概要
休日を近所の公園で過ごしていた彼の前に現れたのは、跳ねっ返りの教え子・春川桜子。
その偶然の出会いに、葉太はかつて捨て去った遠い記憶と向き合うことになる。
かつてそこにあった青春。
燻る紫煙の向こうで、彼が見た景色とは――。
ゆあん様の自主企画
筆致は物語を超えるか【葉桜の君に】参加用です。
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054895319694
BGMは、篠原涼子で、『恋しさと切なさと心強さと』です(笑)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これは、真剣勝負でぶつかり合った教師と生徒のお話
これは、格ゲーが趣味の教師と、とある女生徒のお話。
「たかがゲーム」
近年、そんな言葉を良く聞きます。
私自身、ゲームが大好きなのでそういう言葉が嫌いでした。しかし、この物語を読み終わった今、「たかがゲーム」と言ってる人たちはこういう達成感を味わったことがないんだなって思えるようになりました。
それほど、この物語には強い意志が見えます。
最後の桜子のセリフには、痺れました。イベントの結果だけで終わらせず、教師として何を生徒に残せたのか?まで書き切っているところも、この作品の良いところだと感じます。
そしてそして!
格ゲーの描写がすごい!
ぜひ、みなさんも読んでみてください。 - ★★★ Excellent!!!心地よい着地感
……作者様に投げ飛ばされて、という意味ですが。
作品の根幹ゆえ書けませんが、これだけは言えます。
楽しさに意味を過剰に求めずに、ただ楽しもうよ、というのがこの作品のテーマであり、メッセージでしょうか。
特筆すべきは、かなり制約のある投稿条件かつ、先行する同タイトルの作品群が「恋愛」「家族」メインなのに対し、この作品はなんと「格ゲー」です。
ゲームが好きな方なら……とくに各ゲーの代名詞なあれ――思わず、ニヤリとする表現があることでしょう。格ゲーの描写は画面と操作者の描写が実にうまくゲーム小説としても大変面白いですね。
主人公のキャラもしっかり立って、サブキャラの……おっと、ここからは読…続きを読む - ★★★ Excellent!!!夢中になるって最高だ!!
冒頭はしなびた大人がひとりいます。
最後は青春ドラマばりの爽やかさが駆け抜けていきます。
面白い。
格闘ゲームが題材のひとつなのですが、ゲームに詳しくない私でもキャラクター達に共感でき、共に熱くなり、腹も立ち、頑張れと思い、世間の目に苦しくもなり……そして、やっぱり最後の展開は素晴らしいとエールを送りたくなります。
ところどころに挟まれるツッコミやぼやきもツボ。
こんな先生に会ったら、たぶん「うざいっ」となりそうですが、いつの間にか好きになってしまいます。
反抗期まっさかりのややこしさと可愛さも魅力の桜子に、元カノもパンチが効いていてキャラクターが生き生きとしていてリズミカル。
鬱屈と…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あのアツい時間は、間違いなく本物だった
同じプロットからお話を作るという自主企画の参加作品です。
プロットどおりに「格ゲー」を小道具にしてお話が進んで行くのですが、途中からプロットなんかどうでもよくなるぐらいガチの格ゲーの話に。
先生は筋金入りの格ゲーマニア(でも周囲には隠している)、生徒は格ゲー好きだけど自分の格ゲーに対する熱をどう扱っていいか測りかねています。生徒に相談された先生、自分が格ゲーに費やした無駄な時間、同じ格ゲー好きだった恋人との別れを思い出し、先生という立場上好きなことをやれとはとても言えません。
そこへ知り合いのゲーセン店長から大会に出て見ないかと強引に誘われた先生は、生徒も大会に出ると知って……。
生…続きを読む