階段都市はロマンの塊

この物語で一番に目が行くのは、タイトルにもなっている『階段都市』でしょう。
天にそびえる巨大建造物と、そこに住む人々。
階層ごとに異なる生活様式や、都市運営に関わる多くの仕事。

綿密に作られた設定がひとつひとつの歯車となって、巨大な階段都市を動かしている様子が分かります。

読み進めるにつれて少しずつ分かってくる都市の形や、その動き方。
表で生活する者には見えない、都市の隠された面。
物語の舞台そのものが大きな楽しみとなる、オススメの作品です。

その他のおすすめレビュー

加藤 航さんの他のおすすめレビュー532