あとがきとご企画への御礼

ゆあん様の自主企画「筆致は物語を超えるか」に参加させて頂きました。

https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054891743810

https://kakuyomu.jp/works/1177354054891740375

(フレーズ品評会会場)https://kakuyomu.jp/users/ewan/news/1177354054891807970


この企画は以下のお題となるストーリーに沿って、行間を各々の感性で膨らませていくというものです。


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■作品名

「海が太陽のきらり」


■登場人物

・海斗(かいと)

 都会に住む高校二年生。泳ぐのが苦手。


・陽子(ようこ)

 地元の女の子。海で泳ぐのが好き。


■ストーリー

高校二年生の夏。海斗は訪れた親の実家付近の海で、一人泳ぐ陽子と出会う。泳ぎが苦手だった海斗は、陽子との日々で泳ぐ楽しさを知っていく。

元の街に戻る前日。陽子は「秘密の場所」に海斗を連れ出す。飛び込んだ海斗は、その水中から海面に煌く太陽を見た。

海斗がキスをすると、陽子は「さよなら」と言い残し、去っていった。

翌年、同じ場所に海斗はいた。飛び込み、水面から再び顔を上げ、そこにはもう陽子が居ないのだと実感する。

以来、その海面の輝きを「陽子」と呼んでいる。

※以上の大筋をなぞっていれば、今回の題材と一致とみなします。

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初見の時は、割と限定的と言えば限定的な展開にも思われたのですが、「海」の捉え方や「キス」の意味合いだったり、いくつもの投稿作品を拝見しながら作風やジャンル、文体、解釈、アレンジの多様さにとてもおもしろく思いました。


参加させて頂こうかな、と思い立ったが吉日で筋立てをまとめてイケイケドンドンで書き出しましたが、

1から書き直すたびに全然違った話の転がり方をしていきそうで、結末をどう持っていくかはひとりで最後まで「AパターンとBパターンどちらにしようかな」と悩みました。

改稿ver.や第2弾を投稿されている精力的な書き手の方もいらっしゃいますが、そのお気持ちが充分わかる気がします。


海斗と陽子のふたりそれぞれにとって「海」と「太陽」がどういうものだととらえるか……、

それからせっかく出会って仲良くなって「キス」までしておきながら(!)翌年会えないという状況がどうすれば腑に落ちるのか……、

さらに言えばひとりで泳いでる女子高生にどうやって絡めば自然なんだ……、といったシチュエーションありきで、そこにロジックを通してシーンを設定していく工夫はオリジナルを創っていくのとはまた違ったアプローチが必要でした。


ともあれ、「これが自分カラーです。わたしが書くとこうなっちゃうんです」という部分は良い部分も良くない部分もたくさん出た一作になりましたので、ぜひご指導ご鞭撻頂ければと思います。

(どうぞお手柔らかに……)


ゆあん様、素敵な執筆の機会を創って頂き、ありがとうございました。


文長

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海陽より。僕もまた。 文長こすと @rokakkaku

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