第26話脊髄に結氷す歌劇な瑞薬

脊髄に結氷す歌劇な瑞薬

無花果の色目 苔色の産み堕ちる慰み


煤色の弱声を垢抜けに縁取るべき

筒抜け夏 赤裸々朝顔は夜嗄れ

畳の天上は空け

純血の西瓜の掃き溜めを思えば


上昇気流 横殴りの雨 傘下はすっぱ

景勝な顔ぶれも血みどろに劣るか


生とは死を痴りて華美に降る

その血潮、磊落さ、蔓延る。

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