第6話 過去と日常
「・・・・・やっぱすげえな。」
正式には、
その中でも、
「頭おかしいわ・・・・あの家族。」
『サトリ総警』は高級マンションと見紛うばかりの佇まいに、きちんと機能的な構造になっている。もちろん、訓練室にも使われるのも当然のように。
—そのなかであの楽園がひっそりと建てられていたという。
そんな中、オレがそこに入るようになった4年前・・・・
「あらー!リュウちゃん久しぶりー!ε=ε=(ノ≧∇≦)ノどう?うちの
やっぱり血は争えないんだなって。そう思った。
「ええ・・・まあ。それなりには。」
「良かった~!!。゚ヽ(゚´Д`)ノ゚。最近大したのこないから、あの人から連絡もらって・・・『もしもし、君か。もうすぐウチの倅をよこすから、しっかりと苛め抜いてくれ。【ええ!?急に何を考えてんですかぁ!?リュウちゃんをウチんとこにぃ!?】大丈夫だ。そんなヤワなタマじゃないからな。しっかりと頑張ってくれ。【・・・分かりました。貴方の息子さんを鍛えぬいてあげましょう。】助かるよ。じゃあ、またどこかで。』・・・って言われた時はどうしようかと思って1分ぐらい震えてたのぉ((( ;゜ Д ゜)))。」
たった1分かよ。
「でも大丈夫だった?入学試験。」
「・・・・・わざわざ学長のほうから話して来るんですね。」
「ええ。合格には合格だけど、しばらく
「・・・・・・」
「筆記試験は問題ないわ。でも実技試験ではどうかと思ったわ。だって全部本気で取り掛かるのはルール違反じゃないにしてもマナー違反よ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「警察の仕事は犯罪者を検挙すること。正当防衛ならまだしも、そちらから一方的に取り押さえるのは犯罪者と変わりないわ。」
「・・・・・・・すいませんでした。」
実技試験の内容は模擬戦。内容はお互いが
オレはその事を聞かされ、唐突な怒りと戦いの興奮から・・・・・・
—相手を完封して勝利を掴み取った。
四肢をスライムで縛り、そのままマウントを取り、『相手に何もさせぬまま』勝った。開始宣言の後すぐさま。
「過去に何があったかなんて私は知らないけどあれはドン引きね。フェアじゃないもの。ユーモアってのがないのかしら。」
「ですが、相手は
「・・・確かに、君の言う事は正しいわ。これが現場なら被害が出る前に抑えるのは至極当然のことね。—でも、アレは模擬戦よ?相手の
「・・・・・!」
—言い返せない。これが現場なら、それでいいのかもしれない。でも、アレはテストだ。自分の実力の見せ場でもある。それを一方的に抑えるのは—
「オレが・・・・活躍の機会を・・・・・奪った・・・・」
「幸い、彼女は合格したわ。そして、今年から本格的に現場での勤務になるわ。・・・・・まあ気を病むことはないけど・・・・・今後もこういう問題行為が見られるようなら、最悪、あなたの退学処分も考えなければならないわ。」
―退学。その言葉が、どれだけ自分のしたことが身に染みてくるかが分かる。
「・・・・
「・・・・・・まあ、預けるのは無理だけど、合わせないとは言ってないからね。いいわ。ついてきて。」
そのまま、オレは
「もしもーし、
「はーい・・・・って、ええ!?ママ!?なんでママがここに!?」
これ以上どうしようもなくだらしない、国のトップを担うものとその令嬢のやりとりは、脱力感を昇華して無力感すら感じさせた。
「つべこべ言ってないでお邪魔しまーす!」
「((^ω^≡^ω<ギャアアアアアアアまだ整理整頓も済んでないのに勝手に乙女の部屋に入るなやmyスイートマミー!!!!!」
・
・
・
・
・
・
・
。
—馬鹿じゃねえの!?!?!?!?!?!?!?
何このスーパー庶民的IQフリーフォールなコール&レスポンス!?
イメージの落差で空気温度がヘブンオアヘルだよたわけ!!
これが上級国民の生活スタイルかよおおおおおおおおお!!!!!!!!!
「うるさいリュウ!!!!!!わたしは今パニック状態ワニワニなんだよ!お前の考えることなんてお見通しだからガンガン頭に響いてイタイイタイなんだよ!分かる!?乙女のプライバシーを破壊したママも同罪だよすっとこどっこい!」
「「意味不明だわ!」」
—そう。こっからオレの馬鹿馬鹿しい生活は始まった。
下された謹慎処分も、実際は軟禁同然の扱い。
まあそのために用意されたのが今オレ達が過ごしているトコだが・・・・
まあ
「・・・・
なんて黄昏てる場合ではない。
「さあ、アイツらのリクエストに応えるとするか!」
今日もオレは敷地内を立つ。
「スーパーの割引きが待ってるぜ!」
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