第9話 隠された真実 Ⅱ

「お疲れ様でした~・・・って、誰ッスかそいつら!」

「侵入者!?あれ・・・?でもAIが誤認識してないってことは・・・」

稲志田とエリックが戻ってきて、このカオスな空間を目の当たりにしてしまった。

エリックは困惑し、稲志田は違和感にいち早く気付いた。


「あらぁ~エリックちゃんイナナちゃんおかえりなさ~い!丁度良かったわぁ~!」

「誰ッスかアンタ!?」

「わたし?大葉啓二の素の姿♥気軽に景虎って呼んでね♥」

「えっ!?大葉警視!?それが正体ってことですかぁ!?」

「景虎・・・事と場合によっては容赦しないから。」

「分かってるわよ♥」


大葉啓二・・・もとい、鷲尾・ミルフィーユ景虎の姿は2人の心にはショッキング過ぎた。


「あら、お兄ちゃんのお友達ですか!?ぶきっちょなお兄ちゃんにお友達が出来たんですね!嬉しいです!あ。わたしは真登河帝亜といいます!」

「おうよろしく・・・ってお兄ちゃん!?」

「????なにがなにやらだよー」


ますますカオスになっちゃったよ。


「たっだいま~!いや~学園祭楽しいなぁ~!!―ってWhat(何事)!?状況説明プリーズプリーズ!(((( ;゚Д゚)))」

「MeTooMeToo!いったい何事なのコレ!?」


アンタら親子は黙るってことが出来ないのか!?


雛沢親子も集まってきた。

こんなうるさいの生来初めてだよ・・・・


「まったく・・・騒がしいな・・・俺が一番遅くってどういうことだよ・・・」


玄関から男がやってきた。

威風堂々として鋭い眼光は輝く。


「「えっ?うええええええええええええええ!?!?!?!?!?」」


「うっせえよ馬鹿2世代!!」


そして男はこちらに歩み出して、対面した。


「―4年ぶりだな。琉輝。」

「―親父・・・・・」


壱原厳壱朗いちはらげんいちろう

・・・・オレの親父だ。

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