概要
死ね、死ね
【最後、その言葉の示す全てが逆転する】
後輩の事故をきっかけに登校拒否を続ける少年、笹倉良二。
祖父と二人暮らしをしている彼は後輩の死を思い悩むと同時に、奇怪な祖父の存在に恐れを抱いていた……
※今作は本編のみで完結した作品になっています。
隠し要素としてリドル(謎、謎かけ、もやもやした違和感)が潜んでいますが、本編には大きな影響は与えませんので気軽に読んで頂ければ幸いです。
そして今作では実験的に本編終了後、リドルの解説を『あとがき』にて行います。
Web小説ならではの楽しみ方ができれば、と思っております。
※全三話。深夜一時十二分に更新予定。
後輩の事故をきっかけに登校拒否を続ける少年、笹倉良二。
祖父と二人暮らしをしている彼は後輩の死を思い悩むと同時に、奇怪な祖父の存在に恐れを抱いていた……
※今作は本編のみで完結した作品になっています。
隠し要素としてリドル(謎、謎かけ、もやもやした違和感)が潜んでいますが、本編には大きな影響は与えませんので気軽に読んで頂ければ幸いです。
そして今作では実験的に本編終了後、リドルの解説を『あとがき』にて行います。
Web小説ならではの楽しみ方ができれば、と思っております。
※全三話。深夜一時十二分に更新予定。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ひとつの無駄もない小説
ネタバレになりますので、このレビューは小説をお読みになった後にお読み下さい。
この小説はホラーを装って恋愛や友情や家族をさりげなく描いた青春ドラマです。
D・Ghost works氏の小説はその一字一句一行がシャレードであり、リドルであり伏線でありメタファーであると言っても過言ではありません。
思惟の提供は文学の重要な使命のひとつですが、読者の想像(推理)を次から次へと喚起する氏の技量には感服の至りです。
時、街、家、人物の描写が秀逸です。作家(或いは登場人物たち)の時空に読者を引き入れる術にも感じ入りました。
あとがきを拝読するまで、金星が何のメタファーなのか、とスーパーの店員…続きを読む - ★★★ Excellent!!!死んだものたちが繰り広げる、生の饗宴
祖父とふたりで暮らす、高校生の良二。物語は深い霧におおわれたように、謎を秘めたまま進んでいきます。死んだはずのものが生者のように振る舞い、謎めいた(死ね)という呼びかけが通奏低音のように響きます。
物語にはいくつもの印象的な仕掛けが用意されていますが、個人的に印象深かったのは匂いです。いろいろな意味で生命に結びついたいくつもの匂いが物語に登場し、その多くは、どことなく重苦しい。まるで生命的なものを厭うようにさえ感じられるその描写は、生者と死者の交わる奇妙な饗宴をいろどります。
また、なんといってもあとがきのリドル解説がとても楽しい!
「なるほど」と思わせる仕掛けが惜しげもなく披露されていて…続きを読む