概要
女探偵イマジカが、呪術師殺害の解決に挑む【読者への挑戦状付き】
魔力に満ち、魔法・呪い・特異体質といった〈理外の力〉が跋扈する国、「クリスタ王国」。
他者に宿る〈理外の力〉を明文化する能力〈真実の眼〉を持つ「王女の探偵」であるイマジカは、王族を殺してまわった狼男の調査に出ている間に王女が呪いにかけられてしまったことを知る。
王女は英雄譚の舞台となった町「クランブルク」へとイマジカを遣わせ、その町で宿を営むという、王女に呪いをかけたと思しき呪術師から解呪の条件を聞き出すように命じるのだが……。
処刑された狼男の冤罪。顔を見せてから逃走する盗人。声を失った吟遊詩人。吸血鬼の犯した殺人の真相。利き手が使えない少年。やけに態度が刺々しい人形のような美女。元奴隷で呪術師を殺した過去を持つ使用人。長命で若々しい救国の英雄。呪いをかけた相手から解呪金をせしめる呪術師
他者に宿る〈理外の力〉を明文化する能力〈真実の眼〉を持つ「王女の探偵」であるイマジカは、王族を殺してまわった狼男の調査に出ている間に王女が呪いにかけられてしまったことを知る。
王女は英雄譚の舞台となった町「クランブルク」へとイマジカを遣わせ、その町で宿を営むという、王女に呪いをかけたと思しき呪術師から解呪の条件を聞き出すように命じるのだが……。
処刑された狼男の冤罪。顔を見せてから逃走する盗人。声を失った吟遊詩人。吸血鬼の犯した殺人の真相。利き手が使えない少年。やけに態度が刺々しい人形のような美女。元奴隷で呪術師を殺した過去を持つ使用人。長命で若々しい救国の英雄。呪いをかけた相手から解呪金をせしめる呪術師
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!作り込まれたファンタジー世界と軽やかな論理の妙
魔法を筆頭に「理外の力」がはびこるクリスタ王国。発生する事件に、他者の能力を明文化できる「真実の眼」を持つ王女の探偵が挑むファンタジーミステリー第一作。
軽やかでいて的確な文章に、するすると読み進めることができました。煩雑になりがちな特殊設定のルールについても簡潔にして十分な説明があり、頭を悩せることもありませんでした。
架空の世界が舞台ですが、「疑わしきは罰する」などその世界ならではの常識が随所に織り込まれており、リアルな感触を伴って物語に入り込むことができました。シリーズもの一作目ということで、王女とその探偵の関係も一つのテーマになっており、この二人のねじれた関係性は個人的に…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ファンタジー世界の殺人事件に王女直属の少女探偵が挑む
舞台は魔法や吸血鬼、呪いが実際に存在するファンタジー世界のとある王国。
その国の王女がある狡猾な呪術師に呪いをかけられたため、解呪の条件について聞くために主人公は呪術師の住む街へ向かいます。
その街では呪術師は宿を営んで、宿泊する客に呪いをかけて自分の良いように利用するという悪辣な行いをしていました。
しかし主人公が宿泊した直後にその宿で殺人事件が起こります。彼女は解決のために奔走することになるのですが……。
ファンタジー世界ですと、どうしても世界観の説明が必要になり、推理についても魔法や呪いの設定が絡んできて複雑になりがちです。
しかし作者の方は上手く世界観を小出しにする形で物語を構…続きを読む