第25話うろ覚えの導火線 湿気った線香花火

うろ覚えの導火線 湿気った線香花火

燻りもしない、君はそう、大輪の向日葵

前進する 絡繰り人形 爪弾きの小酔い宿

下降する 稀有な赤子の眼孔は赤い実が詰る

晴天の引き金を、銃身は空の薬莢が積まる。

無駄にこの世に囚われ、

火に油を注いだところも話の種にもならず

上の空の誇りを眺め想いは続く

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