大魔術師は、田舎でなんとなく村興しをしながら、スローライフ中
ファルルカナンの世界には、知られているだけで、
竜人の大陸 ヴァルドフ
エルフの大陸 シャナーン
ドワーフの大陸 アイグ
獣人の大陸 ゼルドラ
人間の大陸 スルニード
と、言われる五つの大陸があった。
それぞれ別々の離れた大陸になっており、間には海が広がっている。
この世界には共通語があるが、種族によってはその種族達だけの言葉もあった。
そして、ファルルカナンの世界で竜人族は食物連鎖の頂点に居ると言える。
それぞれの種族同士、あまり仲が良くないのだが、特に竜人は、その傍若無人さから他種族に嫌われていた。
そして竜人には番と言うものが存在した。皇太子の番として預言者が預言した相手は人族の貧しい村の娘だった。
竜人は強靭な身体と強い魔力を持っているが、この娘は魔力を持たない、とても脆い、ただ人だった。けれども皇太子は傍若無人で有名な竜人そのものだった。
そして、その脆さ故に、娘は亡くなり生まれ変わる事となる……
※元々は『ちょっとした間違いで…』というお話が原本になります。改稿していたら直す所が多すぎて、別物の様になってしまったので、少しずつこちらに上げさせて頂きます。