第31話若木の蕾はまだ固く、馨
若木の蕾はまだ固く、馨
楽園への肩書きを理性賭す
少なくとも、歩を進めるよう
海中。迷宮要りす、喪
氾濫した光の手鏡
内、泣いているが記憶の末端
僕らは木陰の下 枝を絡ませた
風すがままに戒めを解かれ
二度と出会うことはない
アクリルの幻影に伝染る
片隅で人生を知る
もがれた てふてふの艷
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