国を追放された挙句に覇王となった男、四百年後の未来でも連合元帥になる
毎週月曜日更新予定
<あらすじ>
帝国将軍の家系ロガ家の嫡子ベルシスは、幼い頃から『社畜』なる労役者として生活する妄想を抱えていた。
そんな彼は若くして将軍の座を引き継がねばならず、四苦八苦しながらその役目を全うしようとする。
人と出会い、努力を重ねた結果、親友カルーザスと共に帝国の両翼と呼ばれるほどの将軍に成長を遂げた。
だが、皇帝が崩御し、第三皇子が皇帝となってから雲行きが変わる。
徐々に諫めを聞かなくなる新皇帝、諸国を暗躍する異大陸の大国の影、そして敗戦国から連行したはずの王妃がいつの間にか皇后に成り上がった事から閑職に回される。
新皇帝が外交の席で魔王を侮辱し、戦に発展。
親友の活躍で被害は最小限に抑えられたが、今度はそのカルーザスが投獄の憂き目にあう。
ベルシスの激しい諫言でカルーザスの投獄は解かれたが、ベルシスは完全に新皇帝に疎まれてしまう。
そして、魔王との戦いに和平をもたらした勇者一行の凱旋式の際にも、新皇帝が傍若無人な振る舞いをしたことにベルシスが激怒。
結果、無能の上に口数が多い奴はいらんと帝国を追放される。
しかし、それも帝国の力を削ごうとした異大陸の大国が仕掛けた策略だった。
だが、おかげで勇者一行には感謝され、親族は反帝国を誓い、かつては争っていた筈の他国や部族までが力を貸してくれるようになる。
最終的には魔王とも盟約を結び、ベルシスは反帝国の急先鋒となってしまう。
その勢いはすさまじく、異大陸の策謀をはるかに超えた速度で帝国を脅かす覇者へと成長したベルシス。
彼は忠誠と現状の狭間で悩みながらも、帝都を攻略する決断を下す。
そして、戦いの終わりに待つのは、真に倒すべき敵の姿と数百年後の未来が待っていた。
それはより複雑化した民族主義と近代戦略が跋扈する戦いの世界であった。
反帝国を掲げた最初の戦いで矢傷を受けたベルシスが、過去を振り返る第一幕「帝国の両翼に至る道」
追放後、勇者一行にも懐かれて魔王すら盟友となる一方で、親友との厳しい戦いを経て、皇帝を打倒し黒幕との決着をつけるまでの過程を描いた第二幕「追放の果て、覇王となりて」
そのすべてが終わり覇者となったベルシスが、ある因縁により四百年後の世界へと赴き、宿敵との戦いに終止符を打つ第三幕「隻眼のウォーロード」の三幕構成。
現在第三幕投稿開始。
覇王になるも黒幕と相打ちになり、時空を超えたベルシスが近代戦に挑む。
敵はオルキスグルブ王国の流れを汲み死霊術と工業革命で軍事大国と成り上がったタナザと言う国。
周辺諸国をまとめ上げて、従兄弟甥が作ったカナギシュ王国を守るためにベルシスは連合元帥として戦の指揮を執る。
更新頻度は週に一回月曜日更新予定