第14話 オールコネクト
僕は新しいカードゲームを作ろうと思った。
新しいカードゲームをブログに載せようと思ったけど、まだ頭にアイデアがまとまっているわけではない。
「どんなゲームにしようか」
僕一人では思いつきそうにない。
だからネット上に載っているカードゲームを参考にしようと思う。
僕はネットで「自作カードゲーム」と検索する。
「結構たくさんあるな・・・」
検索した中で僕が気になったもの。
それは「オールコネクト」だ。
「ワールドカードからモンスターをリンクさせていって、モンスターをコネクトさせようか・・・」
ワールドの最初のコネクトは1.
コスト1のカードを出すにはコネクトが必要だ。
コネクトが上がるほど、より強力なモンスターを出せる。
モンスターにもコネクトがあり、例えばコネクト1のモンスターを2体
並べることで1+1=2のコスト2のモンスターを序盤に出せる。
このゲームは他のゲームとは違い、1ターンに大量にモンスターを出せる点が特徴だ。
「ブログで印刷できるのか。僕もカードゲーム作ったら印刷できるようにしようかな」
ぼくはオールコネクトのカードを印刷することにした。
自分のカードゲームを作るにはまずは他人のゲームを知ること。
それは基本中の基本だ。
オールコネクトの作成者の名前は「ケイ」
「そうだ、ちょっと思い切ったことをしてみるか」
ぼくはケイのブログのコメントをする。
初めまして。僕も自作でカードゲームを作ってるものです。あなたのカードゲームを知って勉強になりました。よければ僕とカードゲームについて語り合いませんか?お互いにアイデアを出しあって、より面白いカードゲームを作りませんか?
メッセージを送信する。
正直どこの誰だか分からない人物と協力しあうことは難しいと思う。価値観の違いから、お互いの考えをミックスさせたカードゲームを完成させることは現実的に難しいことは分かってる。
だけど、何もしなければ、自分の世界だけでとどまるだけだ。
僕は気になっていた。
僕以外にも自作カードゲームを作っている人はいるが、どういう思考の下でそのゲームを完成させたのか。それを知りたくてコメントをしたんだ。
「お、返事がきた」
僕がケイに送ったメッセージのコメントが返ってきた。
初めまして。ケイです。コメントありがとうございます。二人で協力するのは構いませんが、あなたがどんなカードゲームを作っているかが気になります。なのでどんなゲームを作っているかを見せてもらえませんか?
僕のカードゲームか・・・。
僕が作ったカードゲームはユニオンクエストだ。
新しいカードゲームを載せる前に、このカードゲームを紹介することにしよう。
僕はブログを書き始める。
「サムネイルとなる画像か・・・」
僕はイラスト関係は全くの素人だ。
何かかっこいいイラストはないものか・・・。
「戦隊ロボのイラスト・・・」
これなら小さいころから好きだったし、これなら・・・。
photoshopみたいなイラストのソフトはない。
ペイントで書くか・・・。
僕が好きだった。
戦隊アニメのロボット。
それをただひたすら描く。
「できた!」
ださいデザインだけど、戦隊もののロボットだというのはわかるだろう。
次は印刷データだ。
印刷データはエクセルのデータをPDF化し、ブログのファイルに保存し、それをブログ内に貼りつける。
「後はゲームの紹介だ」
ユニオンクエスト。
モンスターのレベル上げをしながら、味方モンスターを合体して戦う。
とくに僕の好きなのは戦艦ロボットカード。
「画像も載せた方が分かりやすそうだな」
僕はスマートフォンを取り出し、自分のカードの画像を数枚撮る。
撮った画像のデータをスマホから直接画像で保存する。
自分のゲームがどう評価されるかは分からない。
もしかしたら「糞ゲー」と罵られた挙句、自身喪失するかもしれない。
ケイがこれを見てどう思うか。
おそらくこれを見て、僕と協力するかを判断するだろう。
「こんな感じかな。後は反応を待つだけだ」
ブログのPVとUUは0だ。
PVとはウェブサイト内の特定のページが開かれた回数を表すもので、ウェブサイトがどのくらい閲覧されているかを測るための一般的な指標だ。
UUは決まった集計期間内にウェブサイトに訪問したユーザーの数を表す数値だ。
カードゲームを多くの人に見てもらうには、この2つの数値を増やすしかない。
僕の考えたユニオンクエストがどう思われるか。
オールコネクトはユナイティアと比べたら、認知度は圧倒的に差があるけど、ネット上ではオールコネクトは有名だ。
総訪問者数は20万を超えている。
そんな人が僕のゲームを見てくれるんだ。
「さっそくケイさんからコメントがきた」
拝見させて頂きました。まあまあ面白いゲームだと思います。
ただ、このゲームでは僕は協力するのはやめときます。
「そんな・・・」
このゲームでは、、、だめなのか、、、。
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