第22話 嘘の真実

 買い物帰りの道も、段々と『正常な風景』に戻りつつある。ゆらゆらと揺れ、アスファルトから土へと変化していく道に、なつは口の端を上げた。

 この光景は、ゆうには見せられないもの。見せてしまったら、捺の『嘘』が暴かれてしまう。苦い思いを振り払うと、捺は尤が待つあの家へと道を急いだ。

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