第8話筆禍きの絆 放れ

筆禍ひっかの渦 はなた


始解

水辺が欲しくなったと影が落ちる

透明な蟻地獄

未来を掛け合わせただけ香水

蟒蛇の風潮

宵も廻らない もうずっと今の我儘

砂塵の彫像

幻こそ、楽に抱けると都を目指す

人欠片の月

失われた眼光、業火に涙照る

鈍色の運び屋

季節を知ら占める器


色付いた浮世雲 嫌々と天は泣く

後に絆


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