このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(150文字)
不慮の事故でカナを失ったキョーコ。「あたしのカノジョになれよ」────そこまで言う仲だったのに。カナの後を追おうとするキョーコの元に、怪しい男が現れる。彼は魂を人魚の剥製にして、集めているのだという。そのコレクションの中に、カナの姿を見つけてしまい────鳥肌が立ちました。情緒が乱れました。読んだ後は語彙力が消し飛びます。凄い作品です。
不慮の事故で亡くなった友人の後を追うため自殺を望む少女だったが、人魚にならないかと持ちかけられ… 人魚とは? 人の魂とは? 死について考えさせられるお話。
大切な人を失ってしまった時、本当にそれが失われることを恐れるなら、自分の心からその感情が消えることが最も恐ろしい。それを『保管』する方法は一つ。自分を終わらせること。その選択をしようとする彼女の前に現れた、渡し守と『人魚』とは……。誰かの、自らの『死』との向き合い方を見つめるような話。
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