ああ、ここが冒頭のシーンに繋がるんですね……。
ジェレミー先生とのやり取りはホッとするひと時だったので、こんなに突然別れが来てしまうとは、辛いです。
ゾロの人形、今は気持ちを奮い立たせるより、見るたびに辛いかもしれませんね。
これから一人で戦わねばならないのかと先を読むのが怖くなります。
作者からの返信
鐘古さん、引き続きお読みくださりありがとうございます。
冒頭に戻るのに気づいて頂けてよかったです。改稿したときに説明を省いたので。
どんなに個人的に思い入れがあってもどうしようもないことありますよね。気持ちが募れば募るほど喪失感が大きいというか。
先生が誠実に受け止めてくれたので、紘一にとっては想いを告げられただけでも良かったのかも知れません。
ジェレミー先生は、まともな大人ですね。正しい対応。正解の対応。
でも。紘一はこれからどうなるんでしょう。多分、彼には何も出来ないんでしょうけど、十二分に紘一を救ってくれたんですけど、心の拠り所になったからこそ、もう少し、付き合ってあげてほしかった。無理なのは分かってるんですけど、紘一のことを考えると、胸が痛くて......。
作者からの返信
紘一をひとりの人間として扱える人物として書きたかったです。相手が少年でもごまかさずにはっきりと伝える事は酷ですが真摯だと思います。なので正解の対応だと言って頂けて安堵しています。
研修の先生という立場では、生徒に入り込める限界がありますね。距離を縮めすぎるとあとでより辛くなることもあり……難しいところです。
編集済
ジェレミー先生、本当に素晴らしいひとなんですね。見事な『大人』です。しっかりと受け止めながら、ちゃんと一線を引いてみせる。このような大人が周囲にどれだけ存在するかで、子どもたちの人生は大きく変わるように思います。
でも絋一君がいま直面している危機に対処してあげないの?それはまずいだろう!と思ったのですが、いや、読み返してみたら先生ちゃんと対処してる。ゾロのフィギュアを手渡しているんですよね。『打って出ろ』と。
攻勢は、屈しないという信念をまずは自らに掲げ、これを外に表明すること。非常に困難なことですが、先生は絋一にならできると考えたのではないでしょうか。
作者からの返信
呪文堂さん、コメントありがとうございます。
自分が大人はこうあって欲しいという像をジェレミー先生に託しました。この人ならきっと嘘っぽくなく体現してくれる気がして。ちゃんと向き合ってくれる人は子どもにもちゃんと伝わるし、大事なものを植えつけてくれる存在になると思います。
3万円の話についてはジェレミー先生は知らないのですが、この紘一の置かれている状態には心配を残したままでしょうね。研修の先生(外国人)という立場でどこまで学校に対して発言権があるのかは難しいところだと思います。
ゾロというモチーフにも深い言及を頂きありがとうございます。お守りという言い方ですが、その中には屈しないという気持ちもきっと含まれていたに違いありません。
編集済
Au revoir(さようなら)の一言が胸に痛いですね。
ジェレミー先生は、大人らしく、彼のいろんなことをきちんと考えてくれているのだなと感じました。冷静になってもう一度、いえ二度三度考え、それでも気持ちが変わらなければ本物。そうなればもう一度、勇気を持ってもらいたいです。しかしその結果がどうあれ、人を好きになる気持ちは自分だけのもの。好きなままでいることは、誰に気兼ねなくできると思います。
作者からの返信
紘一には辛いことですが、先生は大人として誠実に答えてくれましたね。こういう状況で恋をするのは先生の言う通りただ救いを求めるような気持ちだったのかも知れません。でもその人間性に恋をしたなら、それは本当の初恋と言ってもいいのではないかと思います。
さようならがただの挨拶じゃなくて別れの言葉なのが痛いですね。重みを汲み取って下さりありがとうございます。
ここには2つの辛さが同時にありますよね。
まずは失恋の辛さ。
次に学校でいじめられ続ける辛さ。
ジェレミーはもっと前にイジメの問題に関わってやることはできなかったんだろうか。
確かにオムライスを初めて一緒に食べた時、コーイチはそれを拒否した。
でも、ジェレミーは、やっぱり何かアクションを起こして欲しかった。
これは、小説としてみたらどうか分からないけど、単に読んでいて、それを強く思いました。残念な気持ち、かな。
作者からの返信
仰る通りですね。
失恋の痛手ももちろんですが、彼がいなくなることで明日からの日々に絶望する辛さも重たいですね。
現実だったとすれば、ジェレミーのような立場の教師でも関わることはできるかも知れないんですよね。確かに、それで救われる生徒もいるかも知れませんよね。
この話の中ではジェレミーはあくまでも研修教員であり、ガイジンという枠から出ないままですね。紘一が拒否したこともありますが、そういう可能性もなくはなかったんだなと、コメント頂いて気づきました。線を引いているのは外の人間も同じなのかな、なんて思いました。
苦しくて、息ができなくなりました……
ジェレミー先生の気持ちも分かります。先生の立場として、最後までとても誠実だったと思います。
だけど残された紘一くんの気持ちにひたすら行き場がなくて、後に続く日々のことを思うと心がぐちゃぐちゃになりますね……
つらい……つらい……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
作者からの返信
ジェレミーは紘一の気持ちを汲んだうえで、先生として、一人のおとなとして、真摯に向き合ってくれたと思います。でも恋と拠りどころをいっぺんに失ってしまった方はね...本当に、行き場をなくしてしまいましたね。
(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) ずっとこれが気になっていたのでコピーしてみました。どういう仕組みなのか不思議です......。
ここで第一話の家出の理由が、あきらかになるのでしたね。哀しみが密に詰まった1時間。愛の言葉「Je t'aime」が、カラカラと廻るようです。「──Au revoir」が重く響きます。日本語で「さようなら」と言うと、何か淋しいニュアンスを含みますので「またね」と言うのが私の定番ですが、「Au revoir」って実際には重いのか軽いのか、如何なのでしょう。
紘一くんには、大好きな人との別れのビズのあとの「さようなら」だから、すごく重くて、いつまでも泣きたい気持ちですよね๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐
作者からの返信
Au revoir はさよならよりは「再見」ですから、確かに「またね」の方が近いですよね。
でも、ここではおそらくもう会えない人に対しての言葉だから、さようなら、と紘一には聴こえたのではないでしょうか。
Au revoir は日常的に使う言葉ですが、このシーンは、少し重たいですね。
コメント失礼いたします。
辛いけど秘めていた気持ちを伝えられたのと、好きになった相手がジェレミー先生で良かったと思いました。コーイチには人を見る目があると思うので素敵な恋が訪れて欲しいです。しかしながら
中学生にして、なんというヘヴィーな初恋でしょう。これはきつい。
作者からの返信
芽花さん、コメントありがとうございます。
何も言えないで後悔するよりは、胸の内を吐き出してしまえてよかったのかもしれませんね。それがジェレミー先生のような人ならなおさら。救いを求めて盲目的になってしまうのは、中学生にしては重いですね。