先生、彼女の悩みを受け止めて。

同じプロットで別々の物語を描こうと言うゆあんさんの企画、「筆致は物語を超えるか」参加作品。

この企画では様々な少女の悩みが描かれてきますけど、本作で描かれたのは、素の自分を出すことができない。誰かに求められる、優等生でいなければならないと言うものでした。

成績優秀な優等生。それだけだと聞こえはいいですけど、親の期待に応え、やりたい事をやりたいと言えないのは、窮屈で苦しいです。


もしかしたらこんな悩みを抱えている人は、多いかもしれません。
大きなひねりがあるわけではなく、等身大の高校生の悩みを真っ直ぐに描いた本作。この作品のように、苦しんでいる生徒がいたらちゃんと向き合ってくれる先生がいてくれたら、きっと救いになるはず。そう思わせてくれる作品でした。

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