新米に食糧自給率上げん

【読み】

 しんまいにしよくりやうじきふりつあげん


【季語】

 新米〈秋〉


【大意】

 おいしく新米を食べて国の食糧自給率を上げよう。


【附記】

 わたしは農協のまわし者ではなく、これも単なる余興である。ともあれ自国の産物や文化に向き合ってみるのも悪くないのではなかろうか。

「新米」は「今年米」とも言う。「今年米」はコトシゴメが普通でコトシマイと読むこともあるようである。


【例句】

 新米のもたれ心や秋のくれ 尚白しょうはく

 新米のもたるる腹や穀潰ごくつぶし 太祇たいぎ

 どうあろとまづ新米ぞうまし国 同

 新米にまだ草の実の匂ひかな 蕪村

 新米の酒田は早しもがみ河 同

 まづわたる祢宜ねぎかまどや今年米 嘯山しょうざん

 馬渡す舟にこぼるるや今年米 几董きとう

 ことし米西施せいしが胸につかへけり 同

 新米の俵も青きみつぎかな 内藤鳴雪

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