僕の未来
頬を撫でる風はシフォンのベール
どこからか甘い香りを漂わせ
それはやってくる。
見えているもののすべてが真実とは
限らないけれど。
現実に抗い続ける君は
今のところ罪人になれない。
ましてや死ぬこともできない。
もしもこの現実を変える糸口が
あるとしたら。
それはこのシフォンのベールのような
もので。
そのタイミングで見えている人には
見えているんだろう。
また、僕の頬を心地よい風が頬を撫でた。
僕はそれを掴んだ。
掴んだベールはきらきら細く眩い輝きを
放ちながら、その滑らかな光の中に
僕の未来を映し出していた。
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