第19話 一人じゃない
呻き声と共に、微睡みから目覚める。
空虚なこの家に居るのは、
……いや。階下から漂ってきた御飯の匂いに、安堵の息を吐く。一人じゃない。両親からの依頼で尤の世話をしに来てくれた
再びの睡魔が、尤を襲う。
ベッドに横たわると、尤は小さく息を吐いた。
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