第14話 縁結ぶ坂が語る解
産院の男を警察に突き出した後、花袋と収二とが揃って榎のたもとに戻ってきた。しかし、もう一人登場人物が増えている。
「君は確か……」
質素な着物姿の女性は、最初に岩の坂に来たあの日、産院に赤子を預けに来た娘だった。
仕事柄、独歩は人の顔を覚えるのは得意だ。何よりもこの二人とわざわざ連れ立ってきたのが、独歩の推測を確信に変えた。
「ユイ子さん、この子が貴方の子ですよね」
収二が確認を取る。亀太郎が抱いていた赤子に駆け寄って、ユイ子と呼ばれたその娘は涙を流した。
「はい、そうです。私の子です。良かった……」
亀太郎から赤子を受け取り、彼女はしばしさめざめと泣いていた。
「私、郷里に帰ることにしたんです。夫は死んだのだと言っておきます。この子と生きていきます。もう手放したりしないわ」
女が一人、父のない子供を連れて生きることがどういうことか、独歩は知っている。彼女の決断の重さが、子を売らざるを得ないと思うほどに追い詰められていた娘の人生の険しさが、想像できないわけじゃない。
「悪縁断ちて、良縁結ぶ縁切り榎か」
母子の再会を眺めながら、独歩は独りごちた。
さわさわと木々の葉が鳴っている。榎のたもとで子供の遊ぶ影がある。そのうち一人が礼を言って去っていく、ユイ子と赤子の後ろについていった。
別れを告げるように手を振って、そして鳥居をくぐると同時に消えていった。
「ハルちゃん、何か聞こえたか?」
彼女には恐らく何も見えていない。だけど、独歩が何かを見ていることは察している。微笑みながら、こう答えた。
「……ありがとう、いってきますって」
「なるほど。郷里で彼女は、別の良いご縁で結ばれるかもしれないね。あの子には兄弟ができそうだ」
「どうしてわかるんです?」
「子供が一人、ついていったからさ。なるほど、男女の縁切りだけではなく、縁結びにもご利益があるわけだ」
この岩の坂では、彷徨う子供の魂は、この縁切り榎のたもとに引き寄せられる。だから産院で数多の子供が死んでいても、『霊穴』があれだけ存在しても、目だった『怪奇』は発生しなかった。
「この榎は、悪縁で失われた子供の魂を呼び寄せて、別の良縁に結びつける場所ということだな」
だから、子供の幽霊しかいない。
病魔に効くとされていた当初の頃は、そこまでの力はなかったのだろう。病死の人間はゆっくりと覚悟を決めながら逝く。殺人などと違って、怨念は残りづらい。仮に残っても、自分がどうなったか理解しやすい。
子供はわけもわからずに死んで、魂の安息を求めてこの榎に引き寄せられた。そして、自分を庇護してくれそうな願いに引き寄せられて、この神域を出て輪廻に還っていく。
だからこの場所には『霊穴』に吹き溜まっているような負の感情はなく、独歩のように霊感を持っていてもきちんと見えるようになるのは時間がかかった。ここにいついた魂は、みな自分が死んだということさえ意識できていない子供たちばかりだったからだ。
子供の魂を引き寄せるのは、人間の負の感情に結びついて起こる『怪奇』とは全く別種の、この縁切り榎の逸話が作りだした力なのだろう。
「言ってしまえば、この縁切り榎はある種の『パラディウム』なんだな」
「なんだ、そのぱらでうむってのは?」
花袋が首を傾げたが、藤村は英語教師をやっていたことがあるせいか、多少なりとも知っていたらしい。
「ギリシアやローマの神話で語られているものだよ。日本風に言えば、神社にある御神体のこと、かな。それがある場所は、護られる。土地神信仰に近いかも。この辺は、後で松岡君に聞いてみればいいと思う」
「なるほどなぁ」
縁切り榎を境に、岩の坂の様相はガラリと変わる。
それは、ここから先には負の感情を強く持った『怪奇』が寄り付きにくいから。この小さな神域が、貧民窟からこぼれ落ちた魂を救っている。
それが『縁切り榎』として語られてきた、逸話の正体。
亀太郎とお鶴が、榎を見上げている。サワサワ、サワサワと葉が揺れている。
その音は、どこか子供の笑い声にも似ていた。
◆
「お兄、鞠がどっかいっちゃったよぉ!」
「隙間に入っただけだ。待ってろ、今とってやるから。こんなの、棒でつつけばすぐだぜ」
ハルからもらった手毬が、長屋の端にある物置の床下に転がり込んでしまった。
べそべそと泣いているお鶴をなだめて、亀太郎が長い棒で手毬を転がして出そうと奮闘している。それを玄関先で、独歩はにこにこと眺めているのだった。
「独歩さん、子供がお好きなんですねぇ」
飽きもせずに子供達が遊ぶ姿を眺めている独歩を、玄関先の掃き掃除をしていたハルが呆れ半分、感心半分といった様子でながめている。
神戸に帰るため洋装を着込んだ収二は、軒先に背を預けながら笑っていた。
「兄さんは、大分の佐伯で教師をやっていた時も、子供が遊んでいるのをああして眺めて楽しんでいたよ。子供にあげる飴玉まで用意していた」
「そんなに?」
「うん。多分だけどね、兄さんは子供が寂しい思いをしているのを見たくないんだ。兄さん自身、子供の頃は少なからず寂しい思いをしていたんだと思う」
「収二さんがいたのに?」
「僕が生まれる前、兄さんは母さんと二人きりで暮らしてたんだ。ほんの小さい頃だから、本人もそんなに覚えていないだろうし、僕も聞いただけだけど」
独歩の生い立ちなど聞いたことがなかったハルは、驚いて箒を動かす手を止めた。
「僕らの父さんは、郷里に妻子があった。船が難破して、母さんの故郷に父さんが滞在していた時に懇意になって、兄さんが生まれた。父さんが妻子と離縁して迎えに来るまで、兄さんは私生児だったんだ。だから今回の事件、兄さんなりに思うところがあったんじゃないかな」
独歩は、母の私生児だった。独歩の父は、郷里にいる妻子を捨てた。不義の子が生まれることはそう珍しくはないが、不義の子を認知して、迎えに来るのは珍しい。
「僕は二人が一緒になってから生まれたけど、兄さんはそうじゃないからさ。複雑だろうなって思う」
「そうですか……ちょっと、信子さんと似てますね」
「あ、お信さんのこと知ってるんだ。そうそう、思えば彼女もお母様が結婚するよりも早くに、お信さんを生んだんだってね。そういうところもあって、惹かれたのかもしれない。結局、上手くはいかなかったけど」
捨てる神あれば拾う神あり。家のために妻子を持つ者もあれば、恋路のために家を捨てる者もあり。
しかし、生まれてくる子供には何の罪もない。
子供が罪を重ねるしかなかったのなら、その状況へ追い込んだ大人こそがその罪状を問われるべきだ。
子供たちを見れば、亀太郎がようやく蔵の下から手毬を救出したところだった。二人の歓声が、長屋の通りに響く。実に長閑な光景だ。
そして、その光景にはやや不似合いな、無精髭をはやした着流し姿の男が近づいてくるのが見えた。怖い大人だと思ったのか、お鶴は亀太郎の背中に隠れてしまう。
その正体に気が付いた独歩は、彼の元に歩み寄った。
「なんだなんだ、別におじさんは子供をとって食うような輩じゃあねえぞ」
「見た目が怪しいんだ、坂本は。まずは髭を剃って、小綺麗な着物を着てこい」
独歩が悪態をつく。無精髭の男――坂本紅蓮洞は、歯を剥き出してにっかりと笑う。
「そう言うな。岩の坂の産院、横浜からのからゆきさんの売りに出していた証拠を握ってきてやったぜ。独歩の弟君が回した、神戸ルートの情報が決め手になったな。これでしばらくは横浜からは女を流せなくなる。横浜から流していた人買い業者は、しばらく息をひそめるだろうさ」
「そりゃありがたい。情報を新聞に売り込めば、しばらく独歩社の経営資金に困らないだろうさ」
「こう言う時に役立つための幽霊社員だよ。で、例のオカルト雑誌は売れたんかい?」
「まぁまぁ、といったところか。婦人誌ほどではないが、赤字は出さなかった。幽霊写真が良かったな。本物か否か、物議をかもしているようだ。幽霊写真愛好家は多いからなぁ。もっとも、アレを撮ったウメ子は、心底気味悪がっていたがね」
ウメ子本人には霊感などなさそうであるし、オカルトに興味があるわけではないだろうから致し方ない。しかし、創刊号の客寄せとしては実にいい仕事をしてくれていた。
「ま、俺はまた良いネタが出た時に顔を出すぜ」
「そうしてくれ。龍土会に来てくれてもいい」
「俺は呼ばれたら行かない。わかってて言ってんのかぁ?」
「呼んではいない。僕は一度だって君を招待していない。来たら追い返しはしないと言っているだけさ」
「屁理屈こねやがって」
「君がそれをいうのかい?」
坂本はこれ以上、不毛な論争を続ける気は無いらしい。手を振り振り去っていった。彼の姿が見えなくなった頃、入れ替わりのようにして花袋、藤村、國男がやってくる。
収二が神戸に戻るので、駅まで見送りに行く約束をしたのだ。
「なんだ、國男。君はよくよくタイミングの悪い男だな。ついさっきまで、君が興味を持っていた『ぐれさん』がおいでだったのに」
「はぁ? 来るって知ってたら、もっと急いだのに」
「僕だって来るかどうか知らなかった。責任と問われても困るよ」
独歩は國男の抗議をやりすごす。その間に、花袋と藤村はといえば、亀太郎とお鶴の前に屈んで何やら声をかけていた。
花袋はそのキツい 目つきと大柄な体躯のせいで、女子供には敬遠されることが多い。しかし、産院の一件で助けられた二人は、花袋にも怖がらずに懐いているようだ。
花袋が珍しくにこにこと笑っている。子供好きとは聞いていないが、嫌われなければ悪い気はしないのだろう。
藤村の方は、相変わらずの無表情である。お鶴に髪を編んで遊ばれているのを拒まないところをみると、こちらも子供の相手はさほど苦痛ではない様子。
「独歩、頼まれていた件だが、ちょうど丁稚を探している呉服屋があった。二人とも、丁稚奉公に出すにはちょっと若いが、子供好きの気のいい旦那がいるところだ。悪いようにはしないだろう」
「おお、さすが國男はいい店に顔が利くな」
独歩は、亀太郎とお鶴の処遇について、國男に奉公先を探してもらっていたのだ。
素性の定かではない彼らは、どこぞに里子に出すのは難しい。しかし、産院の仕事をやらされていたことを考えれば、細かい作業はすぐに覚えられるだろうと推測できた。
丁稚奉公に出て衣食住を保証されれば、以前よりマシな暮らしができるであろうことは目に見えている。商家の奉公人であれば、読み書き算術も覚えられるだろう。そうなれば、彼らの未来の可能性はずっと広がる。
そもそも、亀太郎もお鶴も、里子に出されたのを産院に戻された身だった。農村に売られたものの、不作で子供を養えなくなったので突き返された。
そのまま貧民窟に放逐しなかったのは、亀太郎が歳の割に物覚えがよかったことと、実の兄妹のように育ったお鶴を必死に守った成果だった。
男は育てば、炭鉱に売れる。女は育てば遊郭に売れる。数年の間なら、育てる価値があると思わせることができたから、彼等は運よくあの場所から抜け出した。
彼らはあの場所で、劣悪な環境に負けずに生き延びてきたから、運命が彼等に微笑みかけた。
しんみりと眺めていると、亀太郎が駆け寄ってきた。
「独歩、収二、俺とお鶴の行き先を探してくれたのか? ありがとな!」
行き場が決まるまで独歩の家に住まわせていたので、すっかり気やすく呼んでくれるようになった。独歩は笑いながら、親指で國男を指し示す。
「お礼ならここにいる僕の友人、松岡國男先生にいいたまえ。実際、君たちの奉公先を探したのは彼なのさ」
「本当か? ありがとな! 國男っていう兄ちゃん!」
「お前ら、奉公に出る前にちょっと言葉づかいの練習しような……」
國男の苦笑を横目に、独歩は亀太郎の頭をぽんぽんと軽く叩く。
「前にかけそばの代金をやった時にも言ったが、君たちには未来がある。可能性がある。今日、幸運にも君たちは生きのびるための道ができた。だけど、あの岩の坂の貧民窟には、変わらず明日を生きるのも大変な人々がいる。命を落とす子もいるだろう。それは幸運に恵まれなかった場合の、君たちの姿であったかもしれない。それを忘れないようにしなさい」
屈んで、亀太郎に目線を合わせる。澄んだ瞳。未来を諦めなかった瞳。縁切り榎が守りたかったのかもしれない、良縁を求めていた魂の輝き。
「道に迷うこともあるだろう。これでよかったのか、わからなくなる時もあるだろう。でも、迷った先にもきっと学ぶことはある。道に迷うことを恐れずに生きなさい」
縁切り坂をくだったその先に、今の彼等がいる。
ここから先は、縁切り榎が守ってくれるわけではない。救うも救われるも、全て自分の手足にかかっている世界だ。
「君たちが勝ち取った未来の先で、もし以前の君たちのように辛く悲しい境遇の子供たちと会うことがあったら、その時は迷わずに助けなさい。一人が二人を助けて、二人が三人を助けていけば、遠い未来にはきっと飢えてなく子供もどんどん減っていく。そういう可能性を、君たちに預けている。だからその感謝の気持ちは、未来の君たちが後の世代の子供たちに返していきなさい。いいね?」
独歩のその言葉の意味を、亀太郎はどこまで理解しただろう。
だけど、この賢くて聡明な少年は、とびきりの笑顔で笑ってみせた。
貧民がこの世からいなくなるのはいつの日か。子供が売られなくなるのはいつの日か。少女たちが海の向こうで春をひさぐことなく過ごせるのはいつの日か。
だけど、ささやかなこの一歩は、いつかの未来につながっていく『縁』なのだ。
◆
亀太郎とお鶴は長屋の住人に預けて、独歩たちは収二の見送りに東京駅まで出た。
「せっかくの長い休みに、僕の会社の仕事を手伝わせてばかりで悪かったな」
「いいんだよ。兄さん、僕が目を離すとすぐに無茶をするんだから。花袋さんにも無理を言うしね」
収二はちらと花袋を見やる。花袋はそっと目をそらした。
「君、収二と個人的にやりとりをしていたのかい」
「そりゃあ、季節の挨拶くらい、やりとりはするさ。そのついでにちょっと書いたり書かれたり、はなぁ?」
「どうせ兄さん、花袋さんのことを振り回しているに決まっているんだから。いいんだよ、花袋さん。兄さんのわがまま全てに付き合わなくたって」
隣に立っている藤村とハルの白けた眼差しよ。そして、國男のニヤついた顔つきよ。
「花袋とはそれだけ気やすい仲ということだ。言っておくが、花袋が断ればそれでいいことなんだ。花袋はわざわざ自分から付き合ってくれるんだぞ」
独歩の苦し紛れの反論に、花袋は身長が高いのをいいことに独歩の頭を子供よろしくぽんぽんと叩く。
「まぁまぁ、こいつは俺が見張っておくから安心しておいてくれよ、な、収二」
「帽子の形が崩れるじゃあないか。それと、僕の背が縮んだらどうしてくれる」
「身長のこと意外と気にしているんだね、独歩くん」
「島崎、君も普段は会話に参加しないくせに、こういう時にだけさらりと口を挟むのはやめたまえよ」
このやりとりが、どう面白かったのかはわからないが、ハルはぷっと吹き出した。國男までつられて笑い出した。
白けた眼差しで軽蔑されるよりはだいぶマシだ。こればかりは花袋と藤村に感謝することにした。
「では、愛弟、どうか元気で」
「兄さんも。皆さんもまた会う日まで、元気で」
収二が汽車の中に姿を消す。やがて汽笛が鳴り、扉が閉まり、汽車がゆっくりと走り出す。窓辺に収二の姿を見つけて、みんなで手を振る。
「さぁ、せっかく集まったんだし、飯にでも行こうじゃないか。亀太郎とお鶴には大福でも買っていってやろう」
「舌の根も乾かないうちに無駄遣いしているんじゃないか」
花袋の小言を、独歩はさらりと聞き流した。
「いつも会っている面子であろうが、今日という日を共にした縁は、今この瞬間において他にない。そして結んだ縁を切らないためには、よりよい時間を過ごすことが重要だ。僕は縁結びの神様じゃあないからね。これが、人間にできる縁結びさ」
「屁理屈こねやがる」
「いいじゃないか。人生は悠久だ。だが、今はその悠久の中の一瞬だ。できるかぎり楽しく生きよう。悲しくなる必要がどこにある。僕らは闇に取り憑かれた『怪奇』ではなく、今を生きる人間なのだからね」
赤煉瓦造りの東京駅を出て、賑わう駅前の通りを五人で歩いていく。ハルがカフェテラスのアイスクリンの看板を見て立ち止まり、独歩がアイスのすばらしさを語り、財布の紐が硬い花袋が呆れ、藤村がぽつりとアイスの良さについて助け舟を出して、國男が店に入ってしまおうと促す。
日常の素晴らしさよ。平穏の素晴らしさよ。
しかし美しく華やかな街並みの向こう側には、暗く湿った路地裏で、今日明日も生きられぬ者がいる。
貧しさに身を削り、盗みに手をそめ、生まれた命すら金に変えて、未来を黒く塗りつぶしていく者がいる。
岩の坂――貧民窟。
赤子の売買、売春を目的とした少女の海外渡航は、明治を終わり、大正の時代を過ぎて、昭和の時代になっても無くなることはなかった。
それは岩の坂に限ったことではなく、日本のあらゆるところで起こっていたことである。
岩の坂では、昭和五年に一年で四十一人もの子供が殺されたことが発覚した。
体力のある男児は炭坑夫として、容姿の優れた女児は遊女として売るために、貰い子を行っていた。養育費だけをもらって、すぐに殺された赤子も多かったが、多くは犯罪として立証されることなく終わった。
岩の坂貰い子殺人が、かつて独歩が関わった産院と同じ場所であったかどうかは記録に残っていない。
そして、同様の事件は佐賀、愛知などでも起こっている。
ただ、幼くして理不尽に赤子が売られて、殺される時代が終わるまでには、実に五十年以上もの時を必要としたのが、悲しくも世知辛い事実である。
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