概要
ヒト型に進化したのは哺乳類だけじゃない。爬虫類も、そして両生類も。
巨大地震後の近未来の日本。温暖化が進み奥東京湾が出現。人々は平地には住まず高台を築いてその上に街を造って暮らしていた。エネルギー源はほぼ太陽光に頼っていたが、世界的な火山大噴火とその後の急激な寒冷化が予測され、生き残りをかけ富裕層は爬虫類人の遺伝子移植による人体進化を模索する。
ある日、採石場で人骨の化石と鉱物が見つかるが盗まれてしまう。居合わせた学芸員も行方不明になり、心配した元同級生達が捜索を始めた。遭遇したのは爬虫類人をはじめ伝説上の生物達だった。彼らも火山噴火による太陽光エネルギーの減少を予言する。
ある日、採石場で人骨の化石と鉱物が見つかるが盗まれてしまう。居合わせた学芸員も行方不明になり、心配した元同級生達が捜索を始めた。遭遇したのは爬虫類人をはじめ伝説上の生物達だった。彼らも火山噴火による太陽光エネルギーの減少を予言する。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!環境問題を捉え、人類の未来への想いを込めたSF作品—。
この物語の舞台である現代社会の延長線上にある近未来社会ではAIやドローンが発達する一方で、現代の社会問題である温暖化もさらに進んでいることが予測されます—。そして、過酷な環境でも生き延びていくために、倫理的問題でもあるクローン実験のようなゲノム編集の遺伝子操作の研究が人類に対して進められていたとしたら—と考えさせられました。
地球が誕生し、生命が進化し、人類が誕生した歴史の中で古代神話や伝承の中に登場する爬虫類人や両生類人、長頭人など伝説の中のレプティリアンの謎にも迫るSF世界からは未来へと馳せる作者の真剣な思いが伝わってきます。 - ★★★ Excellent!!!環境侵略を続ける人類に警鐘を鳴らす未来予想図——
現代を生きる私たちは、地球規模で抱える環境問題についてどれだけの危機感を持っているだろうか——?
技術革新は日々刻々と進化を遂げ、それによる恩恵は豊かな経済となり人々に富をもたらした——
そして、社会は法によって管理され、安全で安心な生活を手に入れた——はずである。
しかし、人類は繁栄を続けることだけに焦点を当てたままで本当に良いのだろうか?
この作品は、そんな現代社会に鋭い警鐘を鳴らすSFサスペンス物語である。
新生代から現代までを俯瞰的に捉え、その先にある未来予想図がどのような展開になるのか最後まで目が離せなかったです。
登場する乗り物や道具も工夫がされており、さながらSF映画のバト…続きを読む