モグラの穴

作者 柊圭介

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 最終話 手紙へのコメント

    こちらもすごい作品でした。
    思春期の壮絶な残酷さ。
    ラストで見えた明るい光。
    両親との断絶。
    どれも見事に書き切っておられました。
    すごい作品を読んだな、と感慨深く思っております。

    作者からの返信

    関川さん、
    最後まで読んで下さって、本当にありがとうございます!
    最初は紘一に生意気で大人びた口調で喋らせて、それが話が進むにつれ心が削がれて細くなっていくように描きたいと思っていました。あと、こういう話ではどうしても親子関係に触れずには通れませんね。近いからこそ難しい関係だと思います。
    ひたすら暗い話でしたが、ラストに光を感じて頂けてよかったです。

    なかなか手に取ってもらいにくい小説ですが、最後まで見守ってくださり感謝に尽きません。あたたかい星もとても嬉しいです。心よりお礼申し上げます!

    2022年11月7日 20:27

  • 第19話 家庭訪問へのコメント

    ひどい世界です。
    こういう現実が多々あるのが苦しいです。

    作者からの返信

    こういうのって二度目の暴力と言いますか、さらに当事者を貶めるだけで終わってしまうんですね。時代が変わっても色んな形でずっと起こり続けるのでしょうか……

    2022年11月7日 20:05

  • 第12話 オムライスの味へのコメント

    よかった。
    ようやく息が出来ましたね。

    作者からの返信

    そうですね、孤独な中でやっと話ができる人と出会えるって本当にありがたく心強いと思います。
    あと、泣きながら食べるものって印象に残るんじゃないかと。

    2022年11月4日 21:44

  • 第8話 モグラの穴へのコメント

    キツイですね、ひたすら。

    作者からの返信

    関川さん、読み進めていただきありがとうございます。
    心だけでなく体にも影響が出てきました。いじめの直接的な描写ではなく、それを受ける側の浸食される様子が出ていればと思っています。

    2022年11月1日 19:34

  • 第3話 最初の間違いへのコメント

    確かにおフランスってありますね。
    おそ松君のイヤミ辺りからですかね。

    作者からの返信

    関川さん、コメントありがとうございます。
    知らなかったんですけど、もともと漫画から出てきた言い方なんですね。ひと昔前の漫画だと思うんですが、それが残っているのはフランスに対するイメージが昔と変わらないってことなんでしょうかね。言葉の使い方の心理って興味深いです。

    2022年10月28日 15:48

  • 第21話 嵐のあとへのコメント

     紘一君の味方になってくれる人が、一人いただけでも良かったです……。

    作者からの返信

    ここでようやく本心を吐露できたのが、唯一の救いですね。

    それから最後まで読んでくださり、あたたかい評価を頂き、とても嬉しいです。この話におつきあい頂けただけでも本当に感謝です。丁寧なコメントも励みになりました。ありがとうございます!m(__)m

    2022年8月3日 18:52

  • 第14話 ひみつの庭へのコメント

     >僕は日本語が大好きだ。音も、形も、美しい言葉だ。

     この言葉を読んだとき「ジェレミー先生、そう仰って下さってありがとうございます」と心の中でお礼を言っていました。
     これは私の周囲の人たちに対する感覚なのですが、日本語というのは単なるコミュニケーションツールであって、相手に伝わればそれでいいと思っている節があるように感じます。
     それも当然と言えば当然ですけれど、こうやって外国人の視点で日本語の良さを語られると、日本人が忘れがちになっている日本語の美しさを共感できているようで嬉しくなります。

    >君が日本人を嫌いになるのは分かる。ひと握りの人間のせいで、その国の人間すべてが憎くなる気持ちも分かる。

     言葉は使う人の性格が出ますよね。私自身、人のことをとやかく言えるほどきちんとした日本語を使えているかは分かりませんが、ジェレミー先生のように相手に温かな言葉をかけられるようになりたいなと思います。

    作者からの返信

    ジェレミー先生のセリフに注目していただけて嬉しいです。
    生まれてからずっと使っている言葉って、どうしてもただの道具になりがちですよね。あとは面倒くさくて適当に使ったり。先生のように母国語でないからこそ、言葉の良さを味わったり感じたりできるのかも知れません。
    フランス語も同じで、一般的にはきれいな言葉ってイメージがありますが、使いようでいくらでも汚くなりますからね。その部分だけを切り取ると、紘一のようにその国の人間まで嫌いになることもあると思います。


    2022年8月3日 18:46

  • 第12話 オムライスの味へのコメント

     読んでいて色々なことを考えた回でした。ジェレミー先生が「友達」と言ってくれたのは、紘一君にとって大きな支えになったのではないかと思います。

     それとこれは私個人の話なのですが、「ガイジン」という言葉には苦い思い出があります。
     過去に外国語講師のアルバイトをしていたことがあるのですが、そのときに会話の中で「外人」という言葉を使ったらスタッフの方に注意されました。「『ガイジン』は差別用語なので、『外国人』と言って下さい」と。
     それ以来、「ガイジン」と言い方を聞くとそのときの苦い記憶が蘇るのと同時に、無意識に使っている方が多いことも感じます。「ガイジン」自体がはっきりと差別用語であるか否かについては、議論がされているようですが、私はその一件があってから「外国人」と言うようにしています。

     ただ、このお話を読んでいると「外国人」と言ったとしても、海外の方にとっては「ガイジン」という言い方とさほど変わりなく感じてしまうのかな……という風にも思いました。難しいですね……。

    作者からの返信

    彩霞さん、
    お読みいただきとても嬉しいです。ありがとうございます。
    親しくなれたのがフランス語を話す先生だけ、というのが皮肉ですが、友達という言葉は今の紘一には何よりの励ましになりました。

    ガイジンという言葉ですが、これは使う側の意図や聞く側の解釈でずいぶんと印象が変わると思います。この小説の中では嫌な言葉として使っていますが、あんまり言葉狩りって好きじゃないので、「使ってはいけない」とは思いません。あくまでも文脈やその意図によると思っています。「外国人」の省略として「外人」を使う人はいっぱいいるでしょうし、彩霞さんが語学学校で使われていた時もそういうニュアンスだったのだろうと分かりますしね。
    だから客観的に区別するだけの時に使われる「外国人」という言葉が人を傷つけるとは思わないです。結局どういう流れでどういうつもりで使っているかが一番大事なのかなと。

    2022年8月3日 18:21

  • 最終話 手紙へのコメント

    柊圭介様

    読み終えてしばらく、どういうコメントをすべきか迷っていました。
    カルチャーショックという言葉のなんと軽いことかと。己にとっての、これはエポックメイキング。ただ紘一くんが幸せになって良かったで済ますにはあまりにも重く、自分自身に様々な影響が及んだ作品でありました。
    フランスからの帰国子女、耐え難い悪質ないじめ、子どもの残虐さ、無謀さ……同性愛。地獄のような日々の中で出逢ったジェレミー先生。しかし、一縷の希望だった彼はやがて転勤となり……。
    いったい、紘一くんが救われる道はどこにあるのだろうかと、長いトンネルを進むような思いで読ませていただきました。
    第17話の「処刑の朝」は読むのを躊躇ったほどです。しかし、読まずにはいられずページを捲ると……内容は想像を絶する非道さ残酷さでした。
    第20話「崩壊」では、紘一くんと一緒になって家を壊しました(頭の中で)。もっとやれ! と。
    紘一くんの振り絞るような訴えには涙が止まりませんでした。
    だけど、彼には武司おじさんがいた! どんなに過酷な境遇に置かれようと、救いは必ずあるのだと信じることができました。
    いつかきっと、紘一くんが祖国は日本だと心から思える日が来ることを願います。そして、ずっと幸せでいて欲しいと。
    ジェレミー先生への手紙も感動的でした。(ジョンストン・マッカレーの快傑ゾロ(角川文庫)…昔読んだことがあります。アラン・ドロンの主演で映画も観たようなおぼろげな記憶があります)
    この現実世界に紘一くんが本当にいて、今もフランスで幸せに暮らしているような……そんな妄想を抱きます。
    柊圭介様、素敵な素晴らしい小説を読ませていただき、ありがとうございました。

    作者からの返信

    ブロッコリー食べたいさん、
    この物語を読み切ってくださり、誠にありがとうございます。紘一のことを最後まで見届けてもらえただけでも本当に嬉しいですが、こうして真摯なご感想も頂戴して、お礼の言葉がありません。

    確かにこの中学二年の半年間のことは、紘一の人生をまったく変えるものですね。そしてこの先もこの経験が色んなことに作用してくるのは間違いないと思います。
    リアルタイムではなく、半分回想のような形にはしましたが、やっぱりその時の紘一の状況をなぞる読者の方にはつらいかも知れませんね。気持ちに移入して読んで頂けるのがとても光栄であり、同時に申し訳なくもあります。

    本当は直接的な場面を書くのは目的としていなかったんですが、ごまかせない部分もあって、いくつかのエピソードは特に重たいだろうと思います。最後も、今が幸せだからめでたしと割り切れないものを残していることはたしかです。その象徴として「モグラの穴」をタイトルにしました。

    ジェレミー先生にしろ、おじさんにしろ、困難なときに手を差し出してくれる人は必ずいるんじゃないかと思います。それは先生のように別れる運命にあったとしても、きっと支えとして残りますよね。そういう意味ではゾロもちょっと象徴的です。
    「紘一が今も幸せに暮らしているような」そう思って頂けたらすごく嬉しいですね。

    改めて、丁寧なコメントとあたたかい評価をくださり、ありがとうございました!

    2022年5月29日 20:08

  • 第6話 エミールのことへのコメント

    柊圭介様

    こちらを拝読させていただいております。
    帰国子女へのいじめで心を抉られ、おそるおそるページを開いておりました。もう、紘一くんが可哀想で仕方ありません。
    ただ、今回のエピソードは、あまりにも衝撃的で……冒頭で「えっ!?」と叫んでしまいました。ちょっと少し頭を冷やして戻って参ります。

    ベルサイユのばら…全巻持っております(^^)v
    柊圭介様の好きなキャラは誰ですか? 自分はアンドレが好きです♡ 彼の8月26日の誕生日にはいつも密かにお祝い(一人でケーキを食べるだけですが)をしています。

    作者からの返信

    本作へもお越しくださりありがとうございます。テーマがテーマなのでかなり重たいかと思いますが、それでも読み進めて下さり感謝です。
    コメントを頂いて、このエピソードはちょっと唐突なのかなと改めて考えました。紘一が同性愛者であることを示しておく必要があったので、ここに差し込んだのですが、やっぱり衝撃ですかね。なんだか申し訳ありませんm(__)m

    ベルばらお好きですか!アンドレがいいですよね、分かります。しかし誕生日にお祝いとは!筋金入りですね!

    2022年5月27日 19:15

  • 最終話 手紙へのコメント

    まずこれだけの内容は、書かれる作者様のほうもしんどかったのではないかと思います。それだけ深く染みるような物語でした。作品にしてくださってありがとうございます。
    日本も外国も、それぞれに良いところ悪いところありますが、コーイチくんはフランスで、パートナーの側で居場所を得られて良かったですね。ジェレミー先生に出会っていなければ、彼の人生は全く違うものになっていただろうと思うと、その節目のタイミングで手紙が届いたのは運命的にも感じます。
    周りの大人たちは酷いところもありますが、こういう「想像できない」「慮れない」人たちがいるのも事実なんですよね。日本にも、海外にも。
    そしてこういったことは、実際に体験した者にしか本当の意味では理解できないと、常々感じるところでもあります。
    上手くまとめられなくて、取り留めのない感想になってしまいました。すみません。
    素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございます。

    作者からの返信

    上田さん、
    最後までお付き合い下さり、心よりお礼申し上げます。この話は読む方の側としても重たかったのではないかと思います。それだけに最後まで見届けて頂いたことがとても嬉しいです。
    仰るとおり、ジェレミー先生に出会ったことは、それが問題の解決には結びつかなかったとしても、紘一の中学時代に光を差すものだったと思います。そして現在の節目に手紙を受け取ったことは確かに運命的でもありますね。そのように捉えて頂くと、結末により前向きな感触がします。
    この中で描いた大人たちは極端なところもあるかも知れませんが、こういう部分は多かれ少なかれ人が持っているものではないかとも思います。
    フィクションではありますが、自分の感じることを強めにぶつけるような感じで書きました。粗削りな部分もあるかと思いますが、こうして丁寧なご感想を頂けると本当にありがたいです。
    あたたかい評価も賜り、感謝いたします。
    本当にありがとうございました!

    2022年5月2日 05:08

  • 最終話 手紙へのコメント

    『モグラの穴』は一年前に読んだ時、刺さり過ぎて、ちゃんと考えるのが怖くて、自分の中で封印していたように思います。先日ジュールの返信コメントを頂いて、もう一度読んでみようと思いました。
    単なる小説として読む事が出来ずに、これはフィクションなんだと言い聞かせて読み進めましたが、やっぱり読みながら足跡を残す事が出来ずに完読してしまいました。
    でも逃げずに書かれた物に対して、逃げずに少しでも足跡を残そうと思って書いています。

    紘一には沢山の拍手とエールを送りたいです。掛ける言葉が見つからず自分の言葉でなくて申し訳ないのですが、ジュールの神父さんが言った「君は強いよ」という言葉が一番ヒットすると思います。

    大人になってから、少年時代の話が出来た事。
    日本では心も体もあんなに傷つけられたのに、ジェレミー先生に言われたことを大切に日本語を一生懸命に勉強し続けている事。別の地で暮らしながらも祖国を思う気持ちは、日本で生まれ育ってぬくぬくと暮らしている私達よりもずっと強いものだと感じます。

    どこまで紘一と重ね合わせて良いか分かりませんが、あの素晴らしい「ジュールの森」を完結された柊さんに心からの拍手を送りたいです。

    作者からの返信

    ふうこさん、この小説まで再読してくださり、ありがとうございます!
    これは短い期間で書いて、ほとんど直さずに出しました。改稿して磨くと丸くなってしまう気がするので、わざとこういう風にしています。だから真剣に読んでくださる人ほど刺さるのかもしれません。
    一人称の小説なのでどうしても主人公の気持ちが前面に出ますよね。なので余計尖っているのが強調されてしまっていると、今になって思います。それがいいのかどうかちょっと分からないですが……。
    外国には外国の苦労がありますが、日本でずっと暮らすのも甘くないと思います。どこの国でもみんな折り合いをつけて生きてるんでしょうね。紘一には自分の思っている(思っていた)ことを端々で言わせていますが、今は外国にいて日本を遠くから見られるのは悪くないと思っています。
    それから、とても励まされるレビューをありがとうございます!人生の先生みたいな人に言われたことってずっと残っているものですよね。あと、神父さんの言葉も思い出して下さって嬉しいです。
    本当に、励まされてばかりで、感謝の伝えようがありません。心からお礼申し上げます!m(__)m

    2022年4月10日 16:17

  • 第12話 オムライスの味へのコメント

    ガイジン、嫌な響きですね。
    ジェレミー先生の友人のような、日本に長らく住んでいる白人が私の友人にもいますが、彼もよく“Gaijin”という言葉を使います。海外の友人も、日本語をほとんど知らないのにその単語は知っていたりします。それだけ日本の特徴なのかもしれませんね。

    作者からの返信

    上田さん、コメントを下さりありがとうございます。
    ガイジンって排他性を感じるような、特別な響きがありますね。そのお友達がどういうニュアンスで使われるのかは分かりませんが、外国人の中には自虐的な気持ちを含めて使う人もいるかも知れませんね。その距離感はどれだけ長く日本に住んでいても変わらないと思うと、淋しい気がします。

    2022年3月26日 23:38

  • 第3話 最初の間違いへのコメント

     こんにちは、久しぶりです。最近うちのYouTubeチャンネルで日本語学習者の方による小説の読み上げとその添削をやっているのですが、もしよかったらこれを使わせていただけないでしょうか? 生徒の一人にフランス語を話す方がいらっしゃいまして、フランス語の台詞があるとちょうどいいかなと思って(笑)

     もし商用利用しないでほしい(といっても現時点で私のチャンネルは収益化しておりませんが)ということでしたら限定公開にして、私のチャンネルのトップページからは飛べない・リンクを持っていないと見ることができないようにします。

    作者からの返信

    中原さん、こんにちは。
    YouTubeチャンネル拝見しました。ハイレベルな添削ですね。
    こちらの教材としてこのエピソードをお使いになりたいということですよね。はい、生徒さんが文章を転載流用することがなければ(ないと思いますので)大丈夫ですよ。
    添削のビデオができたらぜひ拝見してみたいです。その折はまたお知らせください。

    2022年2月14日 20:42

  • 最終話 手紙へのコメント

    よかったぁー。紘一くん、ご結婚おめでとうございます!! 末長くお幸せに!
    紘一くんの幸せな姿を見たら、お母様も考えが変わるかもしれません。

    実は、例の『鞭とJK』時代、遊び仲間に今でいうLGBTとされる方がちらほらおりました。(当時はそんな分類があることさえ知りませんでしたが)
    それを知った時も、「へえ、そうなんだね」ぐらいの感じで。ライブ会場で会えばつるんで一緒に盛り上がる、楽しい仲間でした。
    ですからこの作品を読んでいて、もしかして彼ら彼女らも裏ではこんな辛い思いをしていた可能性も?……と思ってしまい、心がすごく痛かった。ずいぶん身勝手な感情移入なんですけどね。
    なので、紘一くんが幸せになってくれて私も救われた思いです。ほんとうに身勝手な感情移入なんですけど。
    手紙のやり取りで終わるというのも素敵なラストでした!

    作者からの返信

    霧野さん、最後までおつきあい下さりありがとうございます。こういう話は苦手な人がほとんどだと思うので、見届けて下さったことに感謝しています。
    今は便利な言葉が流行っていますね。ひと昔前はもっと個人的なレベルだった気がします。遊び仲間の方もそれぞれ違う背景があったでしょうね。この話も個人の回想っぽいかたちで、社会に何か問いかけたいわけではないです。手紙で終わるのもその延長ですが、素敵といっていただけてよかったです。身勝手ではないです、感情移入してもらえるのは書いた者にとってはものすごく嬉しいです。
    過分な星まで頂戴し、恐縮しております。
    本当に、ありがとうございました!

    2022年1月14日 21:03

  • 第22話 それからへのコメント

    わあああ、先生からお手紙きたーーー! すごい!!
    ドラマのクレジットで、しかもスタッフ欄で名前を見つけるなんて。ジェレミー先生は本当に紘一くんのことを心配していたのですね……もうそれだけで、胸が熱くなります。
    お父さんと話せないままお別れとなってしまったのは、残念でした。でも、お父様が急逝したのは紘一くんのせいじゃないと思う。
    親だって、人間。そして完璧な人間なんていない。それはわかっていますが……向き合うべき現実から逃げたのは、ご両親の方です。

    紘一くんはフランスで立派にお仕事をして頑張っていらっしゃるのですね。素晴らしい!!よかった〜! 自分らしく、幸せに過ごせているといいな。

    作者からの返信

    霧野さん、読み進めて下さりありがとうございます!ジェレミー先生、よく見つけましたね。スタッフのクレジットを見て驚いたでしょう。しかも手紙を送ってくれるなんて、ちゃんと紘一を覚えていて気にかけてくれていたんですね。なかなかこういう人はいないと思います。
    親だって人間で、完璧ではないのは本当にそうだと思います。親子という人間関係って近すぎるだけに難しいものかも知れませんね。紘一が自分のせいかもしれないというのは子どもの立場からの親に対する罪悪感というか、こういう気持ちってあるんじゃないかなと思います。
    フランスを選んだのは自分の決めたことですし、この先も後悔しないように生きなければいけませんね。

    2022年1月12日 20:20

  • 第21話 嵐のあとへのコメント

    おじさーん、ありがとーう!(涙)
    紘一くん、言葉遣いが子供みたいになってて、もう……涙なしには読めません。
    親父よ、ため息ついてんじゃねーぞ。母ちゃんよ、お前が泣いてる場合か。目の前で息子が他人(親戚だけど)に縋って泣いてんだぞ。誰のせいだかわかってんのか?!
    あああ、お話の中のこととはいえ、この両親に腹が立って仕方がない。そりゃ、ご両親にも色々都合はあるでしょうけれど。あんまりな仕打ちです。

    作者からの返信

    紘一の気持ちにすごく寄り添ってくださって、心のこもったコメントを下さって、本当にありがとうございます。
    大人の都合は仕方のないこともあるし、大人にも感情はありますし、完璧な両親なんていないと思います。親戚の方が冷静な目を持っていたり。
    こんなはずじゃなかったというのが両親の気持ちだと思います。登場人物みんながきっとそう思ってますね。

    2021年12月24日 19:01

  • 第20話 崩壊へのコメント

    よし! よく言った! 頑張った!! 辛かったでしょう。
    でも、もっともっと罵ってやってもいいんじゃない……? と思ってしまいました。罵って、訴えて、どれだけ辛かったかを両親が理解するまで全部吐き出しちゃってほしい。この両親は、全てをしっかり受け止め、反省する義務があると思うのです。

    作者からの返信

    やっと本音をぶつけられました。
    もっとちゃんと言葉にできればよかったのかも知れませんが、壊してしまいましたね。それじゃダメなんですけどね。言わなきゃいけない時に限って言葉って出てきませんよね。親も同じことかな、と思います。

    2021年12月24日 18:50

  • 第19話 家庭訪問へのコメント

    こんな状況でも、紘一くんはジェレミー先生を守ってますね。勝手に家を調べて訪ねて行ったことにして。
    心はズタズタになっているでしょうに……

    作者からの返信

    霧野さん、読み進めて下さりありがとうございます。
    全部話すといっても、教諭であるジェレミー先生の立場が悪くなるようなことは言いたくないですよね。唯一信頼している人を巻き込むのは、こんな状況でも一番避けたいことではないでしょうか。
    その結果自分で大事な秘密を壊してしまいましたが...

    2021年12月23日 17:55

  • 第10話 ジェレミー先生へのコメント

    ああ、よかった。ちゃんと泣けた。
    素敵な出会いです! これで紘一くんが少しでも楽になれるといいな。

    作者からの返信

    霧野さん、優しいお言葉ありがとうございます。
    不意に耳にした懐かしい言葉で心がほぐれてしまいました。大切な出会いになりましたね。

    2021年12月15日 19:58

  • 第8話 モグラの穴へのコメント

    エミールくんに出せなかった手紙、お母さんへの告白チャンスを逃してしまったこと、平気なふりをして笑ってみせてしまう自分……辛いですね。せめて誰かひとりでも本音を話せる人がいたなら、だいぶ違うのでしょうけれども。
    ストレスって内側から徐々に体を蝕んでいって、ついに目に見えるところに現れる。胃や腸も検査した方がいいかも…などと心配しながら読んでおります。

    作者からの返信

    人間って一度内側に溜めこむと、もう外へ出せなくなってしまいますね。ほんの少しつつけば出てくるかもしれないのに、そのチャンスを逃しただけでさらに奥へ向かってしまう気がします。
    体の外側に表れるのは本当に怖いことですね。たしかに仰るとおり胃などの器官もダメージを受けているかも知れません。

    2021年12月14日 20:13

  • 第6話 エミールのことへのコメント

    エミールくん、小悪魔っぽい美少年の映像で再生されました。
    私には想像もできない様々な葛藤があったこととは思いますが、この時期に自分をはっきりと認められたのは紘一くんにとって良かった……のかな? いつまでもモヤモヤしているよりは。どうなんでしょうね。
    ベルバラ、面白いですよね。あの漫画とアニメには世界史のテストで随分助けられましたw

    作者からの返信

    霧野さん、コメントありがとうございます。
    エミールは小悪魔でしたか(笑)
    認めるかどうかの葛藤は人によって違ってくるでしょうね。長い間悩み続ける人もいるでしょうし。ここではそういう葛藤まで書くとテーマが広がりすぎるので、秘密にしながらも自覚しているという設定にしました。
    ベルばらはフランスでも人気があって、ゴージャスなハードカバーが平積みされてるのを見たことがありますw

    2021年12月14日 20:05

  • 第4話 エスカルゴへのコメント

    あああ、なんだかリアルで辛いですね……いかにもありそうです。
    精神は幼稚なくせに、攻撃力はいっちょまえに手にしている年頃の子供達。そこに一人放り込まれたら、そして「異物」と認識されたら、格好のターゲットになってしまう……
    こんな状況でうまく立ち回るのは難しそうです。

    作者からの返信

    この年頃は心も体もちぐはぐですよね。まだ子どもの部分が大きいけれど、社会性とかを身につけはじめて、集団で生きることを自覚し始めて。その中で異分子がある場合は、分かりやすい形で攻撃の対象になるのかも知れませんね。

    2021年12月13日 21:14

  • 第2話 帰国家族へのコメント

    地獄の門……そんな表現をするほど酷いことが繰り広げられるのですね。戦慄。ここから先は気を引き締めて読ませていただくことにします。ありがとうございます。

    作者からの返信

    霧野さん、
    こちらにお越しくださり、ありがとうございますm(__)m
    「地獄の門」は強い響きですね。ただ、紘一のような立場の生徒にとっては、この言葉が当てはまるのではないかと思っています。
    重たいかも知れませんので、どうかご無理のない範囲でおつきあい頂ければ幸いです。
    こちらこそ、興味をもってくださりありがとうございます。

    2021年12月13日 21:05

  • 第3話 最初の間違いへのコメント

    『でもここまでみんな東洋人だとなんだかすげえ、ってなる』という部分、なんかすごくわかります。
    パリだと、例えばいつ電車に乗っても様々な国籍の人が乗り合わせているのが当たり前でしょうし、日本に来て周りがほとんど日本人というのが、最初は違和感というか、なんかすげえ……ですね。あと、みんなが日本語をしゃべっているというのも。
    日本に住む日本人からすると、それが逆なのかもしれないですね。紘一くんの目から見た日本がどんなものなのか、興味深いです。

    作者からの返信

    上田さん、こちらにお越しくださりありがとうございます。
    この部分に目を留めていただけるとは嬉しいです。そうですね、仰るとおり今までの紘一の知っている風景とはまったく違うものですね。人種もそうですし、言葉だったり制服だったり。みんな同じという光景は、それに慣れていない人間には圧倒されるものがあると思います。
    重たい内容ではありますが、紘一から見た日本を感じて頂ければ幸いです。

    2021年12月4日 05:09

  • 最終話 手紙へのコメント

    最後まで本当に引き込まれ、熱くなってしまいました。
    本当にすごいリアリティですね。柊圭介様はフランスを題材にされた作品を何作も書いておいでですが、実体験も含まれているのでしょうか。

    紘一くんのこれからの人生が輝かしいものになることを願わずにはいられません。

    作者からの返信

    最後まで一気に読み切って下さり、ありがとうございます!物語の中にしっかりと入って読んで頂けてものすごく嬉しいです。
    小説はフィクションですが、自分の体験や考え方が投影されていると思います。書くことで自分の中が整理されることもありますね。
    それから、真摯で丁寧なレビューを頂戴して感激です。このように作品に向き合ってもらえると本当に書いた甲斐があります。たくさんのコメントもとても励みになりました。
    心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!

    2021年10月4日 21:54

  • 第22話 それからへのコメント

    最後まで自分自身の問題から逃げ回って急逝した親父さん。同情はできませんね。因果応報とも思ってしまいます。
    それでも、こんな家族から離れられてよかったと思います。家族の元に残った諒二くんが心配ですが。

    作者からの返信

    この父親を悪者と言い切るのには筆者としては抵抗があるんですが、なんというんでしょう、父親として不足しているものが多すぎた人なのかも知れませんね。キャパとか、想像力とか。みな自分の価値観があるだろうし、親子とはいえ相容れない部分はどうしようもない気がします。淋しいですが。
    諒二は、そうですね。紘一とは反対に色々上手くできそうな子ですね。こういう子ならこの両親で問題がないのかも知れないし…兄弟でも違うものですね。

    2021年10月4日 21:38

  • 第21話 嵐のあとへのコメント

    この期に及んで、この父親はまだ!
    いや、こんな汚い言葉を使ってはいけないと思いつつ、あえて言わせてもらいます。「クズ」ですね。人間のクズです。

    おじさんのような理解者がいてくれて、これでもまだ救いがありますよ。でも、一つだけ申し上げるなら、私立だからといって天国なわけではありません。私がゲイを理由にかなり熾烈ないじめを受けたのは私立中学の頃でしたから。県立高校に進学して、やっと解放されました。

    紘一くんはこの際インターナショナルスクールでも行った方がいいかもしれないですね。

    作者からの返信

    プライドが高いと引っ込みがつかない、というのはある年代の男にありがちなことですね。
    おじさんについてほとんど書いてないので不自然でなければいいのですが。ともかくこの大人が親戚にいてくれただけで紘一には救いですね。それから、私立だからといって必ずしもいいという訳ではないんですね。結局はその学校のカラーや生徒によりけり、ってことでしょうか。
    ご自身のお話まで聞かせて下さり、ありがとうございます。

    2021年10月4日 21:32

  • 第20話 崩壊へのコメント

    いや、よく言いましたよ、紘一くん。あっぱれです。
    ちょっとひどすぎますよ、この両親。自分の問題から逃げ続け、さらには自分の子どもに責任転嫁。これでも人の親だっていうんだからもう嘆かわしいです。諒二くんも幼いのに、家族がこんなことになってトラウマ物じゃないでしょうか。本当に二人とも不憫でならないです。

    作者からの返信

    この両親(特に父ですが)の頭の中には、上手くいかなかった場合、という仮定が欠如してたんですよね。「普通」であることや、「うまく行くのが当然」という思い込みしかないと、そうでない場合の対処ができないと思います。結局こんな極端な状況になってしまって……。そうですね、幼い諒二にはトラウマみたいな思い出になってるかも知れません。

    2021年10月4日 21:27

  • 第19話 家庭訪問へのコメント

    いやいやいや、無理ですって。
    この小川先生って方は何を考えているんでしょう。「みんなで話し合いましょう」でいじめが解決したことなんて本気であります??
    事なかれ主義のザ・教師ですね、典型的な。やっぱりこのお父さんもだめですね。事の重大さを見ようとしない、自分の息子と向き合おうとしない、もう見ていて腹が立ちます笑物語の世界の話なのに。

    作者からの返信

    学校側が事実を重く見なかった、というフレーズをいじめのニュースで目にするんですが、この小川先生のような事なかれ主義の結果、自殺する子どもが出てくるんでしょうね。
    この父は残念です。やはり自分の尺度でしか物事が計れないです。
    感情をこめて読んでくださって、本当にありがとうございます。書いた甲斐があります。

    2021年10月4日 21:21

  • 第18話 敗北者へのコメント

    何を考えているんだ。
    それは、お父さん、あなたへの言葉ですよ。というね・・・。

    作者からの返信

    この場面では父は状況を把握してないので、一方的に怒ってしまいました。こういうタイプの父親が今は絶滅していることを願うのですが……。

    2021年10月4日 21:17

  • 第17話 処刑の朝へのコメント

    とうとうゲイであることまで・・・。
    ちょっとこのクラスの男子は度がすぎてますよ。さすがにここまでの生徒は私も見たことないです。ちょっとエグイですね。ありえないです。でも、起こっている場所では現実でも起こっているんでしょうね、悲しいことに。

    作者からの返信

    むごいですね。このへんの団体の心理って怖いものです。かなり度が過ぎてはいますが、ニュースなんかで日本のいじめの記事を読むと、本当に凄惨で目を疑います。事実は小説よりひどかったりするのかも知れません。

    2021年10月4日 21:14

  • 第16話 ジュ・テームへのコメント

    心が痛いです。
    せっかく紘一くんにとっての希望の光だったのに、これから彼はどうなってしまうんでしょう。

    作者からの返信

    別れっていつかは来るものだとしても、このタイミングでは厳しかったですよね。ジェレミー先生はとても大人の対応をしてくれたと思います。それだけが救いでしょうか。

    2021年10月4日 21:11

  • 第12話 オムライスの味へのコメント

    そうなんですよね。たぶん、ジェレミー先生がいいクラスだと思ったのは、先生と生徒の別があるという点も大きいと思います。同じ立場同士になると、本当に面倒なことが多いです。日本生まれ日本育ちの日本人でさえ。

    作者からの返信

    確かに仰る通りで。先生と生徒というヒエラルキーがそもそも違いますね。先生には言えないことが、同じ立場の人間なら平気で言えてしまったりするんでしょうね。

    2021年10月4日 21:09

  • 第9話 追い詰められる日々へのコメント

    ちょっとこの親御さんの無理解はひどいですね・・・。
    いじめの事実を知っても大して力にならなさそう。というより、逆に事態をややこしくしそうなご両親ですね。

    『モグラの穴』というタイトルの付け方がここまで読むと本当に秀逸だと思います。

    作者からの返信

    親にもよりけりでしょうが、人間は自分の範疇でしか想像ができないですよね。親といえどもやっぱり同じで、どうしても考えつかないところがあると思います。自分の子どもはよく知っているつもりだから逆に見えなかったり。
    それからタイトルのことに触れて下さってとても嬉しいです!色々込めているつもりなので、分かって頂けると感激します。

    2021年10月4日 21:07

  • 第8話 モグラの穴へのコメント

    自主企画参加ありがとうございます。
    紘一くんの置かれた状況、すごくわかります。日本の学校って、基本的にこういう「異分子」を排除しようとするんですよね。

    私は帰国子女でもなんでもありませんでしたが、ゲイであることをネタに同じ様な経験を中学校の時に体験しました。親に言えない、誰にも理解されないつらさも、いじめられっ子あるあるです汗

    紘一くんはこれ以上ゲイであることをネタにいじめられなければいいのですが。

    作者からの返信

    ひろたけさん様、
    はじめまして。こちらこそ無言で参加させていただいたにも関わらず早速お読みくださり(そして既に読了いただき)、ありがとうございます!
    日本の学校、特に中学は難しい場所ですね。年齢もあると思いますし、いい意味でも悪い意味でも社会性を覚えていくのだと思います。そんな環境で異分子であることは、なにが理由であれ、とても危ういことですね。ゲイに対してもまだ冷やかしの目が強い年齢でしょうし、そちらもちょっと想像すると怖いです。

    2021年10月4日 20:59

  • 第21話 嵐のあとへのコメント

    よかったね!

    せめて、両親がこのおじさんのように、ちゃんと帰国後の子どもの生活を、周りから聞くなど、勉強してくれていたら。
    大人として、痛恨の判断ミスが許せないです。

    同じ思いをした人が身近にいた分、なおさら。

    作者からの返信

    積極的に気にかけてくれる大人がいるかどうかで、子どもが救われるかどうかも変わってくるでしょうね。これがもう少し早ければここまで傷を負うことはなかっただろうと思います。

    一気に読んで頂き、とても心のこもったレビューまで書いてくださって、本当にありがとうございます。細部まで汲み取って読んでくださったのが伝わりました。近くに同じような経験の方がいればなおさら辛かったのではと思います。この先、同じような思いをする子どもがいなくなってくれるといいですね。
    ありがとうございました!

    2021年10月1日 02:26

  • 第3話 最初の間違いへのコメント

    主人公の気持ち、とてもよくわかります。
    そして大人になった今、両親(特にお父さん)のうかつな発言に、少し怒りを覚えますね。
    (こんな現実は、誰も知らなかったとはいえ)

    残念ながら今の日本教育では、帰国子女が日本に帰ってきたあとは、私立の帰国子女に慣れている学校に入れるのが、無難だと今は思います。

    作者からの返信

    @akarihoneyさん、
    この作品にお越しくださり、コメントをありがとうございます。
    紘一の父は少し楽観的に考えすぎていたんですね。子どもの世界(特に思春期の)は大人が思うよりも閉鎖的で排他的であると思います。
    この中学の話はあえてひと昔前に設定していますが、お話を伺うと今でもなかなか帰国子女が軽く公立に入れる雰囲気ではないのですね……。

    2021年10月1日 02:11

  • 第22話 それからへのコメント

     柊圭介さん、いつもお世話になっております。
     こんなところに書くのも何かと思ったのですが、この作品を「自主企画 外国語が出てくる小説 ピックアップ」というエッセイで紹介しようと思っているのですが、もしよろしければお返事ください!(逆にそれはちょっと……というようでしたらこのコメントは消します)

    作者からの返信

    中原さん、
    素敵なレビューをありがとうございました! 驚きとともに感激しています。
    また、エッセイで紹介して頂けるなんて光栄です。この作品がお目に留まってとても嬉しいです。
    拝読できるのを楽しみにしております。
    ありがとうございます!

    2021年9月30日 03:27

  • 最終話 手紙へのコメント

     ここまで一気読みしてしまいました。
     私はフランスのことについては正直疎いのですが、それでも紘一くんの感じている痛みが非常にリアルに伝わってきて苦しく、そして切ない小説であったかと思います。

    作者からの返信

    中原様、
    自主企画への無言参加失礼しました。さっそくお読みくださりありがとうございます。重たい内容にもかかわらず一気に読了して頂けるとはとても嬉しいです。
    フランスに限らず、違う文化を持った者が別の文化の国で生きていくのは簡単なことではないですね。紘一の気持ちをリアルに感じて頂けたなら筆者としては何よりです。
    過分な評価まで頂戴し、とても光栄に思います。
    ありがとうございました!m(__)m

    2021年9月23日 00:15

  • 最終話 手紙へのコメント

    読了させていただきました。正直なところ私は同性愛者ではないので、この作品にコメントしている時点で偽善者なのかもしれません。しかしいじめ問題、周囲の理解、そして最後に希望のある風景など、特筆するところが多くあり、そしてまた本文自体もとても面白かったので、ここでこうやって書いております。学生のころ、ゲイバーに勤めたことがあるんですよ。時給の高さにつられて。もちろん同性愛者ではないので、最初は戸惑いましたが、みんな優しく、そして暖かい人たちでした。私が慣れないショーで失敗しても怒る人は誰もいなかったです。仕事が終わると食事に誘ってくれたし、悩み相談とかも受けてくれました。当時、私が『いつかプロの小説家になる』と願望を言って、バカにしなかったのはその人たちだけだったかもしれません。そんな経緯もあり、当時お世話になった人たちとは今でもラインで情報交換する間柄にあります。実際のところ、ホモ、ゲイ、などと言われる方たちの本当の気持ちは分かりません。ただ言えるのは、そこは差別対象にしてはいけない、ということです。同性愛者より異性愛者のほうが犯罪率も多く、狂気もあります。糾弾するなら、そういった人間性のある人たちこそ受けるべきですよね。

    作者からの返信

    悠木さん、
    読了して下さりありがとうございます!そして力強いレビューも頂戴して感激です。

    この作品では帰国子女や同性愛者をモチーフに使いましたが、誰にでも何かしら背負っているものがあるんじゃないでしょうか。そのせいで差別や偏見を受ける可能性は誰にでもあると思います。人と違うことを尊重する風潮にはなってきたけど、本音の部分でどこまで壁が取り払えるかは個人にかかってくるのでしょうね。

    ゲイバーの人たちといい繋がりを持たれたのは貴重ですね。何かに本気で打ち込んでる人って他人の目標もリスペクトできるし、バカにしたりしないのかなと思いました。

    勢いで書いた作品なので改善するべき点も多いとは思いますが、こうしてあたたかいご感想を頂けると投稿してよかったと思います。
    本当にありがとうございました!

    2021年7月18日 16:03

  • 第17話 処刑の朝へのコメント

    こういうのが本当にあるから怖いです。もし聖なる口づけによって挨拶を交わすビズがホモの証ならフランス人はおろかアメリカやその他の国の人もそうなってしまいますよ。数の暴力、そして状況的弱者へのイジメは絶対にしてはいけないことです。

    作者からの返信

    かなり極端なシーンと自覚しながら書いたのですが、現実に起こることだと思うと本当に恐ろしいです。
    知らないことが悪いとは言いませんが、無知の偏見ほど怖いものはないと思います。そして大勢による暴力ほど卑怯なものもないですね。団体になり強者になるほど感覚が麻痺するのかも知れません。

    2021年7月17日 06:32

  • 第16話 ジュ・テームへのコメント

    Au revoir(さようなら)の一言が胸に痛いですね。
    ジェレミー先生は、大人らしく、彼のいろんなことをきちんと考えてくれているのだなと感じました。冷静になってもう一度、いえ二度三度考え、それでも気持ちが変わらなければ本物。そうなればもう一度、勇気を持ってもらいたいです。しかしその結果がどうあれ、人を好きになる気持ちは自分だけのもの。好きなままでいることは、誰に気兼ねなくできると思います。

    作者からの返信

    紘一には辛いことですが、先生は大人として誠実に答えてくれましたね。こういう状況で恋をするのは先生の言う通りただ救いを求めるような気持ちだったのかも知れません。でもその人間性に恋をしたなら、それは本当の初恋と言ってもいいのではないかと思います。
    さようならがただの挨拶じゃなくて別れの言葉なのが痛いですね。重みを汲み取って下さりありがとうございます。

    2021年7月17日 06:30

  • 第10話 ジェレミー先生へのコメント

    これは泣いてしまいますよね。
    強気に見せていても、まだ中学生。
    しかもエスカレートしたいじめで禿げまでできている。追い詰められた淵で出会った懐かしい言語。エミールのこととかも、きっと思い出したのだろうなと感じました。

    作者からの返信

    そうですね、表面を取り繕っても中身は相当やられていますから、何かのきっかけで張りつめたものが切れてしまうのは当然ですね。言葉だけじゃなくてそれに付随してくる懐かしいものもいっぺんに押し寄せたかもしれないと、コメントを頂いて思いました。

    2021年7月16日 23:12

  • 第3話 最初の間違いへのコメント

    子供って遠慮がないので、隠さず悪意とか軽蔑とか嘲笑をぶつけてきますよね。私が中学校に入学したとき、ブラジル人と日本人のハーフの子がいたのですけれど、同性から浮いていて二学期になる前、転校していきました。人とのちょっとの違いが負の連鎖を呼ぶようで怖くなった記憶があります。

    作者からの返信

    悠木さん、こちらにお越し下さり、コメントもありがとうございます。
    中学生はまだこういう部分子どもですよね。大人なら隠すところを正直に反応すると思います。
    ハーフの子は片親がブラジル人というのも大きな要素なのかなと思いました。これが白人だったらまた違ったかも知れません。
    いずれにせよほんの小さな違いが大きな亀裂を生む世界ですね、中学校は特に。

    2021年7月16日 04:51

  • 最終話 手紙へのコメント

    良かった!こういう終わり方で。

    立派な作品だと思いました。

    内容は、いじめ、親と子の問題、自分がホモセクシャルであることによる周りとの葛藤、結構色々盛りだくさんですけど、一気に読ませるものがありました。

    いじめや国の文化の問題は置いておいて、昔子供が小さい頃のことを思い出しました。

    色々妻と話し合ったことのひとつに、もしこの子がホモセクシャルであったとしても、絶対普通に受け入れてやろうというものでした。

    作者からの返信

    レネさん、最後までお読みくださり、本当にありがとうございます! 今帰ってきたらたくさんコメントを頂いていて。感激しました。

    この作品は特に読まれると緊張してしまうので、そのようなご感想を頂けて嬉しい限りです。重たいテーマばかりが詰まった内容ですが、こうして一気に読んでくださって、真摯なコメントも下さって、書いてよかったと思います。
    他のコメントの方にもお返事させていただきます。
    まずはお礼まで。
    ありがとうございました!m(__)m

    2021年5月30日 22:24 編集済

  • 第19話 家庭訪問へのコメント

    先生も先生だけど、頭にハゲまで作ってるのに、子供の立場に立ってやれない父親って、サイテーだと思う。
    誰だか忘れたけど、子供が自殺するのは親が悪いって言ってた人がいたのを思い出した。
    自殺するまで追い詰められてるのに、それに気づかないなんて、親じゃないって。
    全くそう思います。

    作者からの返信

    親と子の関係は本当に千差万別で…きっとこの父はかなり無理解な部類に入ると思うのですが、なるべく事を小さく済ませたい、という気持ちは大人の中にあるんじゃないでしょうか。それが息子のことだとしても。あと、女の子ではなく、男の子というところで全然違ったり。男だから大丈夫だろう、みたいな逆差別のようなこともあると思います。
    ただ、親ならば知っていなければいけないことはありますよね。自殺してからでは遅すぎますから。

    2021年5月30日 22:46

  • 第17話 処刑の朝へのコメント

    これは強烈ですね。
    何も責められる言われはない、仮にホモだとして何が悪い、そう言いたいところで、これはないよな!
    これはくるよね。くるなんてもんじゃないよね。

    作者からの返信

    これは書くのもしんどかったですけど読まれる方はもっとしんどいでしょうね。何が悪いと叫べたらもちろんいいのですが、結局多勢に無勢、それが中学の教室でもあると思うのです。残酷ですよね。

    2021年5月30日 22:41

  • 第16話 ジュ・テームへのコメント

    ここには2つの辛さが同時にありますよね。
    まずは失恋の辛さ。
    次に学校でいじめられ続ける辛さ。

    ジェレミーはもっと前にイジメの問題に関わってやることはできなかったんだろうか。
    確かにオムライスを初めて一緒に食べた時、コーイチはそれを拒否した。
    でも、ジェレミーは、やっぱり何かアクションを起こして欲しかった。
    これは、小説としてみたらどうか分からないけど、単に読んでいて、それを強く思いました。残念な気持ち、かな。

    作者からの返信

    仰る通りですね。
    失恋の痛手ももちろんですが、彼がいなくなることで明日からの日々に絶望する辛さも重たいですね。

    現実だったとすれば、ジェレミーのような立場の教師でも関わることはできるかも知れないんですよね。確かに、それで救われる生徒もいるかも知れませんよね。
    この話の中ではジェレミーはあくまでも研修教員であり、ガイジンという枠から出ないままですね。紘一が拒否したこともありますが、そういう可能性もなくはなかったんだなと、コメント頂いて気づきました。線を引いているのは外の人間も同じなのかな、なんて思いました。

    2021年5月30日 22:36

  • 第15話 最後の授業へのコメント

    なんてこった! ジェレミーがいなくなるなんて!
    この先どうなるのだろう?!

    作者からの返信

    アシスタントの先生は三カ月ぐらいで別の学校に移っていったのも覚えています。研修の期間だったのかも知れません。
    でも紘一にとってはジェレミーはもう特別な人になってしまいましたからね。この突然の最後の授業は堪えますよね。

    2021年5月30日 15:40

  • 第10話 ジェレミー先生へのコメント

    これはランバート先生、意外な、しかも超頼もしい仲間が現れましたね。
    救世主になってくれるといいんだけど。

    ちなみに文章がとても読みやすく、スーッと入ってきます。
    とてもいい文章だと思います。

    作者からの返信

    レネさん、読み進めて下さってありがとうございます。
    むかし英語の授業に来ていたアシスタントの外国人の先生を思い出しながら書きました。ジェレミーとは別人ですが、本物の英語でクラスを圧倒していた気がします。ケベックは仏語英語の両方を使うので、この設定にとても便利でした。
    思わぬところでの出会いになりましたね。

    文章のことそう言って頂けるととっても光栄で安心しました。すごく嬉しいです。ありがとうございます。

    2021年5月30日 15:38

  • 第7話 お前が恋しいへのコメント

    エミールに手紙を出さなかったのは残念でしたね。

    それにしても、親って案外子供のことがわからないんですよね。注意していないというか。
    イジメに気づいてあげられれば大分違うんでしょうけどね。

    作者からの返信

    そうですね、状況が変わらないにしても、彼には本音を見せてもよかったのに…隠してしまいました。

    いじめの難しいところは、本人が周りに隠してしまうことだと思います。このぐらいの年頃だと演技することを覚えて、必死で気づかれないようにしてしまうので、親でも見抜けないのかも知れませんね。

    2021年5月29日 17:47

  • 第6話 エミールのことへのコメント

    自分がホモセクシャルであることに気づく時って、どんな心境なのか、そしてそれを人にしらせるのがどんな気持ちなのか、ちょっと想像はできないけど、今の時代はそこまで悩まずに済むのかな?
    ただ、フランスなんてそんなことてんでどうってことないだろうと思っていたら、「アデルブルーは熱い色」では主人公がレズピアンであることが、学校でも結構友達につつかれたりしていて、意外に思いました。
    やっぱり、まだまだ苦悩が多いから、ああした映画がパルムドールをとったのでしょうね。
    こうして、そのことを作品にするのは勇気がいるかもしれませんが、逆に表現できて楽になったとしたらいいのですが。
    まあ、先を読みます。

    作者からの返信

    とても個人差があることですよね。あと家族や環境に左右されることも大きいですよね。今の時代って昔よりは「理解がある」のかも知れませんけど、本当にどう思われるかは人次第なので、誰彼構わずに言えることではないと思います。
    フランスは同性婚の成立はヨーロッパでも遅れている方で、保守的な部分は根底では強いんだろうと思います。「アデル」は一度観てみたいですね。
    この作品を初めて投稿したときは読者がいなかったので、思ったことを全部書いてしまうことができました。開き直って文字にしてしまうのは悪くないですね。ここでリタイアする人もいるかもしれませんが、好意的に受け取ってくれる人もいます。そういう時はやっぱり安堵します。

    2021年5月29日 17:42

  • 第4話 エスカルゴへのコメント

    前途多難な様相を呈しておりますな。
    なんか、私も主人公と一緒にムカついております。

    作者からの返信

    中学生の男子はまだ子どものような部分がいっぱい残ってるんじゃないですかね。それがグループになるとたちが悪くなってしまうと思います。紘一も「空気」を分かっていないのがまた拍車をかけてしまいました。

    2021年5月29日 17:31

  • 第3話 最初の間違いへのコメント

    やっぱ、中学校でフランス語ペラペラやったら、こうなるのかな。
    ちょっとヤバって感じですね。

    作者からの返信

    レネさん、コメントありがとうございます。
    これは憧れか嫌悪かのどっちか、両極端な反応があるでしょうね。その場所や団体の空気に左右されるというか。ここでは不正解だったようです。

    2021年5月29日 17:28

  • 第2話 帰国家族へのコメント

    これはかなりシリアスな、重たそうな小説の予感がしますね。
    柊さんをもっと理解するために、読めるとこまでゆっくり読むつもりです。
    もちろん、これはあくまで小説だということを忘れずに。
    途中で挫折したりしたらごめんなさいです。

    作者からの返信

    レネさん、こちらにお越しいただけるとはびっくりです! 緊張すると同時にとても嬉しいです。
    はい、仰る通り内容はかなり重めだと思います。あと、いじめ描写ではなく心情の描写の方に重点を置いています。
    前に自分のことを小説に、と仰っていましたが、初めの方に投稿している小説は自分のエッセンスが多く入っていて、この中編もそういう感じです。でも内容はあくまでもフィクションです。途中はやはりつらいと言われることが多いですが、バッドエンドではないつもりです。
    勢いで書いたものでもあるので色々と粗削りかも知れませんが、どうかご無理のない範囲でお付き合いくださいませ。
    ありがとうございますm(__)m

    2021年5月28日 23:38

  • 最終話 手紙へのコメント

    家族だからって、本音で話せる関係とは限らない。正直に打ち明けても理解してもらえないこともある。すべてを分かりあえるわけじゃない。家族ってなんだろう?って考えちゃいますね。
    紘一くんきつかっただろうけれど、フランスにいたままでも、親と衝突するのは避けられなかったのかもしれないね。
    人っていつかは吐き出す必要があって、それを受け止めてくれる人がいてくれたら、幸せなことですね。
    そして、いじめ!なんでいじめってこの世にあるんでしょうね。醜い行為だと思うんですけれど、人を困らせて喜ぶ人がいるんですよね。心理状態どうなっているのかと不思議なのですが。
    この作品を中学生たちが読んで、討論会をしたら面白そう。思春期の子供たちが抱える苦悩がたくさん詰まっているので、話し合ってみるのもいいんじゃないかな。アイデンティティーや性や、家族や居場所やいじめや学校や、いろんな問題点が浮き彫りになりそうです。学校推薦図書に「モグラの穴」があってもいいですね!
    そしてみんな、アイタタタッてなるという(笑)でもそれが現実であり、その現実で苦しんでいる子供がこの世界の至るところにいるというのが、悲しいですね。


    *このままじゃ悲しいから、ひいにゃんのレビュー書いちゃえヽ(*>∇<)ノ
    え!そっち?みたいな(笑)

    作者からの返信

    遊井さん、改めてこの作品をお読み下さりありがとうございました。
    ノートの方も拝見しました。確かに勇気が要りますよね、読むのに。こういうのやだなって思う人も多いだろうし。
    だから読んで下さっただけでとても嬉しいです。

    この話の設定は少し極端にしてあります。書き手としては出来事そのものよりも紘一の内面の方を書きたかったし、端々に自分の本音を挟んでいると思います。小説としてそれがいいのかどうかは分かりませんが。(でもジュールもそういう風に書いてますね...)

    悲観的かも知れませんがいじめはなくならないと思っています。排他や嘲笑はひとの性ではないかと。ただその犠牲になって自分を終わらせるのは勿体ない。自分が生きられる場所は必ずどこかにあると思います。

    今の思春期の人がこれを読んだらどうなんでしょうね。古いかな。それとも今も変わらないかな。

    ご感想とても嬉しかったです。重たい話にも関わらず一気に読みきって下さり、本当にありがとうございました!

    2021年2月25日 18:11

  • 最終話 手紙へのコメント

    モグラの穴を肯定できる日が来ると信じながら、それはそれとして今を幸せだと言うことが出来ている紘一さん。強い人だと思いました。
    暗い地獄を抜けた先にある希望を見た気がします。絶望の淵を見たからこそ語れる希望があると私は思います。軽い前向きな言葉では軽くすることが出来ない気持ちがあると、思っています。
    そして、決して明るい作風ではなくとも最後に希望を見せてくれる物語が、私は大好きです。柊さまの『モグラの穴』はまさにそんな物語でした。
    素敵な読書体験をさせて頂きました。ありがとうございました。

    作者からの返信

    最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
    時間を経ることや環境を変えることって馬鹿にできないというか、それが役に立つことは大いにあると思います。トラウマを形として残るものにしたのは、消えることはないという気持ちからですが、いつかそれも含めて過去を認められるようになると信じたいですね。
    「軽い前向きな言葉では軽くすることが出来ない気持ち」は誰しもが共存していかなければならないものでしょうね。それを抱えた上でちゃんと先を見ることはできると思います。最後に希望を見出だして頂けて良かったです。
    こちらこそ、作品に真摯に向き合って下さり心からお礼申し上げます。
    ありがとうございました。

    2021年1月21日 16:53

  • 第22話 それからへのコメント

    柊さま、こんばんは。

    紘一さんの行く末が破滅でなかったことに、安堵しています。そんな心配をしてしまうほど、彼の体験は悲惨なものに見えました。中学時代の記憶が悲惨なだけではないのは、彼自身の忍耐と努力、そしてジェレミーさんの存在のお陰だと思います。
    「物理的なガイジンか精神的なガイジンかを選ぶのなら、僕は物理的な方を選ぶ」→強い言葉です。この一言に彼があの体験から得た知見が集約されているようです。

    作者からの返信

    椎人さま、
    たった半年ほどの間に紘一は価値観の変わるような経験をしたと思います。淡々と振り返るような文章にするつもりでしたが、どうしてもいじめを取り上げると悲惨な部分が際立ってしまいますね。その中でジェレミー先生との時間は(苦い終わり方だったとしても)唯一の支えでした。
    「物理的なガイジンか……」のくだりは僕が実際に思うことです。強いと言って頂けるのは嬉しいです。逆にいうと精神的なガイジンの状況下では生きられないということですけどね。だからちょっとシニカルな考えでもあると思います。

    2021年1月21日 16:37

  • 第19話 家庭訪問へのコメント

    必要な時に守ってくれなかったのにこういう時だけ保護者の立場をとる大人が、紘一さんには耐えがたかったのでしょうね。
    「みんな、ちゃんと君に謝るから。だから、明日は学校においで」ではない、と私は思いました。謝って、それが何になるのだと思いました。クラスメイト達の謝罪は恐らく許されるためのものであって、償うためのものではないのでしょう。
    真実を打ち明けたところで、紘一さんを取り巻くのが絶望的な現状であることに変わりはないように見えます。何か光があると良いのですが……。

    作者からの返信

    椎人さま、
    沢山読み進めて下さりありがとうございます。
    こういうことが明るみに出るとき、どれぐらいの大人が真剣に向き合ってくれるのでしょうね。謝罪の言葉などで表側をきれいにすれば済むし済ませたいという気持ち、少なからずあるんじゃないでしょうか。
    「クラスメイト達の謝罪は恐らく許されるためのものであって、償うためのものではない」
    そうですね、視点を変えるなら紘一に「許させる」ためのものですよね。償うというのはいじめの当事者に自覚があるときの言葉で、自覚がないものはきっと存在しないことになるんだと思います。

    2021年1月20日 02:19

  • 第5話 おきまりの展開へのコメント

    虐められていると認めたくない心境、想像できます。確かに、「いじめられっ子」は敗北者のような称号だと思います。
    たった二ヶ月の間に、紘一さんは地獄を見ましたね。まだ助けてほしいわけではないようですが、過去の思い出に救いを探してしまうところに彼の痛みを感じます。
    しかし、まだ彼にはつらいことが待ち受けているような気がします。現在地は地獄の入り口でしかないのかもしれません。
    友人からの手紙に光を見出すか、差し込んだ光にも目を瞑ってしまうか。前回のコメントで書いた「期待しながら」という表現は些かずれていたかもしれません。紘一さんのこれからを、真剣に見守ります。

    作者からの返信

    こちらにもありがとうございます。
    渦中にある本人だからこそ認めたくないという気持ちがあると思います。いじめだけじゃなくて虐待とかもそうで、認めてしまったら負けというか、おしまいというか。「被害者」とか「いじめられっ子」とかいう言葉は自尊心を削る言葉でもあると思うのです。いくらそれが事実でも、否定することで自分を持ちこたえさせるような、そういうイメージです。
    助けを求めたくないと同時に助けの求め方が分からなくなっていくのかなとも思います。こういうことはいっぺんに突き落とされるから、本人が一番ついていけないのではないですかね。
    真剣にお読み下さってとても嬉しいです。
    このあと紘一の出会う人も含めて見守ってくださいませ m(__)m

    2021年1月16日 16:54

  • 第3話 最初の間違いへのコメント

    柊圭介さま、こんばんは。コメントを失礼いたします。
    あらすじを見て興味を惹かれたので、これから読ませて頂きます。
    異質な者を排斥せんとする不穏な空気が、既に教室内に漂っていますね。帰国子女への虐めは差別とも根深い関係性があるようにも思えます。日本人であっても「ガイジン」扱いをされ、その国へのネガティブな偏見を押し付けられるということがありますね。
    冒頭の家出の場面とどのように話が繋がっていくのか、期待しながら読ませて頂きます。

    作者からの返信

    椎人さま、
    この作品に興味を持って頂きありがとうございます。
    排他性をはっきりさせるために地方の公立中学という分かりやすい設定にしました。全部がこうだとは思わないんですけどね。帰国子女という設定も、見た目が周りと同じであることが重要で、これが外国人やハーフとかならまた違った話になってくると思います。
    勢いで書いた話ですので粗削りなところもあると思いますが、紘一を見守って頂けたら嬉しいです。

    2021年1月16日 16:31

  • 最終話 手紙へのコメント

    最後の一文を待っていましたよー!
    よかったねー(´;ω;`)ブワッ

    柊さんのお話はすごくつらくて「もうこれだめじゃん、救いないじゃんどうするの?!」と思わせておいて最後にちゃんと無理ないハッピーエンド持ってくる、それが好きです、ありがとうございます読者への最高のデザートですねご褒美うれしいです(^q^)

    多文化共生は、最近児童文学の界隈でも話題によくのぼりますが、やはり見た目からしての外国人、文化がちがうルーツを持つ子にばかりスポットがあたっていると感じます。
    そこへきて帰国子女……!
    見落としてる人、多いと思います。
    もっと考えないといけないことだなと気付かされる言葉がたくさんでした。
    これが読めてよかったです。
    ありがとうございました!

    作者からの返信

    みりあむさん、最後までお読み下さりありがとうございます!
    最後の一文、色んな意味を込めてここへ持って行きたかったです。確かに途中はハードですよね……でもフィクションだからこそ光が見える終わりが好きです。無理ないハッピーエンドと言って頂けてすごく嬉しいです!

    多文化共生って、どうしてもメタファーにすると外側の違いが分かりやすいものになるんでしょうね。
    帰国子女も千差万別で、紘一は少し極端な例として書きましたが、内側での葛藤は多かれ少なかれあると思います。
    色々感じ取って下さって、とても嬉しく、光栄です。
    こちらこそ、本当にありがとうございました!!

    2020年12月30日 03:57

  • 第21話 嵐のあとへのコメント

    やっとちゃんとした大人が出てきた(´;ω;`)
    ああ……なんか、言えてよかったです……

    作者からの返信

    ようやく本音が言えたし、やっと泣くことができましたね。こういうことを導き出すのって、親じゃないからできるのかなとも思います。

    2020年12月30日 03:57

  • 第16話 ジュ・テームへのコメント

    ジェレミーがいい人すぎる(´;ω;`)
    これがもし日本人の先生だったら、こんなふうにフラットな言葉で断わることができたかどうか…!
    いい恩師に巡り会えたね、コーイチ(´Д⊂グスン

    作者からの返信

    いい人って言って頂けて嬉しいです…! この断り方は難しいですよね。でもきっちりと言ってくれるジェレミー先生は本当に誠実な人だと思います。紘一にはつらいけれど…。

    2020年12月27日 18:00

  • 第13話 赤毛のゾロへのコメント

    私、柊さんに謝らなくっちゃ。
    ママがフランス系だって言ったけど、フランス人ではないのです。
    そう訛りのきついケベック人(*ノェノ)キャー

    というわけでメープルクッキー大好きです♡
    ビズはきらい、グランママがツバつけてくるから(;´∀`)笑

    作者からの返信

    わーほんとですか! 奇遇ですね。じゃあジェレミー先生に親近感を持って頂けるのも納得。
    ビズするときほんとに唇つけてくる人たまにいますね。年配に多いかも。おばあちゃまは孫が可愛いんでしょう。
    夏場のビズは苦手です。ほっぺたに汗が…

    2020年12月24日 22:50

  • 第11話 日曜日のことへのコメント

    ああ、なるほど、だから会話が成立してたのか!
    ケベック人のフランス語は青森弁くらい聞き取れないって言いますもんね(*´艸`*)笑

    作者からの返信

    前にドラマを観ていて、ケベック人が喋るところに字幕がついていたのがウケました(笑)青森弁って例えが絶妙ですね。

    2020年12月23日 19:43

  • 第10話 ジェレミー先生へのコメント

    おお、ケベック人!
    ちょっと反応しちゃう(*´艸`*)ふふ
    救世主あらわる!

    作者からの返信

    あら、ケベック人にお知り合いがおられるとか?
    救世主ですね。ジェレミー先生、魅力的に書けているといいのですが。

    2020年12月23日 19:42

  • 第6話 エミールのことへのコメント

    え〜、セックスフレンド〜?
    ボーイフレンドじゃなくて〜?(・∀・)ニヤニヤ

    作者からの返信

    声が大きいです(笑)
    自分の解釈ではこれはボーイフレンドとは呼びませんね。

    2020年12月22日 02:09

  • 第4話 エスカルゴへのコメント

    めちゃめちゃ読みやすい、いえ前作も処女作にしてはめためた読みやすかったのですけれど、
    これはカクヨムユーザーしか読めないのは勿体ないです……(´・ω・`)たくさんの人に読んでほしい……。

    作者からの返信

    おおー、なんと光栄なお言葉!(´;ω;`)
    ジュールは時代ものだし、雰囲気を壊さないように言葉遣いも自分の中でけっこう規制していたのです。でもこれは現代ドラマだからルールを外して勢いで書いてしまった感じです。
    みりあむさんにこう言われたの嬉しい。
    このあとどんどん重くなりますけどごめんなさい。。。

    2020年12月20日 19:07

  • 第3話 最初の間違いへのコメント

    ああ、ああ、わかる。
    日本人は白人系に憧れてるから差別なんてない、という勘違いが生むこの先生のような余計なお世話。こわ……(´;ω;`)

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    白人系の国に対する感情、特にフランスって微妙な国じゃないですか? 「お」を付けられることに憧れと嫌悪感の両方の匂いを感じるのです。あと、人によってはっきり好き嫌いが分かれる国のひとつかなと思います。
    先生の鈍感さは仕方のないことでもあるし、これが通用する場合もあるし。でも通用しないときのリスクは生徒が負うことになりますよね。

    2020年12月20日 18:56

  • 最終話 手紙へのコメント

    紘一君が経験してきた日本での辛い事、いつまでも心の中に傷痕として残っているのだろうけれど、大切なのは今だと、前を向いて生きている最後で、本当に良かった。
    読んでいる間、心が痛かったです。きっとその傷痕は掘り返されることもあっただろうし、それでも生きていかねばならないのだから。

    この時代設定がいつであっても陰湿な人間がする行動や言葉は今と何も変わらない事が悲しいですね。今の若い子達に是非読んで欲しいと思いました。
    素晴らしい作品を読ませて頂きありがとうございました。

    作者からの返信

    りくさん、
    すごい勢いで読破して下さり本当に嬉しいです。ありがとうございました。
    記憶もそうでしょうし、目に見える形としてトラウマが残っているのは悲しいですね。でも生き続ける限りは今が一番大切ですよね。引っかかりは残ってもバッドエンドにはしたくなかったです。
    今の思春期の人が読んだらどう思うでしょうね。知りたいです。
    この重たい話を再度読み切ってくださったこと、本当に感謝でいっぱいです。こちらこそ、心からお礼を言わせてください。ありがとうございました!

    2020年12月19日 23:45

  • 第21話 嵐のあとへのコメント

    君は何も悪くないんだよって抱きしめたくなりました。また涙が…。柊さんの作品は僕の涙腺壊しちゃうんですよね。辛かったろうなぁ…

    作者からの返信

    紘一のような子どもは誰かが悪くないと言ってあげないと救われませんね。親身に読んで下さって書いた甲斐があります。

    2020年12月19日 23:45

  • 第8話 モグラの穴へのコメント

    ダメだ、読むのは二度目なのに涙がいっぱい出てくる…辛かったね、紘一君

    へつらう自分を殺してやりたいと思うほど辛かったのに、お母様にさえ話せなくて…。

    彼の心に巣食ってしまった苦しみが、人生を進むごとにいろんな人の中を通って、薄まっていっていればいいのに…と願います。

    作者からの返信

    りくさんコメントありがとうございます。
    普通なら二回も読んでもらえる作品ではないと思っていますので、嬉しいと同時に恐縮もします。ラストを知っておられるとは思いますが、やっぱりその間は厳しいですよね。
    あたたかい評価も頂いて、すごく嬉しいです。リタイア多いし駄目なのかなとへこむこともありますが、これでいいのだと言ってもらえたような気がします。ありがとうございます。

    2020年12月14日 17:50

  • 最終話 手紙へのコメント

    素晴らしい作品でした。生々しいリアリティが凄い。
    柊さんにもいろいろなことがおありだったのかと思います。どうかご自愛下さいませ。

    作者からの返信

    叶様、
    最後までお読み下さりありがとうございます!
    この話は極端な例ですが、どこかしらの部分で彼らが直面する気持ちを表せていたら幸いです。
    あたたかい評価とレビューまで頂戴し感激しています。叶さんのお嬢さんが楽しい日本生活を送られることを願っています。
    ありがとうございました!

    2020年11月20日 22:14

  • 第19話 家庭訪問へのコメント

    なんというか、親がクソ過ぎてもう……

    作者からの返信

    親というか大人って、なるべく事を小さく済ませたいという願望がありますね。息子か娘かの差もあると思います。
    まあこの親は若干クソに書いてしまいまいしたが…。

    2020年11月20日 22:07

  • 第4話 エスカルゴへのコメント

    読みやすいです
    (*´ω`*)

    私も学生時代、イジメられた経験があるので色々思い出してしまいました(それほどリアルでした)
    (*´-`)

    ゆっくり拝読させて頂きますね
    (*´∇`*)

    作者からの返信

    やまくる実さん、
    お読みくださりありがとうございます。読みやすいと言って頂けて嬉しいです。
    経験のある方にはどうしてもリンクさせてしまうかも知れませんね。
    どうかお気遣いなく、ご無理のない範囲でお付き合いいただければ幸いです。

    2020年11月20日 03:20

  • 第12話 オムライスの味へのコメント

    凄いリアリティですね!
    うちの娘も帰国子女なので、変化には気をつけてやりたいと思います。思春期で難しい年頃ですけど。

    作者からの返信

    お読みくださりありがとうございます!リアリティを感じて頂けて光栄です。
    一口に帰国子女と言っても性格や環境などで個人差が大きいと思います。思春期は難しいですけど、お嬢さんが楽しい日々を送られているといいですね。

    2020年11月19日 20:53

  • 最終話 手紙へのコメント

    ハッピーエンドというには引っかかりがある展開ですね……結局、家族とは離れて東京で暮らし、クラスからはまるでなにもなかったかのように寄せ書きだけ届き、お父さんはとうとう最後まで理解してはくれなかったようで。触れられてはいないですが、せめてお母さんとだけでも少しはいい関係になってくれていればと願わずにはいられません。でも、無理なら諦めることも必要ですよね。
    そして、最後の一行にびっくり……! よかった、よかったねーとまた泣きそうになりました。もともとパックスがあって、同性婚の法制化も早かったフランスで、人生を共にする相手に巡り逢えたのなら本当によかった!
    結局、日本ではいろいろとあかんかったんやーというだけな感じでもやもやが少し残ってはいますが、リアリティのある、色々考えさせられる物語でした。とても読み応えがあった所為か、まだ余韻に浸っています……。

    作者からの返信

    最後までお読みくださり、ありがとうございました!
    仰る通り、ハッピーエンドとは言い切れないですね。すでに日本をあきらめたところから紘一は語っていますので。ただもう一つ生きて行く国の選択があっただけでも幸せだと思います。
    結婚をハッピーエンドの象徴にするのではなく、日本では叶わないことが叶えられるという意味でこの終わり方にしました。
    フィクションだからもう少し優しいお話にしてもよかったですね(笑)でも逆にリアリティがある、と言って頂けてよかったです。
    コメントと、あたたかい評価も頂戴し、改めてお礼申し上げます。励みになりました。本当にありがとうございました!

    2020年11月1日 02:27

  • 第20話 崩壊へのコメント

    ここまでぐいぐいと引き込まれるまま、そして途中からは鉛を呑み込んだような重い心地で読み進めてきましたが、ここで胸がすくような、力が漲ってくるような感じがしました。思わず拳を握って快哉を叫びたくなるような。
    味方が誰ひとりとしていないなかで、追い詰められて小さく膝を抱えてしまうのではなく、溜め込んできたものを爆発させた紘一くんに、そうだ、それでいいよ、もっと云ってやれと泣きそうになりながら頷いている自分がいました。
    「家族」って、どんなときも味方であれば暖かく響く言葉ですが、そうでなければただのいちばん厄介な冷たい檻ですね。

    作者からの返信

    烏丸様、
    コメントをありがとうございます。避けられそうな題材ですが、興味を持って頂けて嬉しいです。そしてここまで一気にお読みくださり本当にありがとうございます。
    いじめの話がメインになりますが、これには親子というものがどれほど分かり合えるかということも関わってきますね。
    確かに現実では何も言えないまま大人になってしまう人の方が多いかも知れません。紘一は吐き出せた分、救われたのでしょうね。ただ本当の関係修復はその先からで、決して簡単なものではないと思います。

    2020年11月1日 02:17

  • 最終話 手紙へのコメント

    こんにちは。
    紘一くんは日本で居場所を見つけることはできませんでしたが、代わりにフランスで居場所も伴侶も見つけることができたんですね。
    あれだけの逆境のなかでも自分を貫いた紘一くんはえらいと思います。
    最後のジェレミー先生との手紙が泣かせますね。
    紘一くんに幸せな日々がつづきますように。

    作者からの返信

    久里様、
    読了くださり、本当にありがとうございました。
    愉快な話ではありませんが、最後までお付き合い頂いたこと、とても感謝しています。
    逆境を生きるのはたやすいことではないですね。ひとつの場所で生きられなくても、別の場所で生きられる、それだけでも紘一は幸せなのだと思います。
    ジェレミー先生はずっと心の支えになるでしょうね。
    あたたかいお言葉、ありがとうございました。光栄な評価も頂き、重ねてお礼申し上げます!

    2020年10月11日 16:43

  • 第19話 家庭訪問へのコメント

    こんにちは。
    紘一くん、悔しくて怖くて悲しかったろうに、、よく言えましたね。
    ちいさな子供が勇気を出して、ここまで言ったのだから、今度はまわりがしっかり応えてほしいところです。

    作者からの返信

    屈辱的ですね、自分の口から話さなければいけないのは。紘一の気持ちを汲み取って下さりありがとうございます。そうですね、ここまで言ったのだから、今度は大人が受け止める番なのですが、「明日は学校においで」と言える先生のように、当事者と大人との間には、隔たりというか、温度差があるようにも思います。

    2020年10月8日 15:41

  • 第15話 最後の授業へのコメント

    こんにちは。
    前の数話で、紘一くんの気持ちとシンクロするように文章がとても色づいて、これからどんどん明るくなるのかな、なんて呑気に思っていました。
    せっかく暗い日々のなかに光明が見えてきた気がしていたのに、これは辛いですね。
    紘一くんに救いが訪れるといいのですが。

    作者からの返信

    コメント、ありがとうございます。そうですね、唯一の救いの存在だけに、どんどんジェレミーへの想いが募ってしまっています。
    その先生がいなくなる、突然の知らせは、彼にとってどれぐらい重たかったでしょう…

    2020年10月6日 16:12

  • 第10話 ジェレミー先生へのコメント

    こんにちは。
    ああ、こんなときは泣くよなあ、うれしいとかかなしいとか分からないうちに自然と涙がこぼれるだろうなあ、と思えるシーンでした。
    ここまでつらい日々を送っていた紘一くん、救いが見えてくるといいのですが。

    作者からの返信

    こちらも読んで下さってありがとうございます。
    先生のフランス語を聞いただけで今まで堪えていたものが噴き出してしまいました。色んなものがごちゃ混ぜになったなんともいえない感情ですね。
    この先のジェレミー先生との関わりも含めてどうぞ見守ってやってくださいませ。

    2020年10月4日 16:05

  • 第21話 嵐のあとへのコメント

    柊さん、優しいヒントをありがとうございました❤
    夏生まれの御方と、再び繋がることができました!

    作者からの返信

    ああ…よかったです…!
    ノートのコメント欄開けました。
    お気遣いを頂き申し訳ありませんでした。

    2020年9月12日 16:49

  • 第22話 それからへのコメント

    此処、まだ書き込んでいなくて良かったです! このたびは『人形への小夜曲』に至上のレビューを賜りまして、本当に有難うございました。『硝子ケースに守られ、お互いを想う優しさだけで成り立っていた母と子のエピソードと、物語が進行する部分とが巧みにリンク』している点に御注目いただけましたこと、ラストを『ホ長調』に感じ取ってもらえましたこと、柊さんの感性と表現力を敬うばかりです。
    『心の特効薬』という御言葉、光栄でした。現実世界の特効薬なり鎮痛薬は、すぐに効き目が切れてしまいますけれど、小説という形で残された鎮痛薬は永遠ですね❤

    ノートを拝読しまして『歌に没頭するというよりも「私を見て」というサインを体じゅうから発散している』歌手の姿が見えたようでした。日本にセカオワ(セカイノオワリ)というバンドが在って、そのプロデューサーがヴォーカルに「そんなに感情込めたらダメだよ。そんなに叫びそうになってたら、君がそれを正しいと思って叫んでるみたいじゃん。ただ思っているだけなんだったら、もっと抑えて歌わなきゃダメ」と言ったエピソードを思い出しました。
    柊さんの御体調が回復しますよう、微力ながら祈っております。
    つまらない質問ですが、お粥、お好きですか? フランスではお米の文化がないでしょうか? 身体に優しいものを召し上がってくださいね。失礼しました。

    作者からの返信

    ひいなさん、メッセージこちらに恐縮です。なんかコメント欄閉じちゃってかえってお気を遣わせてしまいました。ごめんなさい。レビュー、受け取って頂けて嬉しいです。こんな風に言ってもらえると本当に書いた甲斐があったと思います。ありがとうございます。

    日本のバンドのお話、含蓄がありますね。歌う女性は、声が響くのでちょっとそれもきついんですけど、歌っている姿の中に媚びが見えるのが苦手なのです。どうせ歌うなら一心不乱に歌って欲しいと思います。

    こちらにもお米はありますよ、色々。量を食べられるようになれば大丈夫です。ご心配下さってありがとうございます。
    それよりもコメントの返信で書かれていたひいなさんの目の方が心配ですよ。また繰り返すのは防ぎたいですね。知らず知らずのうちに無理をしているものです。たくさん書いて読んでおられると思うので、本当にお大事にしてください。

    2020年9月11日 16:47 編集済

  • 最終話 手紙へのコメント

    良かった……本当に良かった……(滂沱
    紘一くんの痛みを我が事のように感じる、痛みが生のまま心に抉り込んでくる物語でした。
    壮絶なほど酷い、辛いことがたくさんありましたが、ジェレミーやおじさんなど数少ない救いの手が希望の糸を繋いだように思います。
    大人になった紘一くんが幸せな道を選べたこと、本当に嬉しいです。

    この作品を書き上げるのにも、もの凄い精神の揺れを伴ったのではないかな、と勝手ながら想像しました。筆力はもちろんのこと、そうした点にも感服します。

    拝読できて良かったです!
    ちょっとまた情緒を回復させてから、感想をまとめてレビューいたしますね。
    素晴らしい作品を、ありがとうございました!

    作者からの返信

    陽澄様、
    最後までしっかりとお付き合い下さっただけでなく、物凄い熱量のレビューを頂戴し、本当にありがとうございます。震えました。
    この話は数日で勢いで書いたもので、ほとんど修正も加えていないので、粗削りなところもあると思います。でも下手に考え過ぎて行儀のいい作品になるよりは、このままにしておきたいと思いました。書き手の気持ちまで汲んでくださり、嬉しい限りです。
    心よりお礼を申し上げます。
    ありがとうございました!!

    2020年8月28日 02:20

  • 第21話 嵐のあとへのコメント

    >日本人になれなかった僕——。
    ここに、すごくいろんな想いが詰まっているように感じました。両親の方針に沿えなかったということも含めて。

    紘一くんの叫びを受け止めてくれる大人がいて、心の底からホッとしました。声を上げて泣くことができて良かった……

    作者からの返信

    ついに心のうちを吐露してしまいました。吐露できた、というべきでしょうか。
    「日本人になれなかった僕」が象徴していますね。期待に沿えなかったことも含めて。それが行き着いて僕が悪いというセリフになりました。

    2020年8月28日 02:08

  • 第19話 家庭訪問へのコメント

    水に流すとか、話し合うとか、それは加害者や傍観者が言っていいことじゃないですよね……親が何も汲んでくれないのも酷いです。
    こんな辛く苦しい状況で、自分のことを自分の言葉で言えた紘一くんは、本当に偉かったと思います……!

    最後の「学校においで」で、この先生もう全然ダメだなと思いました……

    作者からの返信

    先生や親は本当に些細なことだと思っているのか、大ごとにしたくない大人の心理なのか...。いずれにせよしわ寄せが来るのはターゲットにされる人間。周囲に言うこともできず黙っている人間ではないでしょうか。

    2020年8月27日 07:01

  • 第17話 処刑の朝へのコメント

    これを「いじめ」などというソフトな言葉で片付けてはいけませんね……完全な犯罪です。
    しかも紘一くん自身だけでなく、ジェレミー先生のことも侮辱された。この加害者どもは許せません。

    (´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)この顔文字、iPhoneの「なき」の変換で出てくるんですよ。涙のところが不思議ですよね。

    作者からの返信

    そうですね、全てにおいて尊厳を否定する暴力です。
    先生のことも、表向きは慕っていても裏を返せばこういう言葉が出てくるわけで。
    こんな時、相手も人であることなど、簡単に忘れ去られるのでしょうね。

    2020年8月27日 06:25

  • 第16話 ジュ・テームへのコメント

    苦しくて、息ができなくなりました……
    ジェレミー先生の気持ちも分かります。先生の立場として、最後までとても誠実だったと思います。
    だけど残された紘一くんの気持ちにひたすら行き場がなくて、後に続く日々のことを思うと心がぐちゃぐちゃになりますね……
    つらい……つらい……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    作者からの返信

    ジェレミーは紘一の気持ちを汲んだうえで、先生として、一人のおとなとして、真摯に向き合ってくれたと思います。でも恋と拠りどころをいっぺんに失ってしまった方はね...本当に、行き場をなくしてしまいましたね。

    (´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) ずっとこれが気になっていたのでコピーしてみました。どういう仕組みなのか不思議です......。

    2020年8月26日 07:07

  • 第12話 オムライスの味へのコメント

    「目の前にいる」でぐっと胸が詰まりました。
    先生の言う通りですね。
    学生の頃って、あの狭い教室の中が世界の全てのような気がしていましたが、実はその外にも限りなく広い世界が広がっていて、紘一くんは今のクラスの誰よりも誰かと繋がれる特技を持っている。
    先生に出会えたことは、本当に幸運でしたね。

    作者からの返信

    コメント、ありがとうございます。
    そうですね、こういう状況もあってどんどん視野が狭まって思い詰めているところに、先生の言葉は視野を明るくしてくれる貴重なひとことだったと思います。友達と言ってくれる人に初めて出会えましたね。

    2020年8月24日 20:29

  • 第10話 ジェレミー先生へのコメント

    なんて太陽みたいな素敵な人!
    これまでさんざん否定され続けてきた自分の根幹の部分を、一瞬で全肯定してもらったような。
    紘一くんが溜め込んでいたものがついに弾けてしまって、私も泣けてきました……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    作者からの返信

    先生に太陽を感じて下さって嬉しいです。今までの空気を破ってくれる存在ですね。自分の根幹の部分、言葉もその大事なひとつですね。先生の言葉に触れて心の防波堤が崩れるようなイメージでこのシーンを書ければと思いました。

    2020年8月23日 01:25

  • 第8話 モグラの穴へのコメント

    誰の前でも平気なふり、明るいふりをしてしまうのが、とても苦しいです……
    「モグラの穴」という、無邪気な弟の言葉がかなりぐさりと来ますね。地中の奥深くに潜り込んでいるものこそが、本当の心なのに。

    作者からの返信

    子どもの言葉って他意はないんだけど正直すぎて残酷なことがありますね。体に現れたことへの恐怖も含め、ひた隠しにするのは辛いですね。
    母に全部打ち明けてしまえれば…という気持ちを最後の一行に少しだけ込めました。

    2020年8月23日 01:24

  • 第6話 エミールのことへのコメント

    内容からはちょっと逸れるんですが、この紘一くんのちょっと老成した感ある語り口、すごくいいです。どことなく諦観が漂っているような。

    作者からの返信

    老成ですか。なんか…嬉しいです。最初のうちはなるべく温度の低い語り口を意識してたかも知れません。そのうち嫌でも上がって来ちゃうので。こういうコメントを頂けるのもとても嬉しいですね。ありがとうございます。

    2020年8月21日 22:11

  • 第5話 おきまりの展開へのコメント

    こういう変化、親が気づかないといけないんですよね。
    しっかりした子ほど、気づかれまいと隠してしまうから。
    平気そうに見えても、見た目通りとは限らない。辛い日々ですね……

    作者からの返信

    紘一のように「いじめられていると認めたくない」子どももいると思います。自分が認めないものを親が気づくことは難しいのではないですかね。早いうちにどこかにSOSが出せればいいんですが、気丈な子ほど隠したがるし…やっぱり難しいですね。

    2020年8月21日 22:08

  • 第3話 最初の間違いへのコメント

    こちらの作品も、少しずつ拝読していこうと思います。

    教室に充満する排他的な空気を肌で感じるようで、初手からヒヤヒヤしますね。リアリティがすごいです。前途多難……

    作者からの返信

    こちらにもお越し下さり、嬉しい限りです。
    中学の雰囲気が出せるか不安がありましたが、リアリティを感じて頂けてほっとしています。
    ジュールとは全く毛色が違いますが、お付き合い頂ければ幸せです。ありがとうございます。

    2020年8月20日 21:21

  • 最終話 手紙へのコメント

    今日が週末で良かった……ゆっくり感想を紡ぎたいと思います。

    作者からの返信

    坂水様、
    お忙しいところ、読了くださり、誠にありがとうございます。
    読んで頂けただけでも有難く光栄に思っています。ご感想お寄せいただければさらに光栄です。

    2020年8月7日 17:56

  • 最終話 手紙へのコメント

    良かった、ハッピーエンドですね(涙)壮絶なストーリーでした・・・

    メンタルが弱いのでいじめ描写にやられましたが、(初めは正直、避けてもいましたが・・・)とても引き込まれる物語で、読み進まずにはいられませんでした。

    心をえぐられるような痛ましさもありましたが、すごくきちんとまとめられていて最終話にも救われました。紘一君が愛されている実感もあり、幸せな結婚ができたなら何よりです。

    紘一君が末永く幸せに過ごせることを願っています。

    作者からの返信

    神原様、
    避けられていた話をあえてお読みいただきましたこと、心から嬉しく、有難く思っています。正直、いいのかなと恐縮していたのです。でも『ジュール』もたいがいですしね…。小説よりエッセイなどの方がお好きなのも存じてますので、それも含めてお読みくださったことが本当に嬉しいです。
    ハードな内容ですが、最後まで見届けてくださったことに感謝しています。
    改めて、沢山の星にもお礼申し上げます。
    ありがとうございました!

    2020年8月6日 15:25

  • 第21話 嵐のあとへのコメント

    ここで、紘一君の味方になってくれる人、大人に対して物を言える人が現れて良かったです。痩せて、髪の毛が抜けてしまった子供の姿に驚いてくれる大人。もっとずっと前に、救われて欲しかった・・・

    それでも、親をかばう姿に泣けます。

    伯父さんに促され、本当の気持ちが言えて良かったです。

    作者からの返信

    東京の伯父はエミールへの手紙で少し触れただけだったので、読む方には急だったかなと思ってますが。夏ごとに甥を見ていてある意味一番わかっていた人だったでしょうね。
    両親は悪くないのです。誰も責められない、それがやり場がないのだと思います。でも、本当の気持ちがやっと言えました…。

    2020年8月6日 15:17