青丹俳句サロン(「俳句のようなもの」第3部)

作者 青丹よしお

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目次

連載中 全227話

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  1. 物語せよや夜長の影法師
  2. 子供なき膝に蝶きてとまりけり
  3. 玉の汗めしがうまいとゆふべかな
  4. さるすべり散るや排水口のふた
  5. 燃えつきたすがたも涼し人の顔
  6. 歯朶の葉を浸してすずし手水鉢
  7. 新米に食糧自給率上げん
  8. さるすべりもみぢそめけり花ながら
  9. 旧友に会ふごとむしを聴く夜かな
  10. 所在なき身をたづねてや秋の風
  11. 夢にまで風の香みつる座敷かな
  12. 【約1,100文字】見あげれば月かげあはし交叉点
  13. わが春や幼なじみも姉女房
  14. 無惨やな斜めに枯るる曼珠沙華
  15. よこぎるは猫かいたちか月のみち
  16. 名月やゑのころ草も花の数
  17. 川底にながれもあへぬ月さむし
  18. 窓なくて窓際族やかんこ鳥
  19. 独り身やいづれの酒を月の友
  20. 信州の新酒もちかしそばの花
  21. ピアノ弾く手のゆびほそし月の影
  22. 月影に弾けて清し酒のあわ
  23. ねこ見ても合羽きせたし秋の雨
  24. 郊外に春は来にけり鼓草
  25. 枯れてより幽霊花の盛りかな
  26. 水たまりに映りて寒し冬の月
  27. いなづまや太陽の塔目のまへに
  28. 木犀の香のほのぼのと夜明けかな
  29. 雪舞ふや抱きあふ母と子のうへに
  30. 春の夜の眠りをさます新茶かな
  31. ふとんほすこころ静けしもずの声
  32. 秋風の前掛けあかし地蔵尊
  33. なけなしの積ん読くづす夜長かな
  34. 橋梁の往来黒し秋の暮
  35. 秋の夜の書やめがねの置きどころ
  36. 桃の花に愧ぢぬ商家のむすめかな
  37. 凩や山をめぐりてよもすがら
  38. しづかさや草をかりとるよそのこゑ
  39. しづかさや枯山水をやなぎ散る
  40. 信心の難波はぬくし冬ながら
  41. むつかしきこと思ふよかひなたぼこ
  42. 浴室にもどる寒さや寒の月
  43. こがらしや暗き夜道をひとり行く
  44. ひざもとに日のさす冬の電車かな
  45. 山茶花や夜明けのまちを走るひと
  46. 冬ごもる窓にうごくやてらつつき
  47. 窓ぎはや根つこが生えてひなたぼこ
  48. 山茶花を愛すやねこを愛すごと
  49. 肉球に霜のこたへる夜明けかな
  50. 精神科の戸を叩くなり風さゆる
  51. 蒟蒻で熱燗のむや冬もなし
  52. ハンカチをとられてすずし列車風
  53. 寒菊や団地のかげも暗からず
  54. 山茶花のおくや人ゆく枯野道
  55. コーヒーの湯気しづかなり霜けぶり
  56. かげろふや魚ひからびる陸の上
  57. 野に満つや寒波をしらぬ子らのこゑ
  58. 日みじかや山よりいでて闇のなか
  59. ながき日の終はりや魚のはねる音
  60. 世のなかに逃げ場もなしやすきま風
  61. 【約1,300文字】ねこともにながむる雪のあしたかな
  62. 盥へと湯をはる霜のよあけかな
  63. げんげ田にしづむ夕日や春かなし
  64. 山茶花の散るや一輪又一輪
  65. 中腹の家並みもけさやふゆごもり
  66. 本閉ぢてしまひにするや夜半の秋
  67. かげろふや森のなかへと人消ゆる
  68. かれ芝やしづかにそそぐ冬の雨
  69. かれ草の冷気はきだす夜更けかな
  70. 風の香や肩にかかれるあらひ髪
  71. のどかさやなにに美人のたかわらひ
  72. はるかぜやかべを暦のたたく音
  73. はるかぜやピカソを描くラテの泡
  74. 初しぐれさびしさ見せんわが背中
  75. ふろをけを朝ぎよめせんはなのやど
  76. 駅員の肩すくめ過ぐさむさかな
  77. 春さむし今日ぎりのみち惜しみゆく
  78. はるかぜや鳶にとらるるあぶら揚げ
  79. 菜のはなや新幹線の高架下
  80. おそき日をかべに地図よむ女あり
  81. 友ひとりなくてすずしき手酌かな
  82. すみずみに春きたるらしぼけの花
  83. よひの春かの泣きぼくろわすれめや
  84. つちふりしきのふにも似ず朝桜
  85. うぐひすや水にたちそふ波のあや
  86. 花の香やつかれて帰る夜のみち
  87. かんこ鳥なく声聴かんながあたり
  88. かんこ鳥なくやゐなかの映画館
  89. ほのかさや鼻へとぬけるいちごの香
  90. みじか夜やかの怪盗のくちわらふ
  91. 百物語さすがにほらをふく夜かな
  92. はるかぜの目にみえてふく通りかな
  93. ほととぎす反魂香をたく夜かな
  94. あまり神の長嘆息やあをあらし
  95. 列車たびはたして夢のかれ野かな
  96. あまざけやみやび男さびてうちすする
  97. みかづきや人魚たたずむ沖の石
  98. 海あをく月またふるし熊野浦
  99. 駿河路や日本一の茶摘歌
  100. わかば雨はれて信号のひかりかな
  101. 街灯のふはりと落つるつつじかな
  102. 職人のわざ盗まばやいなびかり
  103. 鹿鳴いてはださむき夜は明けにけり
  104. 春の暮風にふかれて帰りけり
  105. 嘆けとや妻子もなくてよぶこ鳥
  106. かぜの香や五月は過ぐることはやし
  107. 傘ふたつならべてほすやわかば風
  108. 若葉なる露をいのちやきその雨
  109. 夏草やひと日見ぬまに背たけほど
  110. みじか夜や夢路をもどりかねてける
  111. それがしも一句ひねらんほととぎす
  112. 定めなき世をつゆいりのはやさかな
  113. ゆめの世に蚊の喰処こそうつつなれ
  114. わがこころひとに見せたし五月雨
  115. いかにして機嫌つくらん五月雨
  116. 蚊遣火にすずしさつくす民家かな
  117. 世のひとのはたらくころか朝すずみ
  118. カラオケに行きたきものを五月雨
  119. 夕涼や時代の風にふかれがほ
  120. 万緑のなかややまぶき五六本
  121. 暑き日を負うておもむく職場かな
  122. 炎天をぬらぬら歩く詩人かな
  123. この夏は野球のすきが暑さかな
  124. やははだをめざとく見つけなく蚊かな
  125. 平成のかぜや身にしむひとりつ子
  126. 明けやすき夜やカーテンのすきまより
  127. みにしむや歯医者こはがるちごのこゑ
  128. 新そばやしなのの秋も思はるる
  129. すき腹にせみの音ひびくあつさかな
  130. 寡黙にてあればすずしき美人かな
  131. おりひめや来し彦星やたづねけん
  132. にがうりにたで喰ふむしの多さかな
  133. ビードロに金魚およぎて雲のみね
  134. いざさらばすずみに行かん職場へと
  135. さけの名をこころに月をみる夜かな
  136. 一億の同胞みゆる花見かな
  137. 虫の音にまだうち勝つや扇風機
  138. 秋高くせいたかあわだち草黄なり
  139. 秋の暮ビルの谷間に日がおちる
  140. 都会こそわりなくさびし秋の暮
  141. 西国のひるまを秋のゆふべかな
  142. 目の合うたさけ買うてゆく夜寒かな
  143. 焙茶の香にたつふゆのはじめかな
  144. 帝国に日がしづむなり枯尾花
  145. かへるより蒲団にもぐるさむさかな
  146. はつしぐれよき日本酒もとどきけり
  147. 病院の廊下をのぼるさむさかな
  148. 枯野道一直線に職場かな
  149. たむろせしひとゐずなりて霜のこゑ
  150. 霜のこゑたが聞きそめて言ひでけん
  151. 昼はみるつまらぬ劇やクリスマス
  152. 手の甲にあかぎれはしる夜やなみだ
  153. 寒月にあゆめど遠き家路かな
  154. 歯医者へとしかられにいくさむさかな
  155. しづかさや火ばちにはぜるすみの音
  156. 年くれぬ本つみあげしやまのなか
  157. 菓子の家しくはせんべいぶとんかな
  158. 全身をくろき服きるさむさかな
  159. わらうてもあるべきものをきりぎりす
  160. バツテラを喰はせよ鯖はうまくとも
  161. 【川柳】市姫に似たらう俺のこどもたち
  162. 死蔵するボールもさむき納戸かな
  163. 実の親に罵声あびせるさむさかな
  164. しろき息はいて捨つべき落葉かな
  165. ふところも作家志望のさむかな
  166. 花はいさしづごころなきちまたかな
  167. かたくなに関とざしたる寒さかな
  168. 春寒しまぶかにかぶるニツト帽
  169. うたたねのコーヒーこぼす春日かな
  170. 名を問へば西行といふさくらかな
  171. 湯にいりてのぼせもせざる朧かな
  172. 目ざめばや十余年後の春の日に
  173. かはほりにねづみの化ける春の夜ぞ
  174. 前線のいくつ通りてゆく春ぞ
  175. ベトナムや仲麻呂が見し月いづる
  176. こな雪に雪のはなちるちまたかな
  177. 【約1,100文字】雁もきてはねをやすめよすみれ草
  178. さまざまのかさ化けて出る野分かな
  179. すみれ摘むあとをすみれの匂ひかな
  180. つくつくしつくづくけふも暮れにけり
  181. ねこのてもかりたや梅が香をたかみ
  182. 雪どけを待ちてつばめの初音かな
  183. 東京に名所やはあるさくらがり
  184. コーヒーのさめてやさゆる星のかげ
  185. けふもまたさむいぞ彼岸すぎながら
  186. 寝不足を絵にかく春のひよりかな
  187. しろたへの衣ほさばや朝桜
  188. 箱根路を越えやわづらふつばくらめ
  189. 日本酒を美人はのむやおぼろ月
  190. 道場にこのしたやみを見にいかん
  191. 近づきの印にと散るさくらかな
  192. 大笑ひしてやしたたる夏の山
  193. 靴底についてきたりし落花かな
  194. 銭湯へ夜桜くぐる花見かな
  195. 茄子もげば小さき夏のこころかな
  196. 春の夜やうはさをすれば物のかげ
  197. 手にとれば踊りだすべしほたるいか
  198. 衣がへうきは箪笥のこやしかな
  199. 子離れのしかたたづねん親すずめ
  200. この雨になほ匂ひたつ躑躅かな
  201. ねこの恋あまりて四十八手かな
  202. ボンボンとひとに言はるる寒さかな
  203. ぬばたまの服ぬぎすてん衣がへ
  204. 木苺や紅玉ひろふやぶのかげ
  205. 弁当に誰が入れにけん花ざくろ
  206. こたつにてみかん喰はばやけさの春
  207. 夏山に手をおくねこの背骨かな
  208. なまじろきからだ隠さん夏ごろも
  209. 座布団を投げこめ尻はさむくとも
  210. はたらく姿うつくしかれや玉のあせ
  211. なにどりのちちぽと鳴くや夏木立
  212. 麦にふく風をあつめてつばめかな
  213. 此処にしてあかつき見たしつばくらめ
  214. 麦秋やうごかぬものは我ばかり
  215. 夏かぜとな言ひそころは麦の秋
  216. あの夏を思へばふくやおほき風
  217. いますこし寝せよ夜は明けやすくとも
  218. さみだれに肩ぬらすをとめ椿かな
  219. 根はあれど目のくすりなりかほよぐさ
  220. 薫風にもまれて育てすずめの子
  221. さみだれやながめてくらすそらのいろ
  222. 自転車で坂をくだれば夏来たる
  223. 老いてゆく国うつくしき紅葉かな
  224. 蚊ばしらに築くやゆめの一夜城
  225. うぐひすの老後たづねんやぶのおく
  226. てふてふの羽重るめりつゆのそら
  227. 靴ぬれてひと日ものうし五月雨