概要
自分には縁がなくても、ひとさまのご縁を結ぶ能力はあったようです
青空かおりは、高校を卒業後、いくつかバイトをしながら実家暮らしをしている女の子。結婚して20年以上も経つのに、未だに新婚気分の両親を見るたび、ほほえましいやらうらやましいやら、複雑な気持ちにかられる。何故ならば、両親を結ぶ“えにしの色”は美しい赤色。その色は、年々輝きと深みを増していくように見える。そう、ふたりはいわゆる「運命のパートナー」なのだ。それに比べて自分の持つ“えにしの糸”はといえば……。それを考えると落ち込みそうになるけれど、今日もバイト頑張ります!