呪詛遊び
碧絃(aoi)
第1話 序章
もしも目の前で事件が起こったら、自分だけはすぐに逃げる事が出来るだろう。
ヒーローみたいに
大多数の人がそう思っていて、僕だって当然のようにそう思っていた。
でも、それは
足元に転がった友人を見ながら、転校生の
他の生徒達は目の前で起こった事に絶句し、静まり返った廊下で、耶永は一度も驚くようなそぶりすら見せず、自分の足元に転がった友人を見下ろしている。
もしもの時は自分なら何とかできる、なんて思い上がっていた僕は、他の生徒達と同じように、ただ
1つだけ他の人達と違っていた事は、僕が見ていたのは床に転がっている女生徒ではなく、彼女を見下ろしている耶永だった、という事くらいだ。
まるで宝石でも
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