銀河の途、道連れの調べ

月日は流れ、広く広大な流れの中に

埋もれていく。


最初に出発した時、君はまだ若かった。


私は君の横で竪琴を奏でた。


細く長く流れる調べを君は綺麗だと

喜んでくれた。


方舟の時間はゆったりと流れ、

たくさんの花々に囲まれ、宇宙をながれた。


私は君の好きな竪琴を君の側で奏でる。

君と大切な時を過ごしたこの木の横で。


聞こえているかい、私達はここまできたよ。

熟し過ぎた星が崩れ、私は君を連れ出して

旅にでた。


私は不死だからね。


君にこの風景を見せてあげられなくて

残念だけど、目の前の水を讃えた星はなんと

美しいのだろうね。


さぁ、聞いて。

私の調べを。

君を連れ出してしまったのは私なのだから。

だから君が寂しくないように

奏で続けるよ。

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