普通だって言ってんですよこいつ等。

　そんな訳で、多少マシに成りました。

　で、何故か人事部に呼び出されました。

「前の職場で内部告発が有りまして」

「悪いことしました？」

「いえ、悪いことしたのは前の職場の上司さんでして」

「はあ」

「報告が貴方の名前で出てまして」

「えー」

「この内容でして」

　色々な罪状が箇条書きされていた、パワハラから何から、前の職場なので分かると言うか、聞いて居る内容だった。

　最後の一文には、別の部署に正式移籍させてくれとの一文が有った。

「私じゃありません、少なくともこの辺は知りようがない」

　部署が違うモノから、場所が違うものまで混ざって居る、恐らく違う職場に行った現状なら、俺がどうなっても新たに困る事は無いとかそんな打算なのだろう。

　スケープゴート、身代わり羊と言う奴だった。

「わかりました、貴方では無いと思いますが、ここで話したことは内密にしますので、分かる範囲で裏取りだけお付き合いください」

　と言う事で、根掘り葉掘り聞かれた。

　あいつ呼ばれたんだぜ、アレ話したんだぜと、さんざん言われました。

　内密とか全く機能しておりません。

　後日、正式にそっちに移籍されました。

　で、移籍された結果、サービス残業が５０時間と成りました。

　お客様対応で借りものだから大事にするとかの概念が消滅しましたからね？　しょうがないね？

　と言う事で、ストレスチェックとかの数字が変わらん事に成りました。

　診療所で苦笑いされました。

　サービス残業で内部告発が別口で有ったらしく、タイムカード書き直しと成りました。

　上司に提出しました。

「これ指示出した時点で納得してんんだろ？」

　ガリガリと目の前で全部消されました。

　もう無理でした。

　と言う事で、辞めました。