蜜
こころから零れでた甘いものは
流れいでた先でほんのりと苦くなった。
あなたを一目、みる度に何かがきゅ、と
詰まってく。
1日の終わりにあなたの顔が何度も浮かび
どうしようない言葉と想いが胸をつく。
自分の体重で沈むベットも
布団にうずくまる私もいまこの瞬間を
切なく、甘いものに仕上げているのだろう。
こころに詰まっているうちは
こんなにも甘く満たされているのに
零れでた蜜はなんだか少し苦い。
1日の終わり、あなたの隣にいつもいる
彼女の姿が浮かぶ。
これが私の蜜。
1日の終わり、恋を知った私の
はじまることの無い甘く苦い時間。
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