第45話路面電車の風采

路面電車の風采は優しい色で

喰らう小骨一篇も ときいろに添え魅せる

夕景は格別だ


てんで霞み焦がす色恋の田園は先端に

ほど近いメトロポリスが、頬を赤らめる


片言と千鳥足、異国の漣かな

名はアヴァロンと言ったか

死して尚、墓標を劈く

階級は黒、どうやらここ迄来たか。


時計塔は丁に時を刺す

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