登場用語

・浦賀水道航路

現在では海上交通安全法で定められた、東京湾に

入るための航路。1日で500隻以上が通る。

・CATCC(キャットシーシー)

現在、アメリカ合衆国海軍航空母艦等で運用されているもので、正式には「Carrier Air Traffic Control Center (空母航空管制センター)」と言う。主に、自艦 (航空母艦)に着艦してくる艦載機の管制を行う。


大日本帝国海軍

比叡ひえい

大日本帝国海軍の戦艦。イギリスのヴィッカース社に発注、同国内で建造された金剛から参考に作られた、金剛型戦艦の2番艦。太平洋戦争に伴い、新技術が搭載され練習戦艦とされ、御召艦となった。真珠湾攻撃に参加。1942年11月12日より発生した第三次ソロモン海戦で数多の敵主砲弾や大型爆弾など被弾し損傷、魚雷を受けてそれと同時に発生した火災により、機関室全滅の誤報が艦長に届いた。その後、注水弁が開かれ自沈したとされる。戦闘せんとう諜報ちょうほうには記録されていないが、比叡の乗員を救出していた『雪風』が魚雷を発射したとされる音を聞いたとされる証言がある。その間、比叡艦長は総員退艦命令を出したのにも関わらず、艦長自身は比叡と共に自決すると退艦を渋ったらしい。しかし、艦長は強引にカッターボートに乗せられ雪風へ退避させられたそうだ。

・霧島

金剛型戦艦の三番艦。比叡と作戦行動を共にし、比叡と同じく第三次ソロモン海戦にで数多の砲弾を受け舵取機室が満水になり操艦不能となった。11月15日に霧島処分のため『五月雨さみだれ』が到着。砲撃をしたところ元々左舷に傾いていた霧島は、左舷への傾きを増し、雷撃を受けそのまま転覆した。

・利根

大日本帝国海軍の最上型重巡洋艦の五番艦として建造されるはずだった。実際は、利根型重巡洋艦の一番艦。重巡洋艦に河川名を付けることは珍しいのだが、理由は命名当初軽巡洋艦だったからである。艦橋(操舵、指揮をする場所)が中央部に位置していたため、舵の感度は抜群。操縦しやすい艦として有名だった。最期は、呉軍港空襲等の3回の空襲により一発の至近弾と複数の直撃弾を受け、1945年7月29日に大破着低。終戦を受け、1948年5月4日に浮揚させることに成功、1948年9月30日に完全に解体された。

・筑摩

利根型重巡洋艦の二番艦。利根と共に数々の作戦に参加した。1944年10月25日、レイテ沖海戦で敵艦載機TBFアヴェンジャーによる雷撃で一本被雷。火災が発生し、様々な箇所に支障をきたした。その後、敵艦載機群の爆撃で爆弾を複数被弾、総員退艦命令が出された後に『野分のわき』により雷撃処分された。

・阿武隈

長良型軽巡洋艦の六番艦。関東大震災の影響で、建造期間が異様に長くなってしまった。1944年10月26日、ネグロス島沖で、爆撃機の高度爆撃による火災で魚雷が誘爆したことが原因で沈没した。

・赤城

八八艦隊計画により、天城型巡洋戦艦として建造されるはずだった艦。軍縮会議、関東大震災によって天城(予定)の竜骨が破損した等の影響で、建造途中に航空母艦に変更になった。浸水当初は、飛行甲板が三段もあり、効率化を図ろうとしたが結局、全てが使われるというのは殆ど無かった。三段空母時代では20cm連装砲、改装後の全通式空母時代でも15.2cm単装副砲が六門取り付けられるのなど、航空母艦にしては砲戦を意識した設計だった。1942年6月5日のミッドウェイ海戦にて、米海軍艦載機の急降下爆撃機SBDドーントレスの急降下爆撃により、1,000lb、500lbないし250lb爆弾が赤城の飛行甲板を貫通。雷撃機の爆装命令後に敵航空母艦発見の知らせを利根の零式水上偵察機より受け、先の命令のほぼ完遂直後に雷装命令を出したため、艦載機を一機も発艦できていなかった赤城の格納庫内で爆発した。そのため、格納庫内は250㎏爆弾や魚雷で埋め尽くされていた。誘爆を引き起こした赤城は、その後も燃え広がった炎により様々な場所も爆発、大破となった。後の同月6日に第四駆逐隊の雷撃を以て赤城を処分。艦尾より沈んだという。

・加賀

赤城と同じく、八八艦隊計画で戦艦として建造されるはずだった航空母艦。加賀型戦艦として建造されたが、飛行甲板の取り付け方等が赤城と類似している。赤城と同じく、ミッドウェイ海戦で25機ものドーントレスによる急降下爆撃を受け、大損害を受けた。艦載機の殺到数は、ミッドウェイ海戦では最多となる。当然、加賀は大破し、艦中央部の亀裂が喫水部に達し大爆発ののちに転覆し沈没したとされる。一方で、駆逐艦『萩風』が雷撃により処分したとも言われ、これでは加賀は水平を保ちながら沈み、若干艦後部が浮いた状態になった。その後、1㎞離れた『舞風』の方位盤が故障するほどの大爆発を加賀は引き起こし、ゆっくりと沈んだとされる。沈没要因は、戦闘詳報(報告書)においても「資料不備」とされ、定かになっていない。


真珠湾攻撃には航空母艦では、他にも蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴、瑞鳳、鳳翔が参加した。


・不知火

陽炎型駆逐艦二番艦の駆逐艦。12.7cm二連装主砲をかまえ、61cm四連装魚雷発射管二門を装備していた。1944年10月27日に帰投中、シブヤン海を航行しているさなか、セミララ島沖でアメリカ艦載機の爆撃を受け、大爆発を起こしながら沈没。

・鳳翔

大日本帝国海軍が初めて建造した航空母艦で、起工こそ遅かったが世界で初めて完成した航空母艦となった。ちなみに世界で一番、航空母艦の起工が早かったのはイギリスである。1947年5月1日、解体を完了した。


日本国海上自衛隊

・しらぬい

あさひ型護衛艦二番艦の汎用護衛艦。5インチ単装砲、Mk.41 VLS(垂直発射装置)が32セル、三連装短魚雷発射管二門、90式艦対艦ミサイル等を装備している。後部の甲板から、対潜水艦哨戒ヘリコプターSH-60K等のヘリコプターを発着艦させることが出来る。



参考:Wikipedia

   「最強 世界の空母・艦載機図鑑 人類が生み出した“最強の戦闘システム”の秘密に迫る!」

   154頁

   出版 Gakken

   イラスト・解説 坂本明

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