第24話歩き疲れふくれっ面の

歩き疲れふくれっ面の

色の剥げた盥 耳障りな羽根飾り

はて、雨水共に流れ閉まった


震え、逝かせては くれないか


神隠しの春暁 火陰の涙 入渠す

嘘偽り無き福音は見失い締まった


易しい華名はきみか。


思考を悔い破る鵤の尖り

燃え尽き遺された 水脹れの私

鈍ら触手が脳幹を契る


あれは灼熱の恋

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