第30話ひらひらと思うものは朝で在りましょうか

ひらひらと思うものは朝で在りましょうか

はらはらといくものは心で有りましょう


遥か彼方に行く末を知り

どこか遠くにあなたが逝く


唯の春でございました。

私とあなたの道導、


その汚らわしい鱗光に酔い

蛾蟲の如く身を粉にして散った


たかだか100年の恋

墓標に参る者

無き者に容易く雨は降る。

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