語り人と箱庭の世界

星とあなたの未来へ

今のあなたへ

僕は、いつだって道を探してました。

だって、つまらなすぎたんだもの。

毎日の日常が退屈で退屈で、何か抜け出したくて。

だから、旅に出てみました。

旅の舞台は、誰も行ったことない秘密の場所。

僕しか知らない場所で僕は旅してます。

ここは昼間は灼熱で夜はとてつもなく寒い。

何もない場所です。

だけど遮るものが何もないから、夜は満点の星空がとても美しい。

昼はじりじりと日差しが強いけど、根強く生きる草や花を見かけると、心の奥で何かが疼きます。

僕はいま、ラクダに乗ってます。

もうあなたにはこの場所がわかったかな。

ここは心の中。

僕はあなただ。

あなたはいまその目で何を見てますか？

アスファルトの地面ですか？

それとも周りの人達ですか？

それとも空ですか？

それとも、、、

あなたはいまどこにいますか？

職場ですか？

それとも部屋ですか？

それとも、、、

あなたはいま誰といますか？

友達ですか？

恋人ですか？

家族ですか？

それともひとり？

あなたの未来へ

僕は旅しています。

ここはあなたの心の中だけど、この場所で僕はあなたと違う景色を見ています。

僕はあなた自身。

どうか日常の中で埋もれてしまわないで。

僕を忘れないで。

この美しい砂漠でいつか枯れてしまうのは、僕ではなくあなた。

あなたがいつか僕という星を自分の中に見つけ出したなら、あなたの目に映る景色は僕と同じになるよ。

忘れてしまったものをあなたが取り戻せることを信じて。

僕より。