手の届く範囲はあまりにも狭い

主人公は強い霊感を持つ少年。
彼が通う学校に不気味な転校生が現れたことを皮切りに、日常が少しずつおかしくなり始めます。

主人公は特別な力を持っていますが、ヒーローめいた華々しい活躍はできません。異常を認識しながらも、ただ不気味な転校生に狂わされてゆく学校を見ていることしかできないもどかしさが印象的です。

それでも、手の届く範囲で事態を何とかしようとする姿は最後まで読んで見守りたくなるでしょう。

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