さるすべり散るや排水口のふた
【読み】
さるすべりちるやはいすいこうのふた
【季語】
さるすべり(百日紅・百日白・猿滑)〈夏〉
【大意】
さるすべりの花が散って排水口のふたに集まっていることである。
【附記】
水路の排水口のふたの上にさるすべりの花の赤いのや白いのがあるのを実地に見て詠んだ。樹上から直にそこに散り固まったとは思えず、雨や風にながされて来たのであろう。
【例句】
袖に置くや
折る指もけふから秋ぞ
杉垣に昼をこぼれて百日紅 夏目漱石
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