葉桜の君に（和歌章題追加）

それが私の作品に全然反映されていないように見えるのはまず一旦置いときまして。

こちらの作者様、もうたぶん読んだ方皆さん口をそろえておっしゃるのでは、と思うんですけど、もう風景の描写が抜群なんです。風景が浮かびます、ああ、美しい場所にいるんだな、って思う。

いつもどうにかこのテクニックを盗めやしないかと思ってるんですけど、なかなかそうもいかず。というのも、やはり、言葉っていうのは難しくて、表面だけさらって、ただきれいな単語を並べれば良いってもんじゃないと思うんですね。自分がその言葉をどういう意図をもって使うか、どんなメッセージを込めて相手に送るのか、そこなんだろうな、って思うわけです。

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学年トップの成績を取る優秀な生徒の桜子。
エスカレーター式の女子高で外部の大学進学を希望する変わり種。
秋田先生は大学で古典が専門だった教育学部出身の高校教師。
三本の桜の木がある公園で古典の勉強を見ることに。
内容のレベルが高く、桜子は優秀な上に好奇心いっぱい
楽しい時間をすごします。
桜子にも悩みが。
優秀な両親に兄、自分だけ違う方面に進路を取ろうとしている。
高校生ですからね、家族ともいろいろあります。
秋田先生は桜子をうまく導くことができるのでしょうか。

オマイ、くどいとるやろー！

教師と生徒、不器用な二人が「心で繋がっていく」優しいストーリー。
リアルを追求した丁寧な描写が、読者を作品にぐっと引き込んでいきます。

もしあなたの心が満たされていないなら、一読されることをオススメします。
そして満たされている方なら、この作品を読み終えて、周囲を見回してほしいと思います。そして見つけたら、伝えてあげて下さい。

「君がいてよかった」と。

同じプロットから作成する自主企画のものです。

文章上手いです。情景描写が綺麗です。

リアリティある試験勉強風景。

印象に残る台詞、よかったです！

　受験をひかえた『優等生』の女子高生と、試行錯誤しながらも真摯に寄り添う担任教師の物語。

　家と学校だけの世界。そこに理解してくれる人がいなかったとしたら、それはとても窮屈でかなしい日々です。

　等身大の悩みは非常にリアル。現在将来に悩んでいる学生さんも、かつて悩んでいた大人のみなさんも、ぜひ読んでみてください。

知らないわよっ、国立大学の難易度なんて！
べ、べつに、図書館に入り浸って読書なんてしてないんだからね！
わ、私は成績、ゆーしゅーよ！　エリートなんだから！　ふーんだ！
その辺の国立大なんて、目じゃないくらい世界を見てきたんだから!!!

（はー、追体験なんてするもんじゃないわね。負け犬の気分……）

なーんて、思ってもいないんだからね！　本当だからね！
いっぱいいっぱいの青春なんて送ってないんだから――（駆け去る）

同じプロットからお話を書くという自主企画の参加作品。

参加者のみなさん、苦労してお話をひねり出していらっしゃいますが、本作の作者様は大学受験勉強にスポットをあてて物語を組み立てられました。

この圧倒的にリアルな受験生の悩みとそれに寄り添う先生のお話。大学で勉強するってなんなのか、なぜ苦しい思いをしてまで受験勉強しなきゃならんのか。その疑問へのヒントと作者様からの受験生に対する暖かいエールが込められています。

カクヨムにいらっしゃる高校２年生３年生の受験生の方は是非一度目を通しておくことを強くおすすめします。

同じプロットで別々の物語を描こうと言うゆあんさんの企画、「筆致は物語を超えるか」参加作品。

この企画では様々な少女の悩みが描かれてきますけど、本作で描かれたのは、素の自分を出すことができない。誰かに求められる、優等生でいなければならないと言うものでした。

成績優秀な優等生。それだけだと聞こえはいいですけど、親の期待に応え、やりたい事をやりたいと言えないのは、窮屈で苦しいです。


もしかしたらこんな悩みを抱えている人は、多いかもしれません。
大きなひねりがあるわけではなく、等身大の高校生の悩みを真っ直ぐに描いた本作。この作品のように、苦しんでいる生徒がいたらちゃんと向き合ってくれる先生が…続きを読む

欠点の無い優等生。教師にとっては、正直なところそんな生徒の方がありがたいかもしれません。

葉太の受け持つクラスの生徒、春川桜子も、そんな所謂優等生でした。
校内では数少ない受験組である彼女に、葉太は古典を教えることになりますが……

進路はと言うのは、人生において誰もがいつかは悩むものだと思います。そう言った意味では、悩んでいるのはみんな同じ。ですがその悩みの形は、一人一人違っている事でしょう。

葉太は桜子の受験に、そして悩みにどう向き合っていくのか。
葉太のように、真剣に向き合ってくれる先生が現実にも多ければいいなと思いました。