概要
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!故に彼は天頂を目指す
本作は天を目指して建設される階段都市を舞台に、天頂を目指す主人公、幼馴染みの少女、兄貴分の騎士、真実を求道する神官たちの活躍を描く物語です。各話で最初にシーンの説明があり、様々な人物の視点で展開されていくことから群像劇の様相を呈しています。
まるでバベルの塔がごとく天高く聳え立ち、今もなお建築が進められる都市は内部に様々な機構を有しており、あたかも国のような重厚さを誇ります。また、住民に与えられる祝福という個別的な力も物語を彩る重要な要素になっています。
果たして階段都市建設の真の目的とは、主人公に与えられた印の祝福の正体とは、全く見たことのない新しいファンタジーがあなたを待っています。 - ★★★ Excellent!!!この世界、妥協なし
細部まで作り込まれている世界観がすごい!
話数が多く感じられる方がおられるかもしれませんが、軽快なテンポでお話が進んでいくので最新話まであっという間に読めます。しかし内容が軽いかというとそんな訳ではない。各人物達の心情、友情などに焦点があたる時、作品にぐっと引き寄せられます。階段を登る理由。戦う理由。クルケアンの謎……。それらが垣間見えたり発覚するとき、時間を忘れて読み込んでしまう自分がいました。
そして個人的に推したいのは何と言っても竜の騎士団のカッコ良さ!強さ!タフさ! 群像劇に少し苦手意識があったとしてもここまでは是非読んでもらいたいです。濃密な読書体験がしたい時にお勧めです。 - ★★★ Excellent!!!これぞ小説。緻密な世界へようこそ!
自分の場合、(ストーリーやキャラクターはもちろん)“階段都市”という世界観に強く惹かれました。各層には様々な役割や背景があったり、クルケアン特有の小道具や文化が出てきたりと、読めば読むほど好奇心がくすぐられます。
文面は、この美しい世界観を表現するのに程よい硬さ。矛盾点が一切見られず、細部まで丁寧に練られているのが伝わってきます。
じっくりスクロールしていったら……あれ、もう終わり!? そう思えるほど1話ごとに読み応えがあって、切り上げるのに勇気が要ります!こうしてレビューを書いている今でも、『また読みたい』と思える自分がいます。
ビューアー設定を『フォント:明朝、背景色:生成…続きを読む