第1話何処に向かうかと問う

第2話昨日も今日も明日も

第3話常々現れるもの、らくに並べ

第4話大嫌いな旋律を並べたて奏出て魅せる

第5話春も未だに。雪も降らない。

第6話夜の帳に包まると

第7話人の凡て思考は機械化し

第8話筆禍きの絆　放れ

第9話梵は倒れた

第10話水上走ろうどこまでも走ろう、

第11話垂れ流した愛をひきづっていても

第12話耳から口まで惹き裂いた

第13話砂礫を解体し併せ駱駝の背を曳く

第14話必要にくどい水を差し

第15話黄道を外れた天体の 歪んだ愛情

第16話さらさらとしたものでありました

第17話鬼神が棲う社 飢えている天華（雪

第18話いつか 悼みの残影が血の奥から滲み

第19話饐え正した3面鏡の狭間から

第20話霜枯れすら毟り盗って

第21話気も狂わんばかり、馬鹿騒ぎ

第22話錫杖の音は欄間をソソと

第23話低くみだれて、堰を切る、

第24話歩き疲れふくれっ面の

第25話うろ覚えの導火線 湿気った線香花火

第26話脊髄に結氷す歌劇な瑞薬

第27話寵遇、「しなだれて」

第28話息を吐く、許しを賜る

第29話感情線の間柄

第30話ひらひらと思うものは朝で在りましょうか

第31話若木の蕾はまだ固く、馨

第32話空は唯青い過去で浸され

第33話実に爛れ崩れ身であつた。

第34話ほろびる指先の律動がまた

第35話散々鏡を翳す

第36話大願 殻に割れ 虚空 螺子混まれ

第37話夕時の告げ、斜視 おのれ

第38話添えるだけ饐えた左手は、

第39話雁字搦めた愛で傷つけ滲む朱線に

第40話襤褸の外套に包まれ女神像は揺籃へ沈む

第41話一閃は人里を描き

第42話かの星へ往く為

第43話朝靄に舞い降り

第44話刎、散ら化し翼と生やす

第45話路面電車の風采

第46話螺旋階段の芯に真っ逆さま。

第47話どこまでも降り続け、

第48話虹色に浸る泉の源に

第49話首の細い黄色の花が、唯

第50話細いうねりを解き一筋