第4話 勤務形態と雇用形態

 A列 11111休33333休休22222休休

 B列 休33333休休22222休休11111

 C列 3休休22222休休11111休3333

 D列 222休休11111休33333休休22


 判らないと謎の数列と成るけど、上記の之が勤務予定表。

 土日祝日は関係なく、只五日行ったら休みと見る、1は日勤7:50~15:45の7時間勤務で休憩10分+飯35分。2は昼夜15:35~23:30の7時間、休憩は飯35分+10分。3は夜23:20~8:00の7.5時間休憩は10分+飯40分+10分。休憩時間は労働時間に含まれない。

 因みに、賃金に関しては昼夜は1割増し、夜は3割増し、常に誰かしら出勤して仕事すると同時に、誰かしら休んでいるので誰か休んだりトラブルがあった場合、強制的に呼び出しで誰かが休日出勤となる、休日出勤は全て賃金3割増し、場合によっては代休が出るが、有給消化の関係上、代休を使わずに有給で休むのがお約束だ、序に言うと代休では休日出勤手当なしの通常勤務扱いに成ってしまうので勿体無いと言うのが正直な所だ。

 一時期ではこの代休が無かった事も有り、7連勤所か11連勤が存在したような記憶が有る。

 1直開け休日出勤代休無しだと11連勤に成る。

 7連勤以上を禁止する36協定が来るまでは結構な時間が有った。

 前職では28連勤が存在したので以下略・・・・・

 其れを含めて休日出勤のルールは、2日休みのどちらかを返上で通常勤務と合わせて6連勤迄。

 残業は終わってから15分休憩して2時間が基準、但しこの休憩はすっ飛ばしてもいいので、この15分だけでも早く帰りたいと言う人は休憩無しで続ける事に成る。

 まあ、これの休憩飛ばしは職場の自由度と言う物なので決まっている事ではない。

 下衆い職場ではこの休憩時間を強制的に長めに取らせる事で、休憩時間のラッシュにかぶせて残業をこき使ったりするが、幸い最初の職場ではそう言う事は無かった。

 2直では残業以外に早出と言うのが在って、2時間か3時間早く出勤する事に成る、余談としては、早出した場合残業を振られる事は無いので直ぐ帰れる、残業だと深夜手当が乗るので少しお得感が有ったりもする。

 因みに、手当分の+αはグラブルみたいな掛け算では無く、単品で乗っける足し算式なので間違えない様に。


 そんな事を言って居る内に、リーマンショックが来て派遣切りが発生する、この工場では一部署丸ごと出入りの派遣業者と言うのが存在したので、其れが丸ごと消える、居なく成った分は全開説明したとおりの休んでいた一人分とかが職場異動で投入される、この時点で一人多かった余裕が消滅する、生産数も気持ち減ったので何ならもっと減って一班2人減って直当たりも2人減る。前提条件何処行った? 最初から可笑しなことに成って居るのでもう無理、こうなると仕事が回らなくなるのでうっかり仕事を休めなくなる、其れでも其の内新人が入ってくれば楽になるを心の支えに仕事をするが、此処から暫く新人が入って来なくなる、結果として、職場の一番の新人が10年前に来たのが最後とか出現する。

 序に、有給休暇使う奴は出世させないとか説教されるようになる、但し、正社員組の指定休は遠慮なく使うので、皺寄せは全体攻撃だが、休みが使えないので結局休みは少ないので契約組は結局損だ、因みに指定休は所謂この状態では正社員特典、年間6日程休みが増える、有給休暇とは関係無しに、二か月に一回ぐらい1直に限って使用される、特に予定や理由は関係無しに休日だと指定されるので、有難味は兎も角、取り損ねることは無い。

 さて、此処で出て来る正社員と非正規の格差、こうなると正社員登用試験が問題に成るのだが、工場全体の1/4、500人ぐらいが非正規組だ、登用試験を受ける為には前提として職場の上司の推薦が必要になる、因みに有給使わなかったら試験受けられるように推薦するとか言ってた上司の時には結局休暇を使わなくても推薦を受けられた試しがないので、上司の甘い言葉は信用するだけ無駄である。

 で、試験は年間で50人ぐらい受けて5人とかそんな数が受かる人数だ、大卒や専門卒組は高卒や中卒組より給料が上がってしまうのでそもそも受けられないし、受けても受からないと言われる、噂では無く、上司からそう言われる。

 尤も、人事の諸々はブラックボックスの筈なので其れも含めて噂の筈だが、実際大卒組はほぼ落ちている。

 因みに試験の内容的には、筆記試験と読書感想文、面接となる、そもそも前提として受ける為には上司の覚えが良く無いと受けられない訳だが、この職場喫煙率90%とかそんなのなので、結果的に上司達の覚えが良いのは喫煙者組と言う状況に成る、喫煙者ミーティングと言うアレだ、そして結果として、サービス残業が多い者に成る、タイムカードも押さずに仕事が無くても帰りもせずにただ煙草を吸っている方が評価が高い。因みに私は喫煙習慣有りませんので以下略。

 実際サービス残業な仕事もふられるが、これは又後で話すとする。

 筆記試験は4S(整理・整頓・清掃・清潔)・5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)・6S(整理・整頓・清掃・清潔・躾・習慣)やら安全第一やらPDCA、ハインリッヒやらも聞かれるが、本社の場所や会社の歴史や支社や工場それぞれの所在地、上司の名前や社長の名前とかが重要になる、忠誠心と言うか社畜精神とか、聞こえ良くすれば愛社精神的なアレだ。

 因みに、時事的なニュースネタはほぼ出ないので、此処ではニュースに対するアンテナは要らないと言う事なのだろう。

 読書感想文は八甲田山とかリーダーの資質とか、チーズは何処に? とかが指定図書だ、御察し頂けるかと思う。

 で、面接が個人的に一番印象に残っている、お約束の質問として、「ボランティア活動は何かして居るか?」と言うのが有るのだが、私は自信満々に献血年間400ML3回の限界値迄抜いて居る事と、骨髄バンクのドナーとして登録して居る事を言ったが、献血何て誰でもできる、ドナー登録なんてしていたら呼び出されて休暇を使ったら会社側が損をするので止めて下さいと説教されたのをよく覚えている。

 補足説明をすると、この会社はドナー休暇制度導入企業・団体に指定されているので、具体的にはドナーに成った時に10日の特別休暇を保証している、上の名目だけホワイトである。私は伯父さんが昔白血病で亡くなって居たので登録していた。

 それと、献血年間1200mlはかなり難しい事だと思うのだが、如何なのだろう?

 因みに、この面接でのボランティアの模範解答は会社主催のごみ拾いに参加したとか、会社主催のスポーツ大会で観客の整理をしていたとか、ロックな芋煮会で焼きそばを焼いて居たとかが高評価だ、果たしてどっちが楽なのだろう?

 オチとしては、やはり試験にオチた。それ以降受けさせてもらって居ない。


 もっと見限るの早くても良かったと思う。

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