概要
そんな生活にも慣れて(はいないけれど)一年が経った頃、組織からハーブ神父と二人で帝都に向かうように指示があった。帝都に到着早々出会った情報屋キツネから「”蛇”に気をつけろ」と一言忠告されるが…?
※拙作、『ガン・オン・グレイス』の続編です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!暴力てんこ盛りのハードコア冒涜的BLノワール
暴力組織も兼ねる教会『主の岬』の神父と見習いコンビが、孤高の暗殺者〝蛇〟と激突するお話。
エンタメ上等なガンアクション活劇の第二弾です。単話の短編とはいえ設定的には連作ですので、前作『ガン・オン・グレイス』とあわせて読むとより楽しめるかと思います(作者ページからどうぞ)。
ものすごく乱暴に要約してしまうのなら、『やたら癖のある(そして顔のいい)男たちが、大量の銃火器を振り回してはちゃめちゃに殺し合う物語』で、とどのつまりはゴリゴリの大衆娯楽作品です。いいところは山ほどあるのですけれど、すべて〝エンタメ〟の一語で説明できてしまう——というか、あらゆる美点がその一点に向けて徹底されていると…続きを読む - ★★★ Excellent!!!町ひとつ分は破壊できる火力で一棟しか破壊できないとは。
慎ましい。あまりにも慎ましいガンアクション。
神の名において、その慎ましさは美徳なのでしょう。
もう信仰は捨てよう。ヘリとガトリングで町が残るなどあっていいことなのでしょうか。ベトナム戦争を思い出していただきたい。ナパームだって撒いたっていいじゃないですか。ガトリングでたったの三千発。その消費には秒ですら短すぎます。桁が違っていたかな。三万でも三秒あれば終わるその弾数で何ができるのか。味方なんて無視して撃ち続けましょうよ。もっともっと撃てますよ、まだまだ遠慮が見えます。もうあれです、弾が足りない。ゲリラ豪雨より強く多く激しく撃ち続けるだけの火器を。それが叶わないのならばガンカタを。
神よ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!クソデカ感情を見守る壁に私もなりたい
軽妙に進むテンポ、台詞の応酬とアクションのリズム感が心地よい。読んでて気持ちよくなれる作品です。
しかし、それにしても今回は旧キャラ新キャラあわせて名言たくさん出ましたね!
「CP固定しておかないと解釈違いは血を見ることになるわよ?わかる?」
「推しカップルの関係性は二人だけの世界…私の存在は不要なんです。私は壁。」
自らがなんだかよくわからんすげえ一族の後継者としてわかった直後なのにこのセリフを吐けるとは、若いのに本当に将来が期待できるお嬢様です。クソデカ感情に情緒を見出したのなら次は「不穏」というものにぜひ手伸ばしていただきたい。最高ですよお嬢様。
イサキお嬢様も若いというのに主人…続きを読む