月の独り言
誰かの泣いている声がする
どうやら怖くて心細くてないているみたい
夜が怖いのね
真っ暗だものね
だけど、そんな怖がらないでちょうだい
私が夜を優しく照らしてあげるから
人は夜をこわがる
それは昔から
黒に染まった世界では何もみえない
たとえ人の作った街灯や電気が道を照らしてもこわがる
おばけが来ると思って怖がる子もいる
だけどね、夜には別の顔もあるのよ
それは安らぎの時間を提供すること
夜が来るから人や生き物は寝ることができる
昼があるから世界を見つめることができる
昼と夜があることで生き物たちは己が命を活かす生き方を見つけられる
遠い遠い昔から夜は全てに静寂と安寧を
もたらす
「これは私の独り言。私は夜の世界を見守り照らすもの。あなたに優しい時間が訪れることを願って、今日も夜の空を照らし続けるわ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます