このエピソード、とても自然で紘一の心が解れるのがよく伝わってきました。
ここまでのいじめのエピソードは一人称の割にはそこまで露骨ではないというか、紘一の独白として語られている分少し距離があるのですよね。辛さや苦しさはよく分かりますが、それをモグラの穴に捉えるなどの表現力の方に目を奪われ、読み応えを感じております。
作者からの返信
葵さん、コメントありがとうございます。
初めて紘一の心が解れる場面なので自然な流れになっていたら何よりです。
いじめの具体的な描写は、もう現実にあふれていることなのであえてここでは書かないと決めていました。それよりも当人の感じることや結果を淡々と書きたかったです。一人称だから言えることもあるし、その形式が生かせていればいいのですが。
その時々のエピソードで出てくるものが心を映す象徴になればと思っています。その辺りも拾ってくださってとても嬉しいです。
これはランバート先生、意外な、しかも超頼もしい仲間が現れましたね。
救世主になってくれるといいんだけど。
ちなみに文章がとても読みやすく、スーッと入ってきます。
とてもいい文章だと思います。
作者からの返信
レネさん、読み進めて下さってありがとうございます。
むかし英語の授業に来ていたアシスタントの外国人の先生を思い出しながら書きました。ジェレミーとは別人ですが、本物の英語でクラスを圧倒していた気がします。ケベックは仏語英語の両方を使うので、この設定にとても便利でした。
思わぬところでの出会いになりましたね。
文章のことそう言って頂けるととっても光栄で安心しました。すごく嬉しいです。ありがとうございます。
ジェレミー先生、お待ちしておりました! ところで「Jérémie」って美しい綴りと響きの名前ですね。フランスでは、ごく一般的な名前なのでしょうか?
「Rien」のくだり、泣けてしまいます。紘一くんの張り詰めていた心に風穴が空いた気がしました。
ネタバレには、なっていないかなという範疇で、レビューを執筆しました。以前のものと、あまり変わらないのですが、お納めいただけましたら幸いです。不都合がございましたら、ご遠慮なく、その旨お伝えくださいませ。
作者からの返信
ひいなさん、レビューをありがとうございます!!とてもとても嬉しいです…!すぐにお返事ができずすみませんでした。以前いただいた時の感激とまた違う、別の感激があって。うまく言えませんが、本当に嬉しいです。タイトルにも触れて頂きありがとうございます。
紘一の中で抑えていたものが一気に溢れ出してしまいました。フランス語で書くとアクサン二つ入るのでそれがきれいに見えるのかな、と思いました。知り合いはいませんが、多分一般的な名前です。先生を待っていて下さり、ありがとうございます。
ああ、やっと泣けたね。泣ける場所を見つけたね。良かったです。
作者からの返信
楠さん、コメントありがとうございます。
張りつめたものが思いがけない形で解されることってありますね。紘一にとって大きな出会いになったようです。