あまり俳句を知らない人へ

私の身近に俳句はなく、名実、著者の俳句群が初めてだったりする。
なのに触ったのは「花」の名が多いことに気づいたからだ。
花はいい、世の中で大好きなものだ。
もちろん、世の移ろいを歌うのも「俳句」の形だし、花ばかりに括る訳にはいかない。
と!
言いつつ、読んでいった。驚いたのは「季語」だった。いやはや、まったく触ってこなかった界隈のせいで「え、これ季語なの?」と「精霊」を見て思った。世の中不思議。つまり「俳句」は不思議な世界だった。
一字でも気になって読んだのは正解だったのだ。新たな世界を開きたい方は歌ってみるといいと思う。おすすめです。
ちなみに私が、この中で気に入ったのは、

・三人であるいた道や花の雲

・葉ざくらは塩づけにせん花のあと

・公園の名はわすれけりさるすべり

である。それぞれ、誰と歩く、美味しい、時間と欲望ばかりだ。
そこには「誰か」がいる。そんな句が好きなんだろうと思う。
第三部から読み始めてしまったので、遡り著書作品を見たい。

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